医療用医薬品 : クレキサン |
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総称名 | クレキサン |
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一般名 | エノキサパリンナトリウム |
欧文一般名 | Enoxaparin Sodium |
製剤名 | エノキサパリンナトリウム注射液 |
薬効分類名 | 血液凝固阻止剤 |
薬効分類番号 | 3339 |
KEGG DRUG |
D03674
エノキサパリンナトリウム
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KEGG DGROUP |
DG00150
ヘパリン
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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クレキサン皮下注キット2000IU | Clexane S.C.Injection | サノフィ | 3334406G1020 | 650円/筒 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品 |
抗凝固剤 ヘパリン ワルファリン 等 | 出血傾向が増強するおそれがあるので、併用しないことが望ましいが、やむを得ず併用する場合には観察・検査を十分に行う等慎重に投与すること。 | 両剤の抗凝固作用が相加的に増強される。 |
血小板凝集抑制剤 チクロピジン塩酸塩 ジピリダモール 等 | 出血傾向が増強するおそれがあるので、併用しないことが望ましいが、やむを得ず併用する場合には観察・検査を十分に行う等慎重に投与すること。 | 本剤の抗凝固作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。 |
サリチル酸誘導体 アスピリン 等 | 出血傾向が増強するおそれがあるので、併用しないことが望ましいが、やむを得ず併用する場合には観察・検査を十分に行う等慎重に投与すること。 | 本剤の抗凝固作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。 |
デキストラン40 | 出血傾向が増強するおそれがあるので、併用しないことが望ましいが、やむを得ず併用する場合には観察・検査を十分に行う等慎重に投与すること。 | 本剤の抗凝固作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。 |
血栓溶解剤 ウロキナーゼ t-PA製剤 等 | 出血傾向が増強するおそれがあるので、併用しないことが望ましいが、やむを得ず併用する場合には観察・検査を十分に行う等慎重に投与すること。 | 本剤の抗凝固作用とフィブリン溶解作用により相加的に出血傾向が増強される。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤 ロキソプロフェンナトリウム水和物 ジクロフェナクナトリウム 等 [8.1.2参照] | 出血傾向が増強するおそれがあるので、併用する場合には観察・検査を十分に行う等慎重に投与すること。 | 本剤の抗凝固作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。 |
1%〜10%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
精神神経系 | 頭痛、めまい | 感覚減退、不眠 | |
血液 | 血小板数増加、貧血、白血球数減少、白血球数増加 | 好酸球数増加 | |
過敏症 | 紅斑、そう痒症 | 発疹 | |
消化器 | 便秘 | 下痢、悪心・嘔吐、消化不良、腹痛 | |
筋・骨格系 | 四肢痛 | 背部痛 | |
肝臓 | ALT上昇、γ-GTP上昇、AST上昇、Al-P上昇、LDH上昇 | 肝機能異常、ビリルビン上昇 | |
腎臓 | 血中尿素上昇 | ||
投与部位 | 疼痛・硬結・そう痒感・熱感 | 中等度の刺激感、皮膚壊死注) | |
その他 | 末梢性浮腫、発熱、熱感、血中カルシウム減少 | 血中カリウム減少、CRP上昇、創部分泌、動悸、胸痛、創合併症、末梢冷感、湿疹、トリグリセリド上昇 | 水疱性皮疹、皮膚血管炎、血中カリウム上昇、脱毛症 |
本剤投与後の時間 | プロタミン硫酸塩の投与量 |
8時間以内 | プロタミン硫酸塩1mg/本剤100IUの割合で投与すること。 |
8時間〜12時間 | プロタミン硫酸塩0.5mg/本剤100IUの割合で投与すること。 |
12時間以上 | プロタミン硫酸塩の投与は必要ないと考えられる。 |
追加の中和が必要な場合 | プロタミン硫酸塩0.5mg/本剤100IUの割合で投与すること。 |
投与量(IU) | Amax(IU/mL) | tmax注1)(h) | AUC注2)(h・IU/mL) | t1/2(h) | CL/F(L/h) | ||
単回投与 | 3,000(6例) | 0.46±0.05 | 2.0(2.0-2.5) | 3.37±0.44 | 3.90±0.84 | 0.87±0.11 | |
6,000(6例) | 0.76±0.09 | 3.0(2.0-4.0) | 7.57±0.71 | 4.47±0.40 | 0.78±0.08 | ||
9,000(6例) | 1.11±0.19 | 3.5(1.5-4.0) | 11.89±2.15 | 4.72±0.42 | 0.75±0.14 | ||
反復投与 | 第1日 | 2,000(6例) | 0.25±0.03 | 2.3(1.5-3.0) | 1.62±0.18 | 3.19±0.56 | 1.14±0.16 |
第9日 | 2,000(5例) | 0.35±0.08 | 2.0(2.0-2.5) | 2.38±0.52 | 5.68±2.27 | 0.88±0.20 |
投与開始前(Day1)のCLCR(mL/min) | プラセボ群 | エノキサパリンナトリウム群 | ||
20mg1日1回群 | 20mg1日2回群 | |||
例数(%) | 例数(%) | 例数(%) | ||
静脈血栓塞栓症発生率 | 30-50 | 9/17(52.94) | 5/12(41.67) | 5/30(16.67) |
50-80 | 29/57(50.88) | 27/84(32.14) | 27/109(24.77) | |
≧80 | 46/91(50.55) | 36/133(27.07) | 19/149(12.75) | |
出血事象発現率(すべての出血事象) | 30-50 | 1/22(4.55) | 2/14(14.29) | 5/40(12.50) |
50-80 | 2/59(3.39) | 4/101(3.96) | 12/121(9.92) | |
≧80 | 7/109(6.42) | 7/154(4.55) | 11/170(6.47) | |
出血事象発現率(大出血) | 30-50 | 1/22(4.55) | 0/14(0.00) | 3/40(7.50) |
50-80 | 2/59(3.39) | 1/101(0.99) | 3/121(2.48) | |
≧80 | 1/109(0.92) | 0/154(0.00) | 3/170(1.76) |
一般的名称 | エノキサパリンナトリウム |
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一般的名称(欧名) | Enoxaparin Sodium |
分子量 | 平均分子量約4500(3800〜5000) |
物理化学的性状 | 本品は白色の粉末である。 水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。 |
理化学知見その他 | ブタ腸粘膜に由来するヘパリンベンジルエステルのアルカリ分解により得られた低分子量ヘパリンのナトリウム塩;質量平均分子量は約4,500で、その範囲は3,800から5,000である;硫酸エステル化の度合いは2単糖当たり、約2である;その構成成分の大部分は糖鎖の非還元末端に2-O-スルホ-4-エノピラノースウロン酸構造を有し、還元末端に2-N,6-O-ジスルホ-D-グルコサミン構造を有する。 |
KEGG DRUG | D03674 |
リスクレベル | 一般外科・泌尿器科 | 婦人科 | 産科 | 整形外科 |
低リスク | 60歳未満の非大手術 40歳未満の大手術 | 30分以内の小手術 | 正常分娩 | 上肢の手術 |
中リスク | 60歳以上、あるいは危険因子のある非大手術 40歳以上、あるいは危険因子がある大手術 | 良性疾患手術(開腹、経膣、腹腔鏡) 悪性疾患で良性疾患に準じる手術 ホルモン療法中の患者に対する手術 | 帝王切開術(高リスク以外) | 脊椎手術 骨盤・下肢手術(股関節全置換術、膝関節全置換術、股関節骨折手術を除く) |
高リスク | 40歳以上の癌の大手術 | 骨盤内悪性腫瘍根治術 静脈血栓塞栓症の既往あるいは血栓性素因のある良性疾患手術 | 高齢肥満妊婦の帝王切開術 静脈血栓塞栓症の既往あるいは血栓性素因のある経膣分娩 | 股関節全置換術 膝関節全置換術 股関節骨折手術 |
最高リスク | 静脈血栓塞栓症の既往あるいは血栓性素因のある大手術 | 静脈血栓塞栓症の既往あるいは血栓性素因のある大手術 | 静脈血栓塞栓症の既往あるいは血栓性素因のある帝王切開術 | 「高」リスクの手術を受ける患者に、静脈血栓塞栓症の既往、血栓性素因が存在する場合 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/09/17 版 |