医療用医薬品 : レトロビル |
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総称名 | レトロビル |
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一般名 | ジドブジン |
欧文一般名 | Zidovudine |
製剤名 | ジドブジンカプセル 別名:アジドチミジン,AZT |
薬効分類名 | 抗ウイルス化学療法剤 |
薬効分類番号 | 6250 |
ATCコード | J05AF01 |
KEGG DRUG |
D00413
ジドブジン
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KEGG DGROUP |
DG03107
抗HIV薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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レトロビルカプセル100mg | Retrovir Capsules | ヴィーブヘルスケア | 6250001M1038 | 173.8円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
イブプロフェン (ブルフェン) [2.3参照] | 血友病患者において出血傾向が増強することがある。 | 機序は不明である。 |
ペンタミジンイセチオン酸塩、ピリメタミン(国内未発売)、スルファメトキサゾール・トリメトプリム、フルシトシン、ガンシクロビル、インターフェロン、ビンクリスチン硫酸塩、ビンブラスチン硫酸塩、ドキソルビシン塩酸塩 | 本剤の毒性作用が増強されることがある。 | 機序は不明であるが、ともに腎毒性又は骨髄毒性を有するためと考えられている。 |
プロベネシド | 本剤の全身クリアランスが約1/3に減少し、半減期が約1.5倍延長したとの報告があるので、投与間隔を適宜あけること。 | 本剤のグルクロン酸抱合が競合的に阻害される。また、本剤のグルクロン酸抱合体の腎排泄が抑制されることが考えられている。 |
フルコナゾール、ホスフルコナゾール | 本剤の最高血中濃度が84%上昇するとの報告がある9)。 | 本剤のグルクロン酸抱合が競合的に阻害されることが考えられている。 |
リトナビル | 本剤の最高血中濃度が27%減少し、AUCが25%減少するとの報告がある10)。 | 本剤のグルクロン酸抱合が促進されることが考えられている。 |
リファンピシン | 本剤の全身クリアランスが約2.5倍増加し、AUCが約1/2減少するとの報告がある11)。 | 機序は不明である。 |
フェニトイン | 血中フェニトイン濃度が約1/2に減少するとの報告がある12)。 また、上昇するとも報告されているので、血中フェニトイン濃度を注意深く観察すること。 | 機序は不明である。 |
サニルブジン | 細胞内におけるサニルブジン三リン酸化体が減少し、サニルブジンの効果が減弱するとの報告があるので、本剤とサニルブジンとの併用療法は避けることが望ましい。 | 本剤が細胞内におけるサニルブジンのリン酸化を抑制することが考えられている。 |
リバビリン | In vitroにおいてリバビリンとの併用により本剤の効果が減弱するとの報告があるので、本剤とリバビリンの併用療法は避けることが望ましい。 | 本剤の細胞内におけるリン酸化が競合的に阻害されることが考えられている。 |
アトバコン | 本剤のAUCが33%上昇し、グルクロン酸抱合体の最高血中濃度が19%低下した。ジドブジン500又は600mg/日を3週間投与した場合では、本剤の血中濃度の上昇により、副作用の発現頻度が上昇する可能性は低いと考えられるが、アトバコンをより長期に投与する場合には、十分注意すること。 | 本剤のグルクロン酸抱合が阻害されることが考えられている。 |
5%以上 | 0.1%〜5%未満 | 頻度不明 | |
血液 | リンパ節腫脹 | ||
消化器 | 食欲不振(6.37%)、腹痛(6.37%)、嘔気(12.10%) | 下痢、嘔吐、便秘、鼓腸 | 消化不良、嚥下困難、口唇浮腫、舌浮腫、あい気、歯肉出血、直腸出血、口内潰瘍、胃炎 |
全身症状 | 頭痛(5.73%) | 発熱、倦怠感 | 無力症、悪寒、感冒症状、背痛、胸痛、疲労感、体脂肪の再分布/蓄積(胸部、体幹部の脂肪増加、末梢部、顔面の脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加)、全身痛、インフルエンザ様疾患 |
肝臓 | 肝機能検査値異常(AST、ALT等の上昇) | ||
腎臓 | 頻尿、排尿障害、腎不全 | 無尿、多尿 | |
筋骨格 | 筋肉痛、ミオパシー、関節痛 | ||
精神神経系 | 眩暈、傾眠 | 不眠症、手足のしびれ感、不安感、錯感覚、錯乱、筋痙攣、振戦、攣縮、痛覚過敏、うつ状態、情緒不安、神経過敏症、失神、健忘症、見当識障害、嗄声、ストレス反応、空間の広がり感 | |
循環器 | 血管拡張、心筋症 | ||
呼吸器 | 呼吸困難、咳、鼻出血、咽頭炎、鼻炎、副鼻腔炎 | ||
過敏症 | 発疹、そう痒感、じん麻疹 | ざ瘡 | |
皮膚 | 発汗、体臭変化、爪・皮膚・口腔粘膜の色素沈着 | ||
その他 | 羞明 | 味覚倒錯、弱視、難聴、霧視、女性化乳房、高乳酸塩血症 |
Cmax(μg/mL) | Tmax(h) | t1/2(h) | AUC0-6(μg・h/mL) | AUC0-12(μg・h/mL) | |
ジドブジン | 0.549±0.261 | 0.8±0.3 | 1.1±0.1 | 0.858±0.266 | − |
ラミブジン | 1.547±0.302 | 1.3±0.6 | 2.3±0.6 | 5.089±1.692 | 6.165±2.312 |
CL(L/h/kg) | 1.3±0.3 |
Vd/F(L/kg) | 3.0±0.6 |
Vdss(L/kg) | 1.6±0.6 |
t1/2z(h) | 1.1±0.2 |
F(%) | 63±13 |
Ka(h−1) | 6.3±2.7 |
Cmaxa(μmol/L) | 2.0 |
Cmina(μmol/L) | 0.2 |
2回投与群 (n=162) | 6回投与群 (n=158) | |
死亡症例数 | 5 | 5 |
日和見感染症発症例数 | 33 | 29 |
平均体重増加量(第20週)(kg) | 1.9 | 3.2 |
CD4リンパ球増加量(/mm3) | 22(最高値、第4週)注1) | 29(最高値、第8週)注1) |
2回投与群 (n=162) | 6回投与群 (n=158) | ||
貧血 | Hgb<8.0g/dL | 14% | 16% |
好中球減少 | <1000/mm3 | 42% | 42% |
嘔気 | 15% | 18% | |
頭痛 | 12% | 11% | |
無力症 | 6% | 5% | |
筋肉痛 | 1% | 5% | |
嘔吐 | 4% | 4% |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/06/18 版 |