KEGG MEDICUS 医薬品相互作用チェックの利用法
医薬品相互作用データベース
我が国の医療用医薬品添付文書には、併用禁忌や併用注意に伴う医薬品同士の(一部は医薬品と食品等との)相互作用が表形式で記載されています。これをすべて抽出し、用語のゆらぎを規格化するための辞書を作成し、医薬品名は KEGG DRUG の D番号(一部は KEGG COMPOUND の C番号や KEGG ENVIRON の E番号)に、医薬品グループ名は ATC 階層名や独自のグループ番号に変換しています。さらに医薬品グループは D番号のリストに展開して D番号同士の相互作用データとし、CYP 代謝酵素やターゲットの重複といった独自のアノテーションを付加したのが KEGG DRUG 医薬品相互作用データベースです。KEGG MEDICUS ではこれを利用して医薬品の商品単位で相互作用の有無を確認することができます。利用法
KEGG MEDICUS 医薬品相互作用チェックのインターフェースは、医薬品リストを入力し、その中に併用禁忌や併用注意に該当する組合せがないかを確認するためのものです。対象は医療用医薬品、一般用の要指導医薬品及び第1類医薬品です。以下のリンクからご利用ください。KEGG MEDICUS 医薬品相互作用チェック基本的な利用手順は以下の通りです。
- "薬の管理"の下にツリー状にフォルダや薬リストを作成します。薬リストは使用している薬を登録するためのもの、フォルダは薬リストを個人単位や病院単位などにまとめて管理するためのものです。
- まず"薬の管理"を右クリックして、フォルダを作成してください。
- フォルダを右クリックまたは編集メニューで薬リストを追加してください。必要に応じてサブフォルダを作成してから薬リストを追加してください。
- 薬リストを右クリックまたは編集メニューで薬を追加してください。検索キーワードにマッチした医薬品が表示されますので、適切なものを選んで追加してください。この手順を繰り返すことで薬リストが作成されます。
- 右クリックまたは編集メニューで薬リストやフォルダの削除と名称変更ができます。編集画面では含まれるメンバーの並べ替えもできます。
- 薬リストに2つ以上の医薬品が含まれていると、追加のたびに自動的に相互作用チェックが行われます。併用禁忌に該当する医薬品ペアや重複した医薬品ペアは、リスト中に赤字で (禁) や (重) と表示されます。
- フォルダを選択するとその下にあるすべての薬リストに含まれる医薬品で相互作用チェックが自動的に行われます。
- 併用注意を含む相互作用の詳細は「相互作用」リンクで調べることができます。相互作用の詳細については「記載添付文書」のリンクから、もととなる添付文書を参照してください。
- 医薬品リストはブラウザのローカルストレージに保存されます。外部ファイルとの間のエクスポート (ダウンロード)、インポート (アップロード) は「データ」リンクから実行してください。インポート用のファイルは JAPIC ID (商品番号を含む11桁) または YJ コードで作成してください。(製造会社が同じで販売会社が異なる場合など、1つの YJ コードが複数の JAPIC ID に展開されることがあります)。
更新履歴
2016.4.1 | 複数リストに対応した新バージョンのリリース |
2014.9.18 | 要指導医薬品をチェック対象 |
2013.10.15 | 一般名(有効成分)での検索を追加 |
2013.8.28 | 一般用第1類医薬品もチェック対象 |
2013.5.8 | 相互作用チェックインターフェースの改良 |
2012.10.1 | 最初のリリース |
Last updated: April 1, 2016