医療用医薬品 : ブーレンレップ |
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| 総称名 | ブーレンレップ |
|---|---|
| 一般名 | ベランタマブ マホドチン(遺伝子組換え) |
| 欧文一般名 | Belantamab Mafodotin(Genetical Recombination) |
| 製剤名 | ベランタマブ マホドチン(遺伝子組換え)製剤 |
| 薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 微小管阻害薬結合ヒト化抗BCMAモノクローナル抗体 |
| 薬効分類番号 | 4291 |
| ATCコード | L01FX15 |
| KEGG DRUG |
D11595
ベランタマブマホドチン
|
| JAPIC | 添付文書(PDF) |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| ブーレンレップ点滴静注用100mg | BLENREP for I.V.infusion | グラクソ・スミスクライン | 42914G5D1020 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品注) |
| ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用投与 | ポマリドミド及びデキサメタゾン併用投与 | |
| 通常投与量 | 2.5mg/kgを3週間間隔で投与する。 | 初回は2.5mg/kg、2回目以降は1.9mg/kgを4週間間隔で投与する。 |
| 1段階減量 | 1.9mg/kgを3週間間隔で投与する。 | 1.9mg/kgを8週間間隔で投与する。 |
| 2段階減量 | 非該当 | 1.4mg/kgを8週間間隔で投与する。 |
| 副作用 | 重症度注1) | 処置 |
| 角膜検査所見及び視力変化注2) | Grade 1: 角膜検査所見 軽度注3)の点状表層角膜症(症状の有無にかかわらずベースラインから悪化した場合) 最高矯正視力の変化 表3のGrade 1を参照 | 投与を継続する。 |
| Grade 2: 角膜検査所見 中等度注3)の点状表層角膜症、斑点状小嚢胞様沈着、周辺部上皮下混濁、又は新たな周辺部角膜実質混濁 最高矯正視力の変化 表3のGrade 2を参照 | 角膜検査所見及び最高矯正視力の両方がGrade 1以下に回復するまで休薬し、回復後、1段階減量し投与を再開する注4)。 | |
| Grade 3: 角膜検査所見 重度注3)の点状表層角膜症、びまん性小嚢胞様沈着(角膜中心部を含む)、中心部の上皮下混濁又は新たな中心部実質混濁 最高矯正視力の変化 表3のGrade 3を参照 | ||
| Grade 4: 角膜検査所見 角膜上皮欠損 最高矯正視力の変化 表3のGrade 4を参照 | 投与中止を考慮する。 投与を継続する場合注5)には、角膜検査所見及び最高矯正視力の両方がGrade 1以下に回復するまで休薬する。 ・ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用投与の場合には、回復後、1段階減量し投与を再開できる。 ・ポマリドミド及びデキサメタゾン併用投与の場合には、回復後、2段階減量し投与を再開できる。 適切な処置を行った後、回復せず症状が悪化する場合は、投与を中止する。 | |
| 血小板数減少 | Grade 3 | 出血を伴わない場合: ・2.5mg/kgの場合、1.9mg/kgに減量し投与を継続する注6)。 ・1.9mg/kg以下の用量の場合、同じ用量で投与を継続する注6)。 出血を伴う場合: ・Grade 2以下に回復するまで休薬する。 ・2.5mg/kgの場合、回復後、1.9mg/kgで投与を再開する。 ・1.9mg/kg以下の用量の場合、回復後、休薬前の用量で投与を再開する。 |
| Grade 4 | Grade 3以下に回復するまで休薬し、回復後出血を伴わない場合にのみ、投与の再開を考慮する: ・2.5mg/kgの場合、1.9mg/kgで投与を再開する。 ・1.9mg/kg以下の用量の場合、休薬前の用量で投与を再開する。 ・血小板数減少が多発性骨髄腫に関連すると考えられ、出血を伴っておらず輸血により25,000/μLまで回復する場合、休薬前の用量で投与を再開できる。 | |
| Infusion reaction | Grade 2 | 投与を中断し、適切な処置を行う。症状がGrade 1以下に回復した後、症状発現時の半分以下の投与速度で投与を再開する。 投与再開時及び次回以降の投与時には、予防薬の投与を考慮すること。 |
| Grade 3 | 投与を中断し、適切な処置を行う。症状がGrade 1以下に回復した後、症状発現時の1/4〜1/8の投与速度で投与を再開する。 投与再開時には、予防薬の投与を考慮すること。 次回以降の投与時には予防薬の投与を行うこと。 | |
| Grade 4 | 投与を中止する。 | |
| その他の副作用 | Grade 3 | Grade 1以下に回復するまで休薬する。 ・2.5mg/kgの場合、回復後、1.9mg/kgで投与を再開する。 ・1.9mg/kg以下の用量の場合、回復後、休薬前の用量で投与を再開する。 |
| Grade 4 | 投与中止を考慮する。投与を継続する場合には、Grade 1以下に回復するまで休薬する。 ・2.5mg/kgの場合、回復後、1.9mg/kgで投与を再開する。 ・1.9mg/kg以下の用量の場合、回復後、休薬前の用量で投与を再開する。 |
| ベースラインの最高矯正視力 | Grade 1 | Grade 2 | Grade 3 | Grade 4 |
| 1.5 | 1.2 | 0.8〜1.0 | 0.1〜0.7 | 0.1未満 |
| 1.2 | 1.0 | 0.6〜0.9 | 0.1〜0.5 | 0.1未満 |
| 1.0 | 0.8〜0.9 | 0.5〜0.7 | 0.1〜0.4 | 0.1未満 |
| 0.9 | 0.6〜0.8 | 0.4〜0.5 | 0.1〜0.3 | 0.1未満 |
| 0.8 | 0.6〜0.7 | 0.4〜0.5 | 0.1〜0.3 | 0.1未満 |
| 0.7 | 0.5〜0.6 | 0.3〜0.4 | 0.1〜0.2 | 0.1未満 |
| 0.6 | 0.5 | 0.3〜0.4 | 0.1〜0.2 | 0.1未満 |
| 0.5 | 0.4 | 0.3 | 0.1〜0.2 | 0.1未満 |
| 0.4 | 0.3 | 0.2 | 0.1 | 0.1未満 |
| 0.3 | − | 0.2 | 0.1 | 0.1未満 |
| 0.2 | − | 0.1 | − | 0.1未満 |
| 10%以上 | 10%未満 | |
| 神経系障害 | 末梢性ニューロパチー | 失神 |
| 眼障害 | ドライアイ(51.3%)、眼の異物感(48.7%)、眼刺激(42.1%)、眼痛(30.3%) | 流涙増加、複視、眼そう痒症、眼部不快感 |
| 胃腸障害 | 下痢、便秘 | 悪心、嘔吐 |
| 腎および尿路障害 | アルブミン尿 | |
| 一般・全身障害および投与部位の状態 | 疲労 | 発熱 |
| 臨床検査 | アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 | γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、クレアチンホスホキナーゼ増加 |
| 傷害、中毒および処置合併症 | Infusion reaction |
| 例数 | 薬物動態パラメータ | |||
| ベランタマブ マホドチン | 投与1回目 | 12 | Cmax(μg/mL) | 41.4(19.9) |
| 12 | Tmax(h) | 1.50(0.617,2.10) | ||
| 9 | AUC0-τ(μg・h/mL) | 4590(32.1) | ||
| 投与3回目 | 3 | Cmax(μg/mL) | 46.5(47.7) | |
| 3 | Tmax(h) | 1.92(0.900,2.03) | ||
| 3 | AUC0-τ(μg・h/mL) | 5490(63.1) | ||
| cys-mcMMAF | 投与1回目 | 12 | Cmax(ng/mL) | 0.968(76.3) |
| 12 | Tmax(h) | 23.8(22.4,48.0) | ||
| 9 | AUC0-168(ng・h/mL) | 73.2(40.3) | ||
| 投与3回目 | 3 | Cmax(ng/mL) | 0.676(59.4) | |
| 3 | Tmax(h) | 23.9(20.5,24.1) | ||
| 3 | AUC0-168(ng・h/mL) | 65.9(48.7) | ||
| 例数a) | 薬物動態パラメータ | ||
| ベランタマブ マホドチン | 73 | Cmax(μg/mL) | 46.77(35.6) |
| 73 | Tmax(h) | 1.43(0.08,2.77) | |
| 56 | AUC0-τ(μg・h/mL) | 3968(32.6) | |
| cys-mcMMAF | 70 | Cmax(ng/mL) | 1.09(48.1) |
| 70 | Tmax(h) | 23.3(0.7,91.4) | |
| 59 | AUC0-168(ng・h/mL) | 95.1(37.2) | |
| 例数a) | 薬物動態パラメータ | ||
| ベランタマブ マホドチン | 57 | Cmax(μg/mL) | 47.49(39.6) |
| 57 | Tmax(h) | 1.75(0.50,163.22) | |
| 37 | AUC0-τ(μg・h/mL) | 4958(25.8) | |
| cys-mcMMAF | 54 | Cmax(ng/mL) | 0.99(50.5) |
| 54 | Tmax(h) | 23.7(0.5,72.0) | |
| 41 | AUC0-168(ng・h/mL) | 85.3(34.2) | |
| 一般的名称 | ベランタマブ マホドチン(遺伝子組換え) |
|---|---|
| 一般的名称(欧名) | Belantamab Mafodotin(Genetical Recombination) |
| 分子式 | マホドチン C49H76N6O11 抗体部分 C6484H10008N1728O2030S44(タンパク質部分、4本鎖) H鎖 C2199H3398N586O678S16 L鎖 C1043H1610N278O337S6 |
| 分子量 | 約152,000 |
| 理化学知見その他 | ベランタマブ マホドチンは、抗体薬物複合体(分子量:約152,000)であり、遺伝子組換えモノクローナル抗体の平均4個のシステイン残基に、モノメチルアウリスタチンFとリンカーからなるマホドチン(N-((2R,3R)-3-{(2S)-1-[(3R,4S,5S)-4-({N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-N-メチル-L-バリル-L-バリル}メチルアミノ)-3-メトキシ-5-メチルヘプタノイル]ピロリジン-2-イル}-3-メトキシ-2-メチルプロパノイル)-L-フェニルアラニン(C49H76N6O11;分子量:925.16))が結合している。抗体部分は、抗ヒトB細胞成熟抗原(BCMA)モノクローナル抗体であり、その相補性決定部はマウス抗体に、その他はヒトIgG1に由来し、糖タンパク質6-α-L-フコース転移酵素が欠損したチャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。タンパク質部分は、451個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約149,000)である。 |
| KEGG DRUG | D11595 |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |