<循環器領域の適応>
イソクスプリン塩酸塩として通常成人1回10〜20mgを1日3〜4回経口投与する。
<子宮収縮の抑制>
イソクスプリン塩酸塩として通常1日量30〜60mgを3〜4回に分けて経口投与する。
<月経困難症>
イソクスプリン塩酸塩として通常1回10〜20mgを1日3〜4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
頭蓋内出血の疑いのある患者には、止血が完成したと推定される発作後10日ないし2週間頃から投与すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心悸亢進のある患者
心拍数、心拍出量が増大するため症状が悪化するおそれがある。
9.1.2 分娩直後の患者
9.1.3 脳出血のある患者
9.1.4 低血圧の患者
9.5 妊婦
妊娠12週未満の妊婦には投与しないこと。[
2.1参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
16.1 血中濃度
イソクスプリンを経口投与したところ、胃腸管から速やかに吸収され、1時間以内に最高血漿中濃度に達し、主に尿中へ排泄された。
血漿中からの半減期は約1.5時間であった。