医療用医薬品 : ノアルテン |
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総称名 | ノアルテン |
一般名 | ノルエチステロン |
欧文一般名 | Norethisterone |
製剤名 | ノルエチステロン錠 |
薬効分類名 | 経口黄体ホルモン剤 |
薬効分類番号 | 2479 |
ATCコード | G03DC02 |
KEGG DRUG |
D00182
ノルエチステロン
商品一覧 米国の商品 |
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ノアルテン錠(5mg) | Norluten | 富士製薬工業 | 2479002F1026 | 35.2円/錠 | 処方箋医薬品 |
次の患者には投与しないこと
重篤な肝障害・肝疾患のある患者[肝障害・肝疾患を悪化させることがある。]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
無月経、月経周期異常(稀発月経、多発月経)、月経量異常(過少月経、過多月経)、月経困難症、卵巣機能不全症、黄体機能不全による不妊症、機能性子宮出血、月経周期の変更(短縮及び延長)
通常、成人にはノルエチステロンとして1日5〜10mgを1〜2回に分割経口投与する。
月経周期延長のときは1日5mgを月経予定5日前から投与し始め、月経周期延長希望日まで連続投与する。
月経周期短縮のときは1日5mgを卵胞期に投与し、数日間連続投与する。
慎重投与
心疾患・腎疾患のある患者又はその既往歴のある患者[ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。]
副作用
副作用発現状況の概要
再評価結果における安全性評価対象例168例中、臨床検査値の異常変動を含む副作用は30件に認められた。主なものは、悪心・嘔吐13件等であった1)。
重大な副作用及び副作用用語
重大な副作用
アナフィラキシー(頻度不明)
アナフィラキシー(呼吸困難、蕁麻疹、血管浮腫、そう痒感等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
5%以上又は頻度不明 | 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
過敏症注1 | 発疹等 | ||
肝臓注2 | 肝機能異常 | ||
電解質代謝注2 | 浮腫、体重増加等 | ||
消化器 | 食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、腹痛等 | ||
子宮 | 不正出血、破綻出血、点状出血、経血量の変化、下腹部痛等 | ||
乳房 | 乳房緊満感、乳房痛等 | ||
精神神経系 | 頭痛 | 眠気等 | |
その他 | ざ瘡、熱感、腰痛 | 倦怠感 |
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[妊娠初期・中期に投与した場合には、まれに新生女児の外性器の男性化が起こることがある。]
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
その他の注意
血中濃度
婦人にノルエチステロン10mgを単回経口投与したとき、投与2時間後に最高血中濃度に達し、消失半減期は約5時間であった4)。
〔測定法:competitive protein binding(CPB)〕
代謝
(参考)
子宮癌術後の婦人に、ノルエチステロン100mg(承認外用量)を単回経口投与し、フェノール性代謝物の定性試験を行ったとき、ノルエチステロンは主に肝臓で17α-エチニルエストラジオールに一部代謝されることが証明された5)。
(本剤の承認用量は、「1日5〜10mgを1〜2回に分割経口投与する。」である。)
排泄
子宮癌末期患者に3H-標識ノルエチステロン5.0mgを単回経口投与したとき、尿中から投与量の約30%が5日間で排泄され、6日目以降は尿中から放射活性は認められなかった6)。
再評価結果における有効性評価対象例は341例であり、有効率は89.7%(306例)であった7)。
表1 臨床成績
疾患名 | 有効例数/有効性評価対象例数 | 有効率(%) |
無月経 | 84/91 | 92.3 |
月経周期異常(稀発月経) | 16/16 | 100 |
月経量異常(過多月経) | 6/6 | − |
月経困難症 | 12/12 | 100 |
卵巣機能不全症 | 11/13 | 84.6 |
機能性子宮出血 | 65/70 | 92.9 |
月経周期の変更(短縮) | 36/46 | 78.3 |
月経周期の変更(延長) | 76/87 | 87.4 |
薬理作用
ノアルテン錠(5mg)
PTP100錠(10錠×10)
1. | 赤須文男ほか, 最新医学, 12 (8), 1789, (1957) を含む計13文献(富士製薬工業株式会社集計) |
2. | Nora,J.J.et al., Lancet, 1 (7809), 941, (1973) »PubMed »DOI |
3. | Kalra,P.A.et al., Br.Med.J., 294 (6575), 808, (1987) »PubMed »DOI |
4. | 宮越洋二ほか, 日本内分泌学会雑誌, 47 (12), 1077, (1972) |
5. | 石原貞尚, 日本内分泌学会雑誌, 42 (1), 55, (1966) »DOI |
6. | 村田修吾, 日本内分泌学会雑誌, 43 (11), 1083, (1968) »DOI |
7. | 楠田雅彦, 産婦人科の世界, 10 (7), 1003, (1958) を含む計21文献(富士製薬工業株式会社集計) |
8. | Miyake,T.et al., Endocrinol., 63 (12), 816, (1958) |
9. | Miyake,T.et al., Endocrinol., 69 (3), 534, (1961) |
10. | 徳田源市ほか, 日本不妊学会雑誌, 13 (3), 256, (1968) |
改訂履歴 |
2015年10月 作成 (第1版) |
文献請求先 |
富士製薬工業株式会社 |
業態及び業者名等 |
提携 製造販売元 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2021/1/20 版 |