医療用医薬品 : フォリアミン |
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総称名 | フォリアミン |
一般名 | 葉酸 |
欧文一般名 | Folic Acid |
製剤名 | 葉酸錠・散 |
薬効分類番号 | 3135 |
ATCコード | B03BB01 |
KEGG DRUG |
D00070
葉酸
商品一覧 米国の商品 |
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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フォリアミン錠 | FOLIAMIN TABLETS | 富士製薬工業 | 3135001F1025 | 9.8円/錠 | |
フォリアミン散100mg/g | FOLIAMIN POWDER 10% | 富士製薬工業 | 3135002B1036 | 50.2円/g |
葉酸欠乏症の予防及び治療
葉酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等)
吸収不全症候群(スプルー等)
悪性貧血の補助療法
下記疾患のうち、葉酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
栄養性貧血
妊娠性貧血
小児貧血
抗けいれん剤、抗マラリア剤投与に起因する貧血
アルコール中毒及び肝疾患に関連する大赤血球性貧血
顆粒球減少症
※「5.」の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
フォリアミン錠
葉酸として、通常成人1日5〜20mg(錠の場合1〜4錠)、小児1日5〜10mg(錠の場合1〜2錠)を2〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
一般に消化管に吸収障害のある場合、あるいは症状が重篤な場合は注射を行う方がよい。
フォリアミン散100mg/g
葉酸として、通常成人1日5〜20mg(散の場合0.05〜0.2g)、小児1日5〜10mg(散の場合0.05〜0.1g)を2〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
一般に消化管に吸収障害のある場合、あるいは症状が重篤な場合は注射を行う方がよい。
重要な基本的注意
本剤を悪性貧血の患者に投与すると、血液状態は改善するが、神経症状に効果がないので、悪性貧血の患者に投与する場合はビタミンB12製剤と併用すること。
なお、診断の確立していない悪性貧血の患者の場合、血液状態の改善により悪性貧血を隠蔽し、診断及び治療に影響を与えるので注意すること。
副作用
副作用発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。(再審査対象外)
その他の副作用
頻度不明 | |
過敏症注) | 紅斑、そう痒感、全身倦怠等 |
消化器 | 食欲不振、悪心等 |
その他 | 浮腫、体重減少 |
適用上の注意
薬剤交付時(錠)
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
葉酸は生体の組織細胞の発育及び機能を正常に保つのに必要で、特に赤血球の正常な形成に関与し、大赤血球性貧血に対して網状赤血球ならびに赤血球成熟をもたらす。
葉酸はウラシルのような中間体からチミンその他の重要なプリン及びピリミジン化合物の生成に補酵素として作用し、チミンはビタミンB12によって核酸及び核蛋白の要素として不可欠なチミジンに変化する。一方悪性貧血や大赤血球性貧血に見られる巨赤芽球は核蛋白代謝の異常をきたした初生赤芽球であり、葉酸やビタミンB12の欠乏は骨髄成分の成熟停止を起こすといわれている。
フォリアミン錠
100錠(バラ)、1,000錠(10錠×100)
フォリアミン散100mg/g
100g(瓶)
1. | 井上 硬 他, ビタミン, 7, 851, (1954) |
2. | 岩井 和夫, 新ビタミン学, 343, (1969) 日本ビタミン学会 |
3. | 外林 秀紀, 臨床血液, 12, 207, (1971) »DOI |
改訂履歴 |
2016年9月 改訂 |
文献請求先 |
富士製薬工業株式会社 |
業態及び業者名等 |
製造販売元 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2023/02/22 版 |