次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 急性腎障害(頻度不明)
急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。BUN、血清クレアチニン、クレアチニン・クリアランス値等に異常が認められた場合は投与を中止すること。その他、血尿、尿蛋白、乏尿、無尿があらわれることがある。[
8.2参照]
11.1.2 骨髄抑制
汎血球減少(頻度不明)、貧血(頻度不明)、白血球減少(77.9%)、好中球減少(78.3%)、血小板減少(76.8%)等があらわれることがある。[
8.2参照]
11.1.3 血小板減少(頻度不明)
本剤投与1〜4日後に急激な血小板減少があらわれることがある。[
8.2参照]
11.1.4 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
顔面浮腫、気管支痙攣、チアノーゼ、呼吸困難、胸痛、血圧低下等の症状があらわれた場合には投与を中止すること。[
8.5参照]
11.1.5 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(すべて頻度不明)
AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTP、血清ビリルビン値上昇等を伴う重篤な劇症肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがある。その他、血清アルブミン、血清総蛋白、ICG値等に異常があらわれることがある。また、本剤の反復投与等により胆汁うっ滞があらわれるおそれがある。[
8.2参照]
11.1.6 肝・胆道障害(頻度不明)
胆嚢炎、胆汁性嚢胞、肝膿瘍等の肝・胆道障害があらわれることがある。
11.1.7 心筋梗塞(1.1%)、狭心症(頻度不明)、うっ血性心不全(頻度不明)、不整脈(1.1%)
心筋梗塞、狭心症(異型狭心症を含む)、うっ血性心不全、不整脈(心室細動、心停止、心房細動、徐脈等)があらわれることがあるので、胸痛、失神、息切れ、動悸、心電図異常等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.8 肺結核(1.1%)
11.1.9 聴覚障害(4.2%)
高音域の聴力低下、難聴、耳鳴等があらわれることがある。[
8.6参照]
11.1.10 乳頭浮腫、球後視神経炎、皮質盲(すべて頻度不明)
うっ血乳頭、球後視神経炎、皮質盲等の視覚障害があらわれることがある。
11.1.11 脳梗塞(頻度不明)
11.1.12 溶血性尿毒症症候群(頻度不明)
血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする溶血性尿毒症症候群があらわれるおそれがある。[
8.2参照]
11.1.13 溶血性貧血(頻度不明)
クームス試験陽性の溶血性貧血があらわれるおそれがある。
11.1.14 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれるおそれがある。異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.15 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(頻度不明)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれるおそれがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.1.16 消化管出血、消化性潰瘍、消化管穿孔(すべて頻度不明)
11.1.17 急性膵炎(頻度不明)
血清アミラーゼ値、血清リパーゼ値等に異常が認められた場合には投与を中止すること。
11.1.18 高血糖(頻度不明)、糖尿病の悪化(頻度不明)
昏睡、ケトアシドーシスを伴う重篤な症例も報告されている。[
8.7参照]
11.1.19 横紋筋融解症(頻度不明)
CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。