次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 末梢神経障害(神経麻痺、筋麻痺、痙攣等)(頻度不明)
運動性ニューロパチー(筋麻痺、運動失調、歩行困難、痙攣、言語障害、筋萎縮等)、感覚性ニューロパチー(知覚異常、知覚消失、しびれ感、神経痛、疼痛等)、自律神経性ニューロパチー(起立性低血圧、尿閉等)、脳神経障害(視神経萎縮、味覚障害、眩暈、眼振等の平衡感覚障害等)、下肢深部反射の減弱・消失等があらわれることがある。[
8.1参照]
11.1.2 骨髄抑制
汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(15.0%)、血小板減少(4.8%)、貧血(1.6%)があらわれることがある。なお、致命的な感染症(敗血症、肺炎等)や臓器出血等に至った報告がある。[
8.2参照]
11.1.3 錯乱、昏睡(いずれも頻度不明)
倦怠感、錯乱、昏睡、神経過敏、抑うつ、意識障害等があらわれることがある。
11.1.4 イレウス(頻度不明)
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹痛、腹部膨満あるいは腹部弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)をきたし、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止し、腸管減圧法等の適切な処置を行うこと。
11.1.5 消化管出血、消化管穿孔(いずれも頻度不明)
消化管出血や消化管穿孔があらわれることがあり、致命的な出血や腹膜炎に至ることがある。
11.1.6 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム増加、高張尿、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.1.7 アナフィラキシー(頻度不明)
アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがある。
11.1.8 心筋虚血(頻度不明)
心筋梗塞、狭心症、心電図上虚血所見が発現したとの報告がある。
11.1.9 脳梗塞(頻度不明)
11.1.10 難聴(頻度不明)
11.1.11 呼吸困難及び気管支痙攣(頻度不明)
11.1.12 間質性肺炎(頻度不明)
11.1.13 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP、Al-P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。