17.1.1 国内第II相試験
第II相臨床試験の用量比較試験において血管イメージング(投与後1分まで)ならびにクッパーイメージング(投与後10分以降)の両イメージングに最適な用量として0.12μLMB/kg(懸濁液として0.015mL/kg)が選定された。血管イメージングの有効率注1)は87.3%(48/55例)、クッパーイメージングの有効率注2)は75.9%(41/54例)であった。副作用発現頻度は1.8%(1/57例)であり、発現した副作用は下痢及び注射部位疼痛の2件であった。
17.1.2 国内第III相試験
第III相臨床試験では、血管イメージングにおける造影超音波検査の正診率注3)88.9%(169/190例)は、造影前超音波検査の正診率68.4%(130/190例)よりも統計学的に有意に高く(McNemar検定、P<0.001)、鑑別診断能の向上が検証された。
一方、クッパーイメージングでは、造影前と造影後による超音波検査から検出された病変数と確定病変数との差をとった。確定病変数よりも増加していた場合を2、同数であった場合を1、減少していた場合を0と分類・スコア化した。また、造影前の超音波画像のみによる評価も同様にスコア化した。造影前と比較して、造影前と造影後を併せた場合、スコア増加の割合は30.9%、スコア減少の割合は7.3%であり(スコアの分布についてWilcoxonの符号付順位検定、P<0.001)、本剤による造影超音波検査では病変検出能が向上することが検証された。副作用発現頻度は10.4%(20/193例)であった。主な副作用は下痢及び蛋白尿が各1.6%(3/193例)、好中球減少が1.0%(2/193例)であった。
注1)「診断の妨げとなる造影剤によるアーチファクトをほとんど示さず、関心病変ならびにその周辺の血管の造影が十分得られた」と判定された割合
注2)「診断の妨げとなる造影剤によるアーチファクトをほとんど示すことなく、均一で肝全体を診断できる持続的な造影が得られた」と判定された割合
注3)standard of truthを最終診断名(画像診断及び病理検査などにより医療機関の医師が総合的に確定)と設定し、造影超音波検査による診断名と一致した割合
17.1.3 国内第II相試験
第II相臨床試験の用量比較試験において造影効果の最適な用量として、0.12μLMB/kg(懸濁液として0.015mL/kg)が選定され、血管イメージングの造影効果の有効率注4)は95.7%(22/23例)であった。副作用発現頻度は3.6%(1/28例)で、発現した副作用は注射部位疼痛であった。
17.1.4 国内第III相試験
第III相臨床試験では、造影超音波検査の正診率注5)87.2%(306/351注6)例)は、造影前超音波検査の正診率65.5%(230/351注6)例)よりも統計学的に有意に高く(一般化推定方程式による検定、P<0.001)、鑑別診断能の向上が検証された。そのときの造影超音波検査の感度は91.4%(96/105注6)例)、特異度は85.4%(210/246注6)例)であった。副作用発現頻度は3.3%(4/123例)で、発現した副作用は、下痢が1.6%(2/123例)、腹痛、嘔吐、関節痛が各0.8%(1/123例)であった。
注4)「診断の妨げとなる造影剤によるアーチファクトをほとんど示さず、関心病変ならびにその周辺の血管の造影が十分得られた」と判定された割合
注5)standard of truthを病理検査(細胞診又は組織診)と設定し、造影超音波検査の鑑別診断(良悪性の診断)と一致した割合
注6)有効性解析対象症例117例(悪性35例、良性82例)に対して3名の画像判定者が判定したため、のべ351例分(悪性105例分、良性246例分)の判定を統計解析に用いた。