本剤の作用機序は確立していないが、本剤を担癌マウスに投与すると、その腹腔マクロファージ、脾細胞、NK細胞等が非特異的に活性化され
4)5)6)7)、腫瘍の増殖抑制あるいは細胞障害作用が認められていること
8)、また、本剤はアミノペプチダーゼ類を介して宿主の免疫担当細胞表面に結合することが認められていることから、本剤は抗腫瘍免疫能を活性化することにより、抗腫瘍作用を発現すると考えられている。
in vitroの培養細胞に対する増殖抑制作用、及びin vivoにおける同系腫瘍及び自家腫瘍に対して単独投与又は化学療法との併用により、腫瘍増殖抑制、転移抑制並びに延命効果が認められている。
18.2.1 本剤はin vitroで、ヒト由来のK562赤芽球系白血病、HL-60前骨髄白血病、U-937組織球性リンパ腫に対して増殖抑制作用(IC50=16μg/mL)を示した。
18.2.2 本剤単独投与によりマウスの加齢に伴う自然発生腫瘍に対し、腫瘍発生率の低下及び延命効果を示した
9)。また、ラットにおけるN-methyl-N'-nitro-N-nitrosoguanidine(MNNG)誘発胃癌に対し、腫瘍誘発の遅延と増殖抑制作用を示した。
18.2.3 本剤単独投与によりマウス及びラット同系腫瘍C1498骨髄性白血病
4)、Colon26大腸癌
4)、FMT線維肉腫等に対し、増殖抑制作用または延命効果を示した。また、本剤はP388白血病リンパ節転移等のマウス転移モデルに対して転移抑制効果を示し
10)、シスプラチン、ブレオマイシン等の他制癌剤との併用により併用効果を発現した
11)。
本剤には
in vitroで、骨髄細胞機能、インターロイキン1と2の遊離、リンパ球幼若化能、マクロファージ機能等の増強作用が認められた
5)12)。またマウスにおいて、遅延型過敏反応、移植片対宿主反応、抗体産生能等の増強作用がみられた
5)9)13)。