通常、成人には、尿素(13C)として100mg(1錠)を空腹時に経口投与する。
7.1 判定基準
ユービット錠100mg服用後20分のΔ13C:2.5‰以上をH.pylori陽性と判定する。
7.2 13C-尿素呼気試験法における呼気中
13CO
2の測定は、質量分析法又は同等の性能を有する分析法(赤外分光法等)で実施すること。また、質量分析法及び赤外分光法においては、呼気中のCO
2濃度が1%未満の場合にはΔ
13C値の再現性が乏しくなることがあり
1)、Δ
13C値の低値領域では判定に影響することがあるので注意すること。
7.3 感染診断実施上の留意事項
13C-尿素呼気試験法の判定結果は、オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾールナトリウム等のプロトンポンプインヒビター(PPI)、アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン、テトラサイクリン等の抗生物質、メトロニダゾール、ビスマス製剤及び抗ウレアーゼ活性のあるエカベトナトリウム水和物等のヘリコバクター・ピロリに対する静菌作用を有する薬剤の服用中や中止直後では偽陰性になる可能性があるため、除菌前及び除菌後の感染診断の実施に当たっては、当該静菌作用を有する薬剤投与中止又は終了後2週間以上経過していること。
7.4 除菌後の感染診断(除菌判定)
除菌判定については、除菌治療薬剤投与終了後4週以降の時点で実施すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 胃切除を受けた患者等
本剤は錠剤であることから、胃内で十分停滞せず通過する場合や本剤の溶解が遅くなり呼気反応が遅れること等により、陰性と判定される可能性がある
2)。
9.1.2 無酸症の患者又はHelicobacter heilmannii等ウレアーゼ活性を有する細菌が胃内に生息する患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
14.1 薬剤投与時の注意
服用に際しては錠剤をつぶしたりせず、噛まずに速やかに(5秒以内に)嚥下するよう注意すること。本剤が口腔内で崩壊すると、ウレアーゼ活性を有する口腔内常在菌の影響を受け陽性と判定される可能性がある。なお、本剤を水に投入した時、フィルムコートが剥離し始める時間は5〜8秒であった。
14.2 診断上の注意
14.2.1 ユービット錠100mgの第III相試験では、約2.3%(H.pylori感染130例中3例)の割合で偽陰性が生じたので、臨床症状からH.pylori感染が示唆されるようであれば、別の検査法による判定結果を参考にすること。
14.2.2 胃内のH.pyloriの菌体数と13C-尿素呼気試験法の結果(Δ13C値)の相関は確立していない。
18.1 測定法
H.pyloriは高いウレアーゼ活性を有している。
安定同位元素13Cで標識された本剤をヒトに経口投与すると、胃内にH.pyloriが存在する場合は、そのウレアーゼ活性によって本剤は13CO2とNH3に分解され、13CO2は血中に移行した後、呼気中に排出される。
13C-尿素呼気試験は、この原理を応用して尿素(13C)服用後の呼気中13CO2濃度の変化を測定することにより、H.pyloriの存在を検出する方法である。
吸湿性を有するため、SP包装開封後は速やかに使用すること。