医療用医薬品 : セレギリン塩酸塩 |
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総称名 | セレギリン塩酸塩 |
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一般名 | セレギリン塩酸塩 |
欧文一般名 | Selegiline Hydrochloride |
製剤名 | セレギリン塩酸塩錠 |
薬効分類名 | パーキンソン病治療剤(選択的MAO-B阻害剤) |
薬効分類番号 | 1169 |
ATCコード | N04BD01 |
KEGG DRUG |
D00785
セレギリン塩酸塩
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KEGG DGROUP |
DG01967
抗パーキンソン病薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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セレギリン塩酸塩錠2.5mg「アメル」 (後発品) | Selegiline Hydrochloride Tablets「AMEL」 | 共和薬品工業 | 1169010F1031 | 135円/錠 | 劇薬, 覚醒剤原料, 処方箋医薬品 |
ペチジン塩酸塩含有製剤 ペチロルファン トラマドール塩酸塩 トラマール タペンタドール塩酸塩 タペンタ [2.2参照] | 高度の興奮、精神錯乱等の発現が報告されている。なお、本剤の投与を中止してからトラマドール塩酸塩及びタペンタドール塩酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。またトラマドール塩酸塩から本剤に切り換える場合には2〜3日間の間隔を置くこと。 | 機序は不明である。 |
選択的MAO-B阻害剤 ラサギリンメシル酸塩 アジレクト サフィナミドメシル酸塩 エクフィナ [2.3参照] | 高血圧クリーゼ及びセロトニン症候群等の重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してからラサギリンメシル酸塩及びサフィナミドメシル酸塩の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、ラサギリンメシル酸塩及びサフィナミドメシル酸塩の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに少なくとも14日間の間隔を置くこと。 | 相加作用のおそれがある。 |
三環系抗うつ剤 アミトリプチリン塩酸塩 トリプタノール アモキサピン アモキサン イミプラミン塩酸塩 トフラニール クロミプラミン塩酸塩 アナフラニール ドスレピン塩酸塩 プロチアデン トリミプラミンマレイン酸塩 スルモンチール ノルトリプチリン塩酸塩 ノリトレン ロフェプラミン塩酸塩 アンプリット [1.1、2.6参照] | 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛等の副作用があらわれ、更に三環系抗うつ剤との併用下において死亡例も報告されている。本剤の投与を中止してから三環系抗うつ剤及び四環系抗うつ剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、三環系抗うつ剤及び四環系抗うつ剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、少なくとも2〜3日間の間隔を置くこと。 | 詳細は不明であるが、相加・相乗作用によると考えられる。 |
四環系抗うつ剤 マプロチリン塩酸塩 ルジオミール ミアンセリン塩酸塩 テトラミド セチプチリンマレイン酸塩 テシプール [2.6参照] | 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛等の副作用があらわれ、更に三環系抗うつ剤との併用下において死亡例も報告されている。本剤の投与を中止してから三環系抗うつ剤及び四環系抗うつ剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、三環系抗うつ剤及び四環系抗うつ剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、少なくとも2〜3日間の間隔を置くこと。 | 詳細は不明であるが、相加・相乗作用によると考えられる。 |
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 フルボキサミンマレイン酸塩 ルボックス デプロメール パロキセチン塩酸塩水和物 パキシル セルトラリン塩酸塩 ジェイゾロフト エスシタロプラムシュウ酸塩 レクサプロ [2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。 また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | セロトニン再取り込み阻害作用があるため脳内セロトニン濃度が高まると考えられている。 |
セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤 ボルチオキセチン臭化水素酸塩 トリンテリックス [2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。 また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | セロトニン再取り込み阻害作用があるため脳内セロトニン濃度が高まると考えられている。 |
ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤 ミルタザピン レメロン リフレックス [2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。 また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内ノルアドレナリン、セロトニンの神経伝達が高まると考えられている。 |
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 ミルナシプラン塩酸塩 トレドミン デュロキセチン塩酸塩 サインバルタ ベンラファキシン塩酸塩 イフェクサー [2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。 また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内モノアミン総量の増加が考えられている。 |
選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 アトモキセチン塩酸塩 ストラテラ [2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。 また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内モノアミン総量の増加が考えられている。 |
マジンドール サノレックス [2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。 また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内モノアミン総量の増加が考えられている。 |
メタンフェタミン塩酸塩 ヒロポン リスデキサンフェタミンメシル酸塩 ビバンセ [2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。 また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内モノアミン総量の増加が考えられている。 |
CYP2D6及びCYP3A4の阻害作用を有する製剤注) シメチジン キニジン硫酸塩 プロパフェノン塩酸塩 ハロペリドール エリスロマイシン ジョサマイシン クラリスロマイシン イトラコナゾール フルコナゾール ミコナゾール クロトリマゾール エチニルエストラジオール ベラパミル塩酸塩 ジルチアゼム塩酸塩等 | 本剤の作用、毒性が大幅に増強される可能性がある。 | 本剤はCYP2D6及びCYP3A4によって代謝されることが判明しており、これを阻害する薬剤との併用により血中濃度の上昇をもたらす。 |
レセルピン誘導体 レセルピン等 テトラベナジン バルベナジントシル酸塩 | 本剤の作用が減弱される可能性がある。 | 脳内ドパミンを減少させる。 |
フェノチアジン系薬剤 プロクロルペラジン クロルプロマジン ペラジン等 ブチロフェノン系薬剤 ブロムペリドール等 スルピリド メトクロプラミド | 本剤の作用が減弱される可能性がある。 | 脳内ドパミン受容体を遮断する。 |
トラゾドン塩酸塩 | 相互作用は明らかになっていないが、トラゾドン塩酸塩の中止直後あるいは併用する場合には、本剤の投与量を徐々に増加するなど、慎重に投与を開始すること。 | セロトニン再取り込み阻害作用があるため脳内セロトニン濃度が高まると考えられている。 |
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 | セロトニン症候群が発現する可能性がある。 | 脳内のセロトニン濃度を上昇させる作用を有するため、併用によりセロトニン濃度が更に高まると考えられる。 |
交感神経興奮剤 エフェドリン塩酸塩 メチルエフェドリン塩酸塩 プソイドエフェドリン塩酸塩含有医薬品 フェニルプロパノールアミン塩酸塩含有医薬品 | 血圧上昇、頻脈等の発現が報告されている。 | 本剤のMAO-B選択性が低下した場合、交感神経刺激作用が増強されると考えられる。 |
1〜5%未満 | 1%未満 | |
精神神経系 | 不随意運動、めまい・ふらつき、頭痛・頭重感、不眠、眠気 | 興奮、精神症状、ジストニア(筋緊張異常)、構音障害、歩行異常、不安、体のこわばり、しびれ、多夢、うつ症状、意識レベルの低下、緊張低下 |
消化器 | 悪心、嘔吐、食欲不振、口渇、胃痛・腹痛、便秘 | 下痢、消化不良 |
循環器 | 起立性低血圧、高血圧 | 動悸、低血圧、不整脈、心電図異常 |
肝臓 | 肝機能障害(AST、ALTの上昇) | |
過敏症 | 発疹 | |
泌尿器 | 排尿困難 | |
血液 | 白血球減少 | |
眼 | 視野狭窄 | |
その他 | 血清CK上昇 | 浮腫、胸痛(胸部不快感)、倦怠感、ほてり・のぼせ、味覚異常、多汗、気分不良、疲労感、筋骨格硬直、腰痛、発熱、悪寒、体重減少、味覚低下、舌の違和感、意欲低下、筋攣縮、四肢痛、状態悪化 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC(0→9)(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | |
セレギリン塩酸塩錠2.5mg「アメル」 | 10.21±3.27 | 4.36±1.56 | 0.97±0.40 | 2.77±0.62 |
エフピー錠2.5 | 10.47±3.13 | 4.78±1.78 | 1.00±0.34 | 2.73±0.54 |
投与群 | 例数 | 日本語版UPDRS partI,II,IIIの合計スコアa) | 変化量b,c) | |||
ベースラインからの変化量 | プラセボ群との比較 | |||||
ベースライン | 最終評価時 | 群間差 [95%信頼区間] | p値 | |||
セレギリン塩酸塩単独群 | 139 | 26.5±11.2 | 20.2±13.0 | -6.3±0.6 | -3.1±0.9 [-4.9〜-1.4] | 0.0005 |
プラセボ群 | 140 | 26.6±11.5 | 23.4±13.6 | -3.1±0.6 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/09/17 版 |