医療用医薬品 : プレポダイン

List   Top

医薬品情報


総称名 プレポダイン
一般名 ヨウ素
欧文一般名 Iodine
製剤名 ヨードホール製剤
薬効分類名 外用殺菌消毒剤
薬効分類番号 2612
ATCコード D08AG03
KEGG DRUG
D00108 ヨウ素
KEGG DGROUP
DG00425 ヨウ素
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2023年12月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
プレポダインソリューション1% (後発品) PREPODYNE solution 1% 丸石製薬 2612706Q2039 2.15円/mL

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴のある患者

4. 効能または効果

○手術部位(手術野)の皮膚の消毒
○手術部位(手術野)の粘膜の消毒
○皮膚・粘膜の創傷部位の消毒
○熱傷皮膚面の消毒

6. 用法及び用量

<手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒>
本剤を塗布する。
<皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒>
本剤を患部に塗布する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 甲状腺機能に異常のある患者
血中ヨウ素の調節ができず甲状腺ホルモン関連物質に影響を与えるおそれがある。
9.1.2 重症の熱傷患者
ヨウ素の吸収により、血中ヨウ素値が上昇することがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。長期にわたる広範囲の使用を避けること。本剤を妊婦の膣内に長期間使用し、新生児に一過性の甲状腺機能低下があらわれたとの報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。長期にわたる広範囲の使用を避けること。本剤を膣内に使用し、乳汁中の総ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告がある1)。また、授乳中の女性への使用に関連した甲状腺機能低下症の乳児の報告がある2)
9.7 小児等
新生児に使用し、甲状腺機能低下を起こしたとの報告がある3)

11. 副作用

11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 アナフィラキシー(0.1%未満)
呼吸困難、潮紅、蕁麻疹等があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
 0.1%未満
過敏症発疹
皮膚そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、皮膚変色、接触皮膚炎
甲状腺血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常

12. 臨床検査結果に及ぼす影響

酸化反応を利用した潜血試験において、本剤が検体に混入すると偽陽性を示すとの報告がある4)

14. 適用上の注意

14.1 薬剤使用時の注意
14.1.1 眼に入らないように注意すること。入った場合には直ちに水でよく洗い流すこと。
14.1.2 石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。
14.1.3 電気的な絶縁性をもっているので、電気メスを使用する場合には、本剤が対極板と皮膚の間に入らないよう注意すること。
14.1.4 大量かつ長時間の接触によって皮膚変色、接触皮膚炎があらわれることがあるので、溶液の状態で長時間皮膚と接触させないこと。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報
本剤を膣内に使用し、血中無機ヨウ素値及び血中総ヨウ素値が上昇したとの報告がある5)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験
<手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒>
17.1.1 国内比較試験
産婦人科手術の手術部位(手術野)の皮膚に本剤(21例)又はポビドンヨード(10例)を適用した結果、本剤の減菌率は消毒直後で約96.3%、手術終了直後で95.8%であった。副作用はみられなかった6)
17.1.2 国内比較試験
腹部及び胸部手術の手術部位(手術野)の皮膚に本剤(20例)又はポビドンヨード(10例)を適用した結果、本剤の消毒後の減菌率は94.15%であった。皮膚炎や過敏症などはみられなかった7)
<皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒>
17.1.3 国内比較試験
産婦人科手術の手術創に本剤(66例)又はポビドンヨード(17例)を適用した結果、著効(創傷部の完全癒合)64例、有効(癒合は良好であるが抜糸時創部に軽度の浮腫又は発赤の認められたもの)2例であった。副作用について、本剤群で1.5%(1/66例)に認められ、創部の軽い発赤1例であった8)
17.1.4 国内試験
75例の創傷部位(熱傷、剥皮創、手術創等)に本剤を適用した結果、著効(本剤単独治療による創の完全治癒)10例、有効(本剤単独治療で創の瘢痕を得たもの)5例、良好(他の局所薬剤併用により創の治癒を得たもの)60例であった。副作用はみられなかった9)
17.1.5 国内比較試験
熱傷皮膚面に本剤(27例)又はポビドンヨード(10例)を適用した結果、本剤の消毒効果率で軽快以上であった割合は、浅い第2度では100%(13/13例)、深い第2度では77.8%(7/9例)、第3度以上では80%(4/5例)であった。感作性皮膚炎等の重篤な副作用はみられなかった10)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
アミノ酸、ヌクレオチドに対する酸化作用などが考えられている11)
18.2 殺菌効果
18.2.1 グラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌、ウイルス、かび類に有効である11)
18.2.2 In vitro試験における細菌および真菌に対する殺菌時間は次の通りであった12)
被検菌殺菌時間
Staphylococcus aureus IFO 1327660秒以内
Bacillus pumilus IFO 1208930秒以内
Streptococcus pneumoniae IID 55460秒以内
Escherichia coli NIHJC30秒以内
Salmonella typhimurium IFO 1324530秒以内
Proteus vulgaris IFO 304530秒以内
Pseudomonas aeruginosa IID 111730秒以内
Pseudomonas cepacia IID 134030秒以内
Serratia marcescens IFO 1264830秒以内
Alcaligenes faecalis RIMD 011400230秒以内
Achromobacter xylosoxidans RIMD 01000130秒以内
Citrobacter freundii IFO 1268130秒以内
Flavobacterium meningosepticum RIMD 061400230秒以内
Candida albicans IFO 106160秒以内
18.2.3 In vitro試験において、喀痰中の結核菌を10分間の接触で完全に不活性化させた13)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. ヨウ素

一般的名称 ヨウ素
一般的名称(欧名) Iodine
分子式 I
分子量 126.90
物理化学的性状 灰黒色の板状又は粒状の重い結晶で、金属性の光沢があり、特異なにおいがある。
ジエチルエーテルに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
ヨウ化カリウム試液に溶ける。
常温で揮散する。
KEGG DRUG D00108

20. 取扱い上の注意

容器開封後は、直射日光を避けて保存すること。

22. 包装

270mL[ポリ容器]

23. 主要文献

  1. 北村隆 他, Progress in Medicine, 7 (5), 1031-1034, (1987)
  2. Y.Danziger et al., Arch. Dis. Child., 62 (3), 295-296, (1987)
  3. S.H.Block, Cutis., 26 (1), 88-89, (1980)
  4. DAVID BAR-OR et al., THE LANCET, 2 (8246), 589-590, (1981)
  5. H.Vorherr et al., JAMA,, 244 (23), 2628-2629, (1980)
  6. 服部 智,柳田昌彦, 基礎と臨床, 19 (3), 1909-1914, (1985)
  7. 芦山辰朗, 日本手術部医学会誌, 6 (3), 303-307, (1985)
  8. 福留金一郎, 基礎と臨床, 19 (3), 1899-1908, (1985)
  9. 西 重敬, 外科診療, 24 (2), 247-258, (1982)
  10. 横尾和久,井澤洋平, 基礎と臨床, 19 (3), 1915-1921, (1985)
  11. 第十八改正日本薬局方解説書, C-5927-C-5930, (2021), (廣川書店)
  12. 社内資料:プレポダイン3製剤(ソリューション,フィールド,スクラブ)の原液の殺菌効力について(殺菌速度実験)
  13. 李 英徹, 結核, 56 (12), 567-576, (1981) »DOI

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
丸石製薬株式会社 学術情報部
〒538-0042 大阪市鶴見区今津中2-4-2
電話:0120-014-561
製品情報問い合わせ先
丸石製薬株式会社 学術情報部
〒538-0042 大阪市鶴見区今津中2-4-2
電話:0120-014-561

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
丸石製薬株式会社
大阪市鶴見区今津中2-4-2

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2026/01/21 版