医療用医薬品 : ビタミンB6

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医薬品情報


総称名 ビタミンB6
一般名 ピリドキシン塩酸塩
欧文一般名 Pyridoxine Hydrochloride
製剤名 ピリドキシン塩酸塩散
薬効分類名 ビタミンB6
薬効分類番号 3134
ATCコード A11HA02
KEGG DRUG
D02179 ピリドキシン塩酸塩
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2024年2月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ビタミンB6散10%「マルイシ」 Pyridoxine Hydrochloride Powder 10%「Maruishi」 丸石製薬 3134002B2060 15.5円/g

4. 効能または効果

(1)ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド)
(2)ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
(3)ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血など)
(4)下記疾患のうち、ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
・口角炎、口唇炎、舌炎
・急・慢性湿疹、脂漏性湿疹接触皮膚炎
・末梢神経炎
・放射線障害(宿酔)
(4)の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。

6. 用法及び用量

ピリドキシン塩酸塩として、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。

7. 用法及び用量に関連する注意

7.1 1日あたりの製剤量
 1日投与量
ビタミンB6散10%0.1〜1g
7.2 依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。[9.7.111.1.1参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.7 小児等
9.7.1 新生児、乳幼児に大量に用いた場合、横紋筋融解症、下痢、嘔吐、肝機能異常等の副作用があらわれることがある。[7.211.1.1参照]
9.7.2 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

10.2 併用注意
レボドパレボドパの作用を減弱することがある。レボドパのドパミンへの脳以外の代謝が増加し、ドパミンは血液脳関門を通過し難いことから作用が減弱する。

11. 副作用

11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 横紋筋融解症(頻度不明)
新生児、乳幼児に大量に用いた場合、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、急性腎障害等の重篤な腎障害に至ることがある。[7.29.7.1参照]
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
皮膚光線過敏症
消化器注)下痢、嘔吐
肝臓注)肝機能異常
大量・長期投与末梢神経障害(手足のしびれ、知覚異常等)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
生体内で主としてリン酸ピリドキサール(ビタミンB6の補酵素型)となり、アミノ酸・タンパク代謝酵素の補酵素として各種アミノ酸・タンパクの分解・生合成に関与する。また、不飽和脂肪酸の脂肪代謝にも関与する1)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. ピリドキシン塩酸塩

一般的名称 ピリドキシン塩酸塩
一般的名称(欧名) Pyridoxine Hydrochloride
化学名 4,5-Bis(hydroxymethyl)-2-methylpyridin-3-ol monohydrochloride
分子式 C8H11NO3・HCl
分子量 205.64
融点 約206℃(分解)
物理化学的性状 白色〜微黄色の結晶性の粉末である。
水に溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくく、無水酢酸、酢酸(100)にほとんど溶けない。
光によって徐々に変化する。
KEGG DRUG D02179

20. 取扱い上の注意

外箱開封後は、遮光して保存すること。

22. 包装

500g[袋]

23. 主要文献

  1. 第十八改正日本薬局方解説書, C-4460-C-4465, (2021), (廣川書店)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
丸石製薬株式会社 学術情報部
〒538-0042 大阪市鶴見区今津中2-4-2
電話:0120-014-561
製品情報問い合わせ先
丸石製薬株式会社 学術情報部
〒538-0042 大阪市鶴見区今津中2-4-2
電話:0120-014-561

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
丸石製薬株式会社
大阪市鶴見区今津中2-4-2

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/09/17 版