医療用医薬品 : グリクラジド |
List Top |
総称名 | グリクラジド |
---|---|
一般名 | グリクラジド |
欧文一般名 | Gliclazide |
製剤名 | グリクラジド錠 |
薬効分類名 | スルホニルウレア系経口血糖降下剤 |
薬効分類番号 | 3961 |
ATCコード | A10BB09 |
KEGG DRUG |
D01599
グリクラジド
|
KEGG DGROUP |
DG01734
スルホニル尿素薬 (SU薬)
DG02044
血糖降下薬
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
![]() |
1.警告 2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 13.過量投与 14.適用上の注意 15.その他の注意 16.薬物動態 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
グリクラジド錠20mg「NP」 (後発品) | Gliclazide Tablets | ニプロ | 3961007F2049 | 5.9円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
グリクラジド錠40mg「NP」 (後発品) | Gliclazide Tablets | ニプロ | 3961007F1166 | 6.1円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
糖尿病用薬 インスリン製剤 ビグアナイド系薬剤 チアゾリジン系薬剤 α-グルコシダーゼ阻害剤 DPP-4阻害剤 GLP-1受容体作動薬 SGLT2阻害剤 イメグリミン塩酸塩 等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | これらの薬剤の血糖降下作用による。 |
ピラゾロン系消炎剤 ケトフェニルブタゾン等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | ピラゾロン系消炎剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害、肝代謝の抑制、腎排泄の抑制が考えられている。 |
サルファ剤 スルファメトキサゾール等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | サルファ剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害、肝代謝の抑制等が考えられている。 |
サリチル酸剤 アスピリン サザピリン 等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | サリチル酸剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害、サリチル酸剤の血糖降下作用が考えられている。 |
クロフィブラート ベザフィブラート | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害又は腎排泄の抑制、インスリン抵抗性の減弱等が考えられている。 |
クマリン系薬剤 ワルファリン | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の抑制が考えられている。 |
クロラムフェニコール | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の抑制が考えられている。 |
ミコナゾール フルコナゾール | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の抑制が考えられている。 |
プロベネシド | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | プロベネシドによるスルホニル尿素系薬剤の腎排泄の抑制が考えられている。 |
ジヒドロエルゴタミン製剤 | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | ジヒドロエルゴタミン製剤によるスルホニル尿素系薬剤のインスリン分泌作用の促進が考えられている。 |
ジソピラミド シベンゾリン ピルメノール | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | これらの薬剤によるインスリン分泌の促進等が考えられている。 |
β遮断剤 プロプラノロール ピンドロール 等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | 機序は不明であるが、アドレナリンを介した低血糖からの回復の抑制、低血糖時の交感神経症状(心悸亢進等)の不顕性化等が考えられている。 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | 機序は不明であるが、モノアミン酸化酵素阻害剤によるインスリン分泌の促進、肝での糖新生抑制が考えられている。 |
三環系抗うつ剤 イミプラミン ノルトリプチリン 等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | 機序は不明であるが、三環系抗うつ剤による低血糖に対する反応の変化、末梢でのインスリン感受性促進が考えられている。 |
テトラサイクリン系抗生物質 テトラサイクリン ドキシサイクリン 等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | 機序は不明である。 |
クラリスロマイシン | (1)臨床症状 血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。 特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1参照] | 機序は不明である。 |
アドレナリン | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | アドレナリンによる末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝での糖新生促進、インスリン分泌の抑制が考えられている。 |
副腎皮質ホルモン | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 副腎皮質ホルモンによる肝での糖新生促進、末梢でのインスリン感受性低下等が考えられている。 |
甲状腺ホルモン 乾燥甲状腺 リオチロニン レボチロキシン | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 甲状腺ホルモンによる腸管でのブドウ糖吸収促進、肝での糖新生促進等が考えられている。 |
利尿剤 トリクロルメチアジド ヒドロクロロチアジド フロセミド 等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 利尿剤によるインスリン分泌抑制、末梢でのインスリン感受性低下等が考えられている。 |
フェニトイン | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | フェニトインによるインスリン分泌抑制が考えられている。 |
リファンピシン | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | リファンピシンによるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の促進が考えられている。 |
イソニアジド ニコチン酸 | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | これらの薬剤による血糖上昇作用が考えられている。 |
卵胞ホルモン エチニルエストラジオール エストリオール 等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 機序は不明であるが、卵胞ホルモンによるコルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化、末梢でのインスリン感受性低下等が考えられている。 |
フェノチアジン系薬剤 クロルプロマジン等 | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 機序は不明であるが、クロルプロマジンによるインスリン分泌抑制、副腎からのアドレナリン遊離が考えられている。 |
ピラジナミド | (1)臨床症状 血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。 (2)措置方法 併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 機序は不明である。 |
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
血液 | 貧血、白血球減少 | 血小板減少 | |
肝臓 | AST、ALT、ALPの上昇 | ||
腎臓 | BUNの上昇 | 血清クレアチニンの上昇 | |
消化器 | 悪心、嘔吐、食欲不振 | 胃膨満感、便秘、下痢、腹痛 | |
過敏症 | 皮膚そう痒感、発疹 | 光線過敏症 | |
その他 | 頭重、めまい | 頭痛、熱感 | 脱毛 |
Tmax(h) | Cmax(μg/mL) | t1/2(h) |
4 | 2.6 | 8.6 |
Tmax(h) | Cmax(μg/mL) | t1/2(h) |
2 | 2.2±0.8 | 12.3±3.1 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0→48hr(μg・hr/mL) | Cmax(μg/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
グリクラジド錠20mg「NP」 | 31.59±8.84 | 2.110±0.400 | 2.5±1.1 | 11.69±2.91 |
グリミクロン錠40mg | 31.50±8.21 | 2.086±0.357 | 2.6±1.0 | 11.75±3.19 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0→36hr(μg・hr/mL) | Cmax(μg/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
グリクラジド錠40mg「NP」 | 30.17±10.52 | 2.2±0.6 | 3.50±1.56 | 10.56±3.42 |
グリミクロン錠40mg | 29.39±11.27 | 2.2±0.6 | 3.00±1.11 | 10.41±2.60 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/08/20 版 |