医療用医薬品 : レニベース |
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総称名 | レニベース |
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一般名 | エナラプリルマレイン酸塩 |
欧文一般名 | Enalapril Maleate |
薬効分類名 | 持続性アンジオテンシン変換酵素阻害剤 |
薬効分類番号 | 2144 2179 |
ATCコード | C09AA02 |
KEGG DRUG |
D00621
エナラプリルマレイン酸塩
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KEGG DGROUP |
DG01501
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
DG03231
血圧降下薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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レニベース錠2.5 | RENIVACE Tablets 2.5 | オルガノン | 2144002F1024 | 12.8円/錠 | 処方箋医薬品 |
レニベース錠5 | RENIVACE Tablets 5 | オルガノン | 2144002F2020 | 15.2円/錠 | 処方箋医薬品 |
レニベース錠10 | RENIVACE Tablets 10 | オルガノン | 2144002F3027 | 16.6円/錠 | 処方箋医薬品 |
デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスの施行: リポソーバー イムソーバTR セルソーバ 等 [2.3参照] | 血圧低下、潮紅、嘔気、嘔吐、腹痛、しびれ、熱感、呼吸困難、頻脈等のショック症状を起こすことがある。 | 陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートにより血中キニン系の代謝が亢進し、ブラジキニン産生が増大する。更にACE阻害薬はブラジキニンの代謝を阻害するため、ブラジキニンの蓄積が起こるとの考えが報告されている。 |
アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた透析: AN69 [2.4、13.2参照] | アナフィラキシーを発現することがある。 | 多価イオン体であるAN69により血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられ蓄積すると考えられている。 |
アリスキレン ラジレス (糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。) [2.6参照] | 非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。 | レニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI): サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物 エンレスト [2.7参照] | 血管浮腫があらわれるおそれがある。本剤投与終了後にARNIを投与する場合は、本剤の最終投与から36時間後までは投与しないこと。また、ARNIが投与されている場合は、少なくとも本剤投与開始36時間前に中止すること。 | 併用により相加的にブラジキニンの分解が抑制され、ブラジキニンの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
カリウム保持性利尿剤: スピロノラクトン トリアムテレン カリウム補給剤: 塩化カリウム トリメトプリム含有製剤: スルファメトキサゾール・トリメトプリム | 血清カリウム値が上昇することがある。 | 本剤はアルドステロン分泌抑制に基づく尿中へのカリウム排泄抑制作用を有するため、併用によりカリウム貯留作用が増強する。腎機能障害のある患者には特に注意すること。 |
リチウム: 炭酸リチウム | リチウム中毒が報告されている。血中リチウム濃度に注意すること。 | 本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。 |
アリスキレン | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 | レニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アンジオテンシンII受容体拮抗剤 | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。 | レニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
利尿降圧剤、利尿剤: ヒドロクロロチアジド | 初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。本剤の投与を低用量から開始し、増量する場合は徐々に行うこと。 | 利尿降圧剤服用中の患者では、ナトリウム利尿により血中レニン活性が上昇し、本剤の降圧効果が増強することがある。 本剤より先に利尿降圧剤を投与中の患者(特に最近投与を開始した患者)には特に注意すること。 |
カリジノゲナーゼ製剤 | 過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある。 | 本剤のキニン分解抑制作用とカリジノゲナーゼ製剤のキニン産生作用により、血中キニン濃度が増大し血管平滑筋の弛緩が増強される可能性がある。 |
ニトログリセリン | 降圧作用が増強されることがある。 | 機序不明 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤: インドメタシン等 | 降圧作用が減弱されることがある。 | インドメタシンは血管拡張作用を有するプロスタグランジンE2、I2の生成を抑制するため、本剤のプロスタグランジン生成促進作用による降圧作用を減弱させる可能性があると考えられている。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤: インドメタシン等 | 腎機能が悪化している患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。 | プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
リファンピシン | 降圧作用が減弱されることがある。 | 機序不明 |
ビルダグリプチン | 血管浮腫のリスクが増加するおそれがある。 | 機序不明 |
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
腎臓 | クレアチニン上昇 | BUN上昇 | |
血液 | 貧血、白血球減少 | ヘモグロビン低下、ヘマトクリット低下、好酸球増多 | |
皮膚 | 発疹、そう痒 | 蕁麻疹 | 光線過敏症、多汗、脱毛 |
精神神経系 | めまい、頭痛、眠気 | 不眠 | いらいら感、抑うつ |
循環器 | 低血圧、動悸、胸痛 | 起立性低血圧、調律障害(頻脈、徐脈) | |
消化器 | 腹痛、食欲不振、嘔気、下痢、消化不良、口内炎 | 嘔吐 | 舌炎、便秘 |
肝臓 | AST上昇、ALT上昇 | 黄疸 | |
呼吸器 | 咳嗽、咽(喉)頭炎 | 喘息、嗄声 | |
その他 | 倦怠感、ほてり、口渇、味覚異常、脱力感、しびれ | 発熱、血清ナトリウム値低下 | 潮紅、疲労、インポテンス、耳鳴、筋肉痛、低血糖 |
疾患名 | 例数 | 下降以上の例数(有効率) |
軽・中等症本態性高血圧症 | 734 | 561(76.4) |
重症本態性高血圧症 | 67 | 61(91.0) |
腎性高血圧症 | 83 | 67(80.7) |
腎血管性高血圧症 | 36 | 28(77.8) |
悪性高血圧 | 15 | 12(80.0) |
計 | 935 | 729(78.0) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/08/21 版 |