(ゾラデックス1.8mgデポ投与前に必ずお読みください。)
投与する前に注入器のチャンバー(透明箇所)内にデポ剤(ゾラデックス)の存在を必ず確認ください。
[1]アルミパウチから滅菌済みの注入器を取り出してください。
注)プランジャー(押棒)は引っ張ると抜けますので、開封部付近にプランジャー(押棒)が無いことを確認して開封し、開封部を十分広げた上で、プランジャーを引っ張らずに慎重に取り出します。(図1)
(図1)
[2]投与する前に注入器のチャンバー(透明箇所)内にデポ剤(ゾラデックス)があることを確かめてください。(図2)
注)デポ剤はシリンジ内で移動するため、チャンバー(透明箇所)内に一部しか見えない場合があります。
(図2)
[3]投与部位を消毒します。術創がある場合は術創とは反対側を投与部位に選んでください。
[4]プランジャー(押棒)を固定しているクリップをはずした後に注射針キャップをはずします。(図3)
注)この時、絶対にプランジャーを押したり、引っ張って抜いたり、指ではじいたりしないように注意してください(空気抜きの必要はありません)。
(図3)
[5]下腹部の皮下をつまみ上げ注射針の切り口を上向きにして、皮下組織にシリンジ部分が患者に触れるぐらいの深さまで注射針を30〜40度の角度で速やかに穿刺してください。投与に際しては、針先が腹筋や腹膜に到達しないよう、特に術創がある場合や皮下脂肪の少ない場合には血管損傷にご注意ください。穿刺は血管走行と同じ縦方向にすると出血が少なくてすみます。(図4)
(図4)
[6]プランジャー(押棒)を注入器本体の内側までしっかりと押し込みデポ剤を注入してください。プランジャー(押棒)の先端が注射針の針先より突出し、更に注射針カバーが作動して針刺し事故を防止します。(図5)
(図5)
[7]投与終了後注射針を抜くと、注射針カバーが針先を覆います。(図6)
注)注射針カバーが十分に作動しない場合には、針刺し事故に注意しながら投与部位から注射針を抜き、安全な方法で処理してください(注射針カバーが作動しない場合でもデポ剤の注入は完了しています)。
(図6)
[8]投与部位は止血確認後に滅菌テープなどで保護してください。なお、出血を認める場合は、適切な止血処置を確実に行ってください。(図7)
(図7)