医療用医薬品 : ラシックス |
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| 総称名 | ラシックス |
|---|---|
| 一般名 | フロセミド |
| 欧文一般名 | Furosemide |
| 薬効分類名 | 利尿剤 |
| 薬効分類番号 | 2139 |
| ATCコード | C03CA01 |
| KEGG DRUG |
D00331
フロセミド
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| JAPIC | 添付文書(PDF) |
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2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 7.用法及び用量に関連する注意 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 13.過量投与 15.その他の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 20.取扱い上の注意 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| ラシックス注100mg | Lasix Injection | サノフィ | 2139401A1033 | 127円/管 | 処方箋医薬品 |
| デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿) [2.7参照] | 低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 | いずれも低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 |
| 昇圧アミン アドレナリン ノルアドレナリン [9.1.4参照] | 昇圧アミンの作用を減弱するおそれがあるので、手術前の患者に使用する場合には、本剤の一時休薬等の処置を行うこと。 | 併用により血管壁の反応性が低下するためと考えられている。 |
| ツボクラリン及びその類似作用物質 ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物 [9.1.4参照] | 麻痺作用を増強することがあるので、手術前の患者に使用する場合には、本剤の一時休薬等の処置を行うこと。 | 利尿剤による血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用が増強されると考えられている。 |
| 他の降圧剤 β-遮断剤 等 | 降圧作用を増強するおそれがあるので、降圧剤の用量調節等に注意すること。 | 作用機序の異なる降圧剤との併用により、降圧作用が増強される。 |
| ACE阻害剤 A-II受容体拮抗剤 | 本剤投与中にACE阻害剤又はA-II受容体拮抗剤を初めて投与もしくは増量した際に、高度の血圧低下や、腎不全を含む腎機能の悪化を起こすことがある。 これらの薬剤を初めて投与する場合や増量する場合は、本剤の一時休薬もしくは減量等を考慮すること。 | 本剤投与中は血漿レニン活性が上昇しており、これらの薬剤を投与することによりレニン−アンジオテンシン系をブロックする結果、急激な血圧低下を起こすと考えられる。 |
| アミノグリコシド系抗生物質 ゲンタマイシン硫酸塩 アミカシン硫酸塩 | 第8脳神経障害(聴覚障害)を増強するおそれがある。 | アミノグリコシド系抗生物質の内耳外有毛細胞内濃度が上昇し、最終的には外有毛細胞の壊死を引き起こし、永続的な難聴が起こる場合もある。 |
| シスプラチン | 聴覚障害が増強するおそれがある。 | シスプラチンの内耳外有毛細胞内濃度が上昇し、最終的には外有毛細胞の壊死を引き起こし、永続的な難聴が起こる場合もある。 |
| アミノグリコシド系抗生物質 ゲンタマイシン硫酸塩 アミカシン硫酸塩 セファロスポリン系抗生物質 セファロチンナトリウム | 腎毒性を増強するおそれがある。 | 近位尿細管でのナトリウム再吸収の増加に伴い、抗生物質の再吸収も増加することにより、組織内濃度が上昇し腎毒性が増強する。 |
| ジギタリス剤 ジギトキシン ジゴキシン | ジギタリスの心臓に対する作用を増強するおそれがあるので、血清カリウム値及び血中ジギタリス濃度に注意すること。 | 利尿剤による血清カリウム値の低下により、多量のジギタリスが心筋Na+-K+ ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。 |
| 糖質副腎皮質ホルモン剤 ヒドロコルチゾン ACTH グリチルリチン製剤 強力ネオミノファーゲンC 甘草含有製剤 | 過剰のカリウム放出により、低カリウム血症が発現するおそれがある。 | 共にカリウム排泄作用を有する。 |
| 糖尿病用剤 スルホニルウレア剤 インスリン | 糖尿病用剤の作用を著しく減弱するおそれがある。 | 細胞内外のカリウム喪失がインスリン分泌の抑制、末梢でのインスリン感受性の低下をもたらす。 |
| SGLT2阻害剤 | 利尿作用が増強されるおそれがあるので、血圧、脈拍数、尿量、血清ナトリウム濃度等を確認し、脱水症状の発現に注意すること。必要に応じ本剤の用量を調整するなど注意すること。 | 利尿作用が増強されるおそれがある。 |
| リチウム 炭酸リチウム | リチウム毒性を増強するおそれがあるので、血中リチウム濃度等に注意する。 | リチウムの腎での再吸収を促進し、リチウムの血中濃度が上昇する。 |
| サリチル酸誘導体 サリチル酸ナトリウム アスピリン | サリチル酸誘導体毒性が発現するおそれがある。 | 腎の排泄部位において両剤の競合が起こり、サリチル酸誘導体の排泄が遅れサリチル酸中毒が起こる。 |
| 非ステロイド性消炎鎮痛剤 インドメタシン | 本剤の利尿作用を減弱するおそれがある。 | 非ステロイド性消炎鎮痛剤が腎でのプロスタグランジン合成を阻害し、水、塩類の体内貯留を引き起こし利尿剤の作用と拮抗する。 |
| 尿酸排泄促進剤 プロベネシド | 尿酸排泄促進剤の尿酸排泄作用を減弱するおそれがある。 | 尿酸再吸収の間接的増大により、尿酸排泄促進剤の作用が抑制される。 |
| カルバマゼピン | 症候性低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 | ナトリウム排泄作用が増強され、低ナトリウム血症が起こる。 |
| その他の強心剤 コルホルシンダロパート塩酸塩 | 心室性期外収縮等の不整脈の発現を助長させるおそれがある。 | 本剤により電解質失調が引き起こされ、併用により不整脈が発現する可能性がある。 |
| シクロスポリン | 痛風性関節炎を起こすおそれがある。 | フロセミドによって引き起こされる高尿酸血症とシクロスポリンによる尿酸塩排泄阻害により、副作用が悪化する。 |
| V2-受容体拮抗剤 モザバプタン塩酸塩 | 利尿作用が増強するおそれがある。血圧、脈拍数、尿量、血清ナトリウム濃度等を頻回にチェックし、脱水症状の発現に注意すること。 | 利尿作用を増強させる。 |
| 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
| 血液 | 貧血 | 白血球減少、好酸球増加、溶血性貧血 |
| 代謝異常 | 高尿酸血症、低カリウム血症、低ナトリウム血症 | 低カルシウム血症、代謝性アルカローシス、高血糖症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、偽性バーター症候群 |
| 皮膚 | 発疹、蕁麻疹、発赤、光線過敏症、そう痒症、水疱性皮膚炎、紫斑、苔癬様皮疹 | |
| 消化器 | 下痢、膵炎注)(血清アミラーゼ値上昇) | 食欲不振、悪心・嘔吐、口渇 |
| 肝臓 | 黄疸、肝機能異常、胆汁うっ滞 | |
| 腎臓 | クレアチニン上昇 | BUN上昇 |
| 精神神経系 | 頭痛 | めまい、耳鳴り、知覚異常、聴覚障害 |
| その他 | 体熱感、四肢振戦 | 脱力感、筋肉痛、倦怠感、起立性低血圧、筋痙攣、味覚異常、血管炎、発熱 |
| 分類 | 例数 | 有用度 | ||
| 有用以上 | やや有用以上 | 記載無し | ||
| 慢性腎不全(非透析群) | 49 | 26(53.1%) | 33(67.3%) | 2(4.1%) |
| 慢性腎不全(透析群) | 6 | 4(66.7%) | 5(83.3%) | 0 |
| 急性腎障害 | 11 | 9(81.8%) | 9(81.8%) | 0 |
| 合計 | 66 | 39(59.1%) | 47(71.2%) | 2(3.0%) |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |