医療用医薬品 : リスパダール |
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総称名 | リスパダール |
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一般名 | リスペリドン |
欧文一般名 | risperidone |
薬効分類名 | 抗精神病剤 |
薬効分類番号 | 1179 |
ATCコード | N05AX08 |
KEGG DRUG |
D00426
リスペリドン
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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リスパダール錠1mg | RISPERDAL Tablets | ヤンセンファーマ | 1179038F1023 | 11.9円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品※ |
リスパダール錠2mg | RISPERDAL Tablets | ヤンセンファーマ | 1179038F2020 | 19.3円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品※ |
リスパダール錠3mg | RISPERDAL Tablets | ヤンセンファーマ | 1179038F3026 | 26.2円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品※ |
リスパダール細粒1% | RISPERDAL Fine Granules | ヤンセンファーマ | 1179038C1027 | 84.2円/g | 劇薬, 処方箋医薬品※ |
アドレナリン (アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く) ボスミン [2.3参照] | アドレナリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすことがある。 | アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。 |
中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等) | 相互に作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 | 本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。 |
ドパミン作動薬 | 相互に作用を減弱することがある。 | 本剤はドパミン遮断作用を有していることから、ドパミン作動性神経において作用が拮抗する可能性がある。 |
降圧薬 | 降圧作用が増強することがある。 | 本剤及びこれらの薬剤の降圧作用による。 |
アルコール | 相互に作用を増強することがある。 | アルコールは中枢神経抑制作用を有する。 |
CYP2D6を阻害する薬剤(パロキセチン2)等) [16.7.1参照] | 本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。 | これらの薬剤の薬物代謝酵素阻害作用による。 |
CYP3A4を誘導する薬剤(カルバマゼピン3)、フェニトイン、リファンピシン4)、フェノバルビタール) [16.7.1参照] | 本剤及び活性代謝物の血中濃度が低下することがある。 | これらの薬剤のCYP3A4誘導作用による。 |
CYP3A4を阻害する薬剤(イトラコナゾール5)等) [16.7.1参照] | 本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。 | これらの薬剤のCYP3A4阻害作用による。 |
QT延長を起こすことが知られている薬剤 | QT延長があらわれるおそれがある。 | QT延長作用が増強するおそれがある。 |
アドレナリン含有歯科麻酔剤 リドカイン・アドレナリン | 血圧降下を起こすことがある。 | アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強されるおそれがある。 |
5%以上 | 5%未満 | 頻度不明 | |
感染症及び寄生虫症 | 気管支炎、鼻咽頭炎、咽頭炎、肺炎、胃腸炎、感染、膀胱炎、耳感染、インフルエンザ、限局性感染、気道感染、鼻炎、副鼻腔炎、皮下組織膿瘍、尿路感染、ウイルス感染、蜂巣炎、扁桃炎、眼感染、中耳炎、爪真菌症、ダニ皮膚炎 | ||
血液及びリンパ系障害 | 貧血 | 血小板減少症、好中球減少症 | |
免疫系障害 | アナフィラキシー反応、過敏症 | ||
内分泌障害 | 高プロラクチン血症 | ||
代謝及び栄養障害 | 食欲不振 | 食欲亢進 | 高脂血症、多飲症、食欲減退、高尿酸血症、水中毒 |
精神障害 | 不眠症、不安 | 激越、うつ病、幻覚、躁病、妄想、緊張、錯乱状態、リビドー亢進 | 抑うつ症状、被害妄想、精神症状、睡眠障害、自殺企図、徘徊、リビドー減退、神経過敏、気力低下、情動鈍麻、無オルガズム症、悪夢、睡眠時遊行症 |
神経系障害注1) | アカシジア、振戦、構音障害、傾眠、めまい・ふらつき | 頭痛、ジストニー、鎮静、運動低下、立ちくらみ、ジスキネジア、無動、しびれ感、痙攣、仮面状顔貌、頭部不快感、錯感覚 | パーキンソニズム、錐体外路障害、精神運動亢進、注意力障害、構語障害、よだれ、嗜眠、意識レベルの低下、会話障害(舌のもつれ等)、味覚異常、記憶障害、てんかん、末梢性ニューロパチー、協調運動異常、過眠症、弓なり緊張、失神、平衡障害、刺激無反応、運動障害、意識消失 |
眼障害 | 調節障害、視力低下 | 眼球回転発作、眼瞼痙攣、眼脂、結膜炎、網膜動脈閉塞、霧視、眼充血、眼瞼縁痂皮、眼乾燥、流涙増加、羞明、緑内障、術中虹彩緊張低下症候群 | |
耳及び迷路障害 | 耳痛、回転性めまい、耳鳴 | ||
心臓障害注2) | 頻脈、動悸、心室性期外収縮、上室性期外収縮 | 洞性頻脈、房室ブロック、右脚ブロック、徐脈、左脚ブロック、洞性徐脈 | |
血管障害注3) | 潮紅 | 起立性低血圧、低血圧、高血圧、末梢冷感、末梢循環不全 | |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 鼻閉 | 呼吸困難、咳嗽、鼻漏、副鼻腔うっ血、睡眠時無呼吸症候群、口腔咽頭痛、鼻出血、肺うっ血、喘鳴、嚥下性肺炎、発声障害、気道うっ血、ラ音、呼吸障害、過換気 | |
胃腸障害 | 流涎過多、便秘、悪心、嘔吐 | 嚥下障害、腹部膨満、胃不快感、下痢、腹痛、消化不良、上腹部痛 | 口内乾燥、胃炎、唾液欠乏、腸閉塞、膵炎、歯痛、糞塊充塞、便失禁、口唇炎、舌腫脹 |
肝胆道系障害 | 肝機能異常 | ||
皮膚及び皮下組織障害 | 多汗症、発疹 | そう痒症、湿疹、過角化、紅斑、ざ瘡、脱毛症、血管浮腫、皮膚乾燥、頭部粃糠疹、脂漏性皮膚炎、皮膚変色、皮膚病変、蕁麻疹、水疱 | |
筋骨格系及び結合組織障害 | 筋固縮 | 斜頚、筋攣縮、関節硬直 | 筋肉痛、筋力低下、背部痛、四肢痛、関節痛、姿勢異常、筋骨格痛、頚部痛、筋骨格系胸痛、筋痙縮 |
腎及び尿路障害 | 排尿困難、頻尿 | 尿閉、尿失禁 | |
生殖系及び乳房障害 | 月経障害 | 乳汁漏出症、射精障害 | 無月経、不規則月経、女性化乳房、性機能不全、乳房不快感、勃起不全、月経遅延、希発月経、腟分泌物異常、乳房腫大、乳房分泌 |
全身障害及び投与局所様態 | 易刺激性、倦怠感、口渇 | 無力症、疲労、歩行障害、胸部不快感、発熱 | 気分不良、胸痛、顔面浮腫、末梢性浮腫、疼痛、不活発、浮腫、低体温、インフルエンザ様疾患、悪寒、薬剤離脱症候群 |
臨床検査 | ALT増加、CK増加、血圧低下、血中トリグリセリド増加、γ-GTP増加、体重増加、体重減少 | AST増加、血中クレアチニン増加、血中ブドウ糖増加、LDH増加、血中プロラクチン増加、血中ナトリウム減少、血中尿素増加、心電図異常注2)、心電図QT延長注2)、好酸球数増加、グリコヘモグロビン増加、血小板数減少、総蛋白減少、白血球数減少、白血球数増加、尿中蛋白陽性、ALP増加、ヘマトクリット減少、心電図T波逆転注2)、血中尿酸増加、尿中血陽性、肝酵素上昇、尿糖陽性 | |
傷害、中毒及び処置合併症 | 転倒・転落、引っかき傷、処置による疼痛 |
剤形 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | AUC(ng・hr/mL) | t1/2(hr) | 消失速度定数(hr−1) | |
内用液 (n=21) | 未変化体 | 7.26±4.09 | 0.81±0.22 | 34.84±35.81 | 3.57±2.16 | 0.243±0.096 |
主代謝物 | 5.39±2.00 | 2.67±2.45 | 116.54±32.04 | 20.91±3.72 | 0.034±0.007 | |
錠 (n=21) | 未変化体 | 7.01±3.82 | 1.13±0.36 | 35.50±35.67 | 3.91±3.25 | 0.244±0.102 |
主代謝物 | 5.19±1.87 | 3.27±2.54 | 115.54±30.08 | 21.69±4.21 | 0.033±0.007 |
Cmax,ss(ng/mL) | Cmin,ss(ng/mL) | AUCτ,ss(ng・hr/mL) | CL/F(mL/min.kg) | ||
小児 (6〜11歳) (n=12) | 未変化体 | 12.4±9.0 | 2.06±2.68 | 87.5±61.5a) | 6.11±4.15a) |
主代謝物 | 16.7±6.8 | 8.98±3.58 | 152±58 | 2.52±1.00 | |
青年 (12〜16歳) (n=12) | 未変化体 | 22.5±23.9 | 8.61±13.1 | 190±235b) | 6.51±6.72b) |
主代謝物 | 16.8±8.8 | 11.7±6.9 | 172±94 | 2.37±1.01 |
投与群 | 評価例数 | ABC-J興奮性サブスケールスコア | 変化量 | |||
ベースライン | 最終評価時 | ベースラインからの変化量 | プラセボ群との比較a) | |||
最小二乗平均値の群間差[95%信頼区間] | p値 | |||||
プラセボ群 | 18 | 27.5±5.26 | 24.7±9.47 | −2.8±6.62 | − | − |
本剤群 | 21 | 28.2±6.36 | 18.5±10.57 | −9.7±7.29 | −7.1[−11.6,−2.6] | 0.0030 |
プラセボ群からの移行例 | 本剤群からの移行例 | |||
ABC-J興奮性サブスケールスコア | ベースラインからの変化量 | ABC-J興奮性サブスケールスコア | ベースラインからの変化量 | |
ベースラインa) | 24.5±9.73(17) | / | 19.8±10.65(18) | / |
8週時 | 12.9±9.90(16) | −10.8±10.47(16) | 13.7±10.46(16) | −5.8±8.75(16) |
24週時 | 12.8±9.90(16) | −10.9±10.76(16) | 13.1±9.67(14) | −6.8±9.65(14) |
48週時 | 11.6±8.18(14) | −12.5±10.32(14) | 12.6±9.84(12) | −7.9±9.18(12) |
最終評価時(LOCF) | 13.1±8.31(17) | −11.4±10.70(17) | 13.0±10.28(18) | −6.8±9.70(18) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/04/23 版 |