医療用医薬品 : フルデカシン |
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総称名 | フルデカシン |
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一般名 | フルフェナジンデカン酸エステル |
欧文一般名 | Fluphenazine Decanoate |
製剤名 | フルフェナジンデカン酸エステル注射液 |
薬効分類名 | フェノチアジン系持続性抗精神病剤 |
薬効分類番号 | 1172 |
ATCコード | N05AB02 |
KEGG DRUG |
D00793
フルフェナジンデカン酸エステル
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KEGG DGROUP |
DG00874
フルフェナジン
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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フルデカシン筋注25mg | Fludecasin INTRAMUSCULAR INJECTION | 田辺三菱製薬 | 1172405A1031 | 1416円/瓶 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
アドレナリン (アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く) (ボスミン) [2.5参照] | アドレナリンの作用を逆転させ、重篤な血圧低下を起こすことがある。 | アドレナリンはアドレナリン作動性α,β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧低下作用が増強される。 |
クロザピン (クロザリル) [2.8参照] | クロザピンは、原則として単剤で使用し、他の抗精神病薬とは併用しないこととされている。本剤は筋肉内投与後緩徐に血中に移行し、直ちに薬物を体外に排除する方法がないため、クロザピンと併用しないこと。 | 本剤が血中から消失するまでに時間を要する。 |
中枢神経抑制剤 (バルビツール酸誘導体・麻酔剤等) | 睡眠(催眠)・精神機能抑制の増強、麻酔効果の増強・延長、血圧低下等を起こすことがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 | 相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある。 |
降圧剤 | 起立性低血圧等を起こすことがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 | 相互に降圧作用を増強させることがある。 |
アトロピン様作用を有する薬剤 | 口渇、眼圧上昇、排尿障害、頻脈、腸管麻痺等を起こすことがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 | 相互にアトロピン様作用を増強させることがある。 |
アルコール (飲酒) | 眠気、精神運動機能低下等を起こすことがある。 | 相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある。 |
ドンペリドン メトクロプラミド | 内分泌機能調節異常又は錐体外路症状が発現するおそれがある。 | ともに中枢ドパミン受容体遮断作用を有する。 |
リチウム | 心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性のSyndrome malin(悪性症候群)、非可逆性の脳障害を起こすおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 | 機序は不明であるが、併用による抗ドパミン作用の増強等が考えられている。 |
ドパミン作動薬 (レボドパ製剤、ブロモクリプチンメシル酸塩) | 相互に作用を減弱させるおそれがある。 | ドパミン作動性神経において、作用が拮抗することによる。 |
有機燐殺虫剤 | 縮瞳、徐脈等の症状があらわれることがあるので、接触しないように注意すること。 | 本剤は有機燐殺虫剤の抗コリンエステラーゼ作用を増強し毒性を強めることがある。 |
アドレナリン含有歯科麻酔剤 (リドカイン・アドレナリン) | 重篤な血圧低下を起こすことがある。 | アドレナリンはアドレナリン作動性α,β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧低下作用が増強されるおそれがある。 |
5%以上 | 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
循環器 | 血圧低下、頻脈、心悸亢進 | 脈拍上昇、心電図異常 | |
肝臓 | ビリルビン上昇、アルブミン減少、AST、ALT、γ-GTP上昇、総タンパクの減少、ALP、LDH、A/G比の上昇 | ||
錐体外路症状注1) | パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎等)(18.5%)、アカシジア(静坐不能)(13.9%) | ジスキネジア(口周部、四肢等の不随意運動等)、ジストニア(眼球上転、眼瞼痙攣、舌突出、痙性斜頸、頸後屈、体幹側屈、後弓反張、構音障害、舌のもつれ等) | |
眼 | 視覚障害 | ||
過敏症 | 発疹、光線過敏症 | ||
血液 | リンパ球減少、単球減少、血小板減少性紫斑病、貧血、顆粒球減少、血小板減少 | ||
消化器 | 便秘、口渇 | 嘔吐、腹部膨満、食欲亢進 | 悪心 |
内分泌 | 月経異常、体重増加、体重減少、射精不能 | ||
精神神経系 | 不眠 | 不安、易刺激、眠気、眩暈、頭痛、興奮、抑うつ、昏迷、焦燥感 | |
その他 | 倦怠感 | 鼻閉、脱力感、脱毛、発汗、集中力障害、痙攣 | BUN上昇、発熱、CK上昇 |
著明改善(+++) | 中等度改善(++) | 軽度改善(+) | 不変(−) | 軽度悪化(X) | 中等度悪化(XX) | 著明悪化(XXX) | 不明 | 合計 | U検定 | X2-検定 | ||||||||
+++ | >++ | >+ | <X | |||||||||||||||
FD投与群 | 6 | 20 | 40 | 45 | 7 | 7 | 1 | 1 | 127 | FD>HP* Z=2.390 | 5% | N.S. | 20% | N.S. | 52% | FD>HP** X2=7.73 | 12% | N.S. |
HP投与群 | 5 | 17 | 23 | 66 | 11 | 6 | 4 | 0 | 132 | 4% | 17% | 34% | 16% |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |