医療用医薬品 : ブーレンレップ

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3. 組成・性状


3.1 組成

販売名ブーレンレップ点滴静注用100mg
有効成分1バイアル中
ベランタマブ マホドチン(遺伝子組換え)110mg注)
本剤の調製方法に基づき、日局注射用水2mLに溶解した溶液2mL中に含まれる量は100mgである。
添加剤クエン酸ナトリウム水和物 14.74mg
クエン酸水和物 1.011mg
トレハロース水和物 166.32mg
エデト酸ナトリウム水和物 0.0418mg
ポリソルベート80 0.440mg
注)注射液吸引時の損失を考慮し、1バイアルから100mgを注射するに足る量を確保するために過量充てんされている。

本剤は遺伝子組換え技術によりチャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。

3.2 製剤の性状

販売名ブーレンレップ点滴静注用100mg
剤形・性状白色〜黄色の均一な粉末の凍結乾燥注射剤で、溶解後は無色〜黄色、黄褐色又は褐色の澄明〜乳白光を呈する液
pH5.9〜6.5(溶解後)
浸透圧比
(生理食塩液に対する比)
1.0〜1.3(溶解後)

【色】
白色〜黄色
無色〜黄色、黄かっ色又はかっ色の澄明〜乳白光
【剤形】
粉末/散剤/注射
凍結乾燥剤/散剤/注射


規格単位毎の明細 (ブーレンレップ点滴静注用100mg)

販売名和名 : ブーレンレップ点滴静注用100mg

規格単位 :

欧文商標名 : BLENREP for I.V.infusion

規制区分

規制区分名称 : 生物由来製品

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 874291

承認番号 : 30700AMX00089

貯法及び期限等

貯法 : 2〜8℃で保存

有効期間 : 60ヵ月

3.組成・性状

3.1 組成

販売名ブーレンレップ点滴静注用100mg
有効成分1バイアル中
ベランタマブ マホドチン(遺伝子組換え)110mg注)
本剤の調製方法に基づき、日局注射用水2mLに溶解した溶液2mL中に含まれる量は100mgである。
添加剤クエン酸ナトリウム水和物 14.74mg
クエン酸水和物 1.011mg
トレハロース水和物 166.32mg
エデト酸ナトリウム水和物 0.0418mg
ポリソルベート80 0.440mg
注)注射液吸引時の損失を考慮し、1バイアルから100mgを注射するに足る量を確保するために過量充てんされている。

本剤は遺伝子組換え技術によりチャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。

添加剤 : クエン酸ナトリウム水和物

添加剤 : クエン酸水和物

添加剤 : トレハロース水和物

添加剤 : エデト酸ナトリウム水和物

添加剤 : ポリソルベート80

3.2 製剤の性状

販売名ブーレンレップ点滴静注用100mg
剤形・性状白色〜黄色の均一な粉末の凍結乾燥注射剤で、溶解後は無色〜黄色、黄褐色又は褐色の澄明〜乳白光を呈する液
pH5.9〜6.5(溶解後)
浸透圧比
(生理食塩液に対する比)
1.0〜1.3(溶解後)

【色】
白色〜黄色
無色〜黄色、黄かっ色又はかっ色の澄明〜乳白光
【剤形】
粉末/散剤/注射
凍結乾燥剤/散剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

再発又は難治性の多発性骨髄腫

6.用法及び用量

ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用投与

通常、成人にはベランタマブ マホドチン(遺伝子組換え)として、2.5mg/kgを30分以上かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。

ポマリドミド及びデキサメタゾン併用投与

通常、成人にはベランタマブ マホドチン(遺伝子組換え)として、初回は2.5mg/kg、2回目は1.9mg/kgを30分以上かけて4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 本剤による治療は、少なくとも1つの標準的な治療が無効又は治療後に再発した患者を対象とすること。

5.2 臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1、17.1.2参照]

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤と併用する抗悪性腫瘍剤の投与に際しては、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、投与すること。[17.1.1、17.1.2参照]

7.2 ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用投与の場合、併用投与終了後も本剤単独投与を継続すること。

7.3 本剤の投与により副作用が発現した場合には、下表を参考に、本剤を休薬・減量・中止すること。[1.2、7.4、8.1、11.1.1参照]

表1 減量する場合の投与量

 ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用投与ポマリドミド及びデキサメタゾン併用投与
通常投与量2.5mg/kgを3週間間隔で投与する。初回は2.5mg/kg、2回目以降は1.9mg/kgを4週間間隔で投与する。
1段階減量1.9mg/kgを3週間間隔で投与する。1.9mg/kgを8週間間隔で投与する。
2段階減量非該当1.4mg/kgを8週間間隔で投与する。

表2 副作用に対する休薬、減量及び中止基準

副作用重症度注1)処置
角膜検査所見及び視力変化注2)Grade 1:
角膜検査所見
軽度注3)の点状表層角膜症(症状の有無にかかわらずベースラインから悪化した場合)
最高矯正視力の変化
表3のGrade 1を参照
投与を継続する。
Grade 2:
角膜検査所見
中等度注3)の点状表層角膜症、斑点状小嚢胞様沈着、周辺部上皮下混濁、又は新たな周辺部角膜実質混濁
最高矯正視力の変化
表3のGrade 2を参照
角膜検査所見及び最高矯正視力の両方がGrade 1以下に回復するまで休薬し、回復後、1段階減量し投与を再開する注4)
Grade 3:
角膜検査所見
重度注3)の点状表層角膜症、びまん性小嚢胞様沈着(角膜中心部を含む)、中心部の上皮下混濁又は新たな中心部実質混濁
最高矯正視力の変化
表3のGrade 3を参照
Grade 4:
角膜検査所見
角膜上皮欠損
最高矯正視力の変化
表3のGrade 4を参照
投与中止を考慮する。
投与を継続する場合注5)には、角膜検査所見及び最高矯正視力の両方がGrade 1以下に回復するまで休薬する。
・ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用投与の場合には、回復後、1段階減量し投与を再開できる。
・ポマリドミド及びデキサメタゾン併用投与の場合には、回復後、2段階減量し投与を再開できる。
適切な処置を行った後、回復せず症状が悪化する場合は、投与を中止する。
血小板数減少Grade 3出血を伴わない場合:
・2.5mg/kgの場合、1.9mg/kgに減量し投与を継続する注6)
・1.9mg/kg以下の用量の場合、同じ用量で投与を継続する注6)
出血を伴う場合:
・Grade 2以下に回復するまで休薬する。
・2.5mg/kgの場合、回復後、1.9mg/kgで投与を再開する。
・1.9mg/kg以下の用量の場合、回復後、休薬前の用量で投与を再開する。
Grade 4Grade 3以下に回復するまで休薬し、回復後出血を伴わない場合にのみ、投与の再開を考慮する:
・2.5mg/kgの場合、1.9mg/kgで投与を再開する。
・1.9mg/kg以下の用量の場合、休薬前の用量で投与を再開する。
・血小板数減少が多発性骨髄腫に関連すると考えられ、出血を伴っておらず輸血により25,000/μLまで回復する場合、休薬前の用量で投与を再開できる。
Infusion reactionGrade 2投与を中断し、適切な処置を行う。症状がGrade 1以下に回復した後、症状発現時の半分以下の投与速度で投与を再開する。
投与再開時及び次回以降の投与時には、予防薬の投与を考慮すること。
Grade 3投与を中断し、適切な処置を行う。症状がGrade 1以下に回復した後、症状発現時の1/4〜1/8の投与速度で投与を再開する。
投与再開時には、予防薬の投与を考慮すること。
次回以降の投与時には予防薬の投与を行うこと。
Grade 4投与を中止する。
その他の副作用Grade 3Grade 1以下に回復するまで休薬する。
・2.5mg/kgの場合、回復後、1.9mg/kgで投与を再開する。
・1.9mg/kg以下の用量の場合、回復後、休薬前の用量で投与を再開する。
Grade 4投与中止を考慮する。投与を継続する場合には、Grade 1以下に回復するまで休薬する。
・2.5mg/kgの場合、回復後、1.9mg/kgで投与を再開する。
・1.9mg/kg以下の用量の場合、回復後、休薬前の用量で投与を再開する。
注1)角膜検査所見及び視力変化以外の副作用は、GradeはCTCAE Version 5.0に準じる。注2)左右の眼で検査結果が異なることがあるため、左右の眼の最も重症度の高い角膜検査所見又は視力変化に基づき重症度を判定すること。注3)点状表層角膜症の重症度の判定については、製造販売業者が提供する関連資材等を参照すること。注4)ポマリドミド及びデキサメタゾン併用投与について、2回目の投与前に副作用が発現した場合には、2回目以降は1.9mg/kgを4週間間隔で投与する。注5)継続の必要性は、患者の状態を踏まえ、慎重に判断すること。また、継続後の眼科管理を適切に実施すること。注6)ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用投与については、血小板数減少がGrade 2以下に回復した場合、通常投与量に戻すことができる。

表3 眼障害による最高矯正視力の変化の重症度

ベースラインの最高矯正視力Grade 1Grade 2Grade 3Grade 4
1.51.20.8〜1.00.1〜0.70.1未満
1.21.00.6〜0.90.1〜0.50.1未満
1.00.8〜0.90.5〜0.70.1〜0.40.1未満
0.90.6〜0.80.4〜0.50.1〜0.30.1未満
0.80.6〜0.70.4〜0.50.1〜0.30.1未満
0.70.5〜0.60.3〜0.40.1〜0.20.1未満
0.60.50.3〜0.40.1〜0.20.1未満
0.50.40.30.1〜0.20.1未満
0.40.30.20.10.1未満
0.30.20.10.1未満
0.20.10.1未満

7.4 本剤の初回投与から4回目までは必ず、その後は必要に応じて本剤の各投与前に眼科検査結果(角膜検査所見及び視力変化)を確認し、眼症状も踏まえて、重症度の判定及び用量の決定を行うこと。左右の眼で検査結果が異なることがあるため、左右の眼の最も重症度の高い角膜検査所見又は視力変化に基づき重症度を判定すること。視力変化が認められた場合は、本剤投与との関連性を明らかにすること。角膜検査所見及び視力変化により本剤の減量を行った場合は、再度増量しないこと。[1.2、7.3、8.1、11.1.1参照]


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/10/22 版