高乳酸血症の患者[高乳酸血症が悪化するおそれがある。]
<代謝性アシドーシス>
通常成人、1日80〜300mLを少なくとも等量以上に希釈して点滴静注する。希釈後の投与速度は希釈濃度に応じて1分間30〜60滴とし、1時間に100mEqを超えない量とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
<電解質補液の電解質補正>
小児に対しては、1日に体重1kg当たり7mM(7mL)を限度とする。
8.1 本剤は浸透圧が高いため、そのまま注射しないこと。必ず希釈して使用すること。
8.2 電解質平衡及び酸・塩基平衡の是正は徐々に行うこと。
8.3 過量投与にならないよう血漿重炭酸濃度、血液pHを測定するなど管理を十分に行いつつ投与すること。
8.4 過量投与によりカリウム不足をきたさないように注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 うっ血性心不全の患者
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2 重症高血圧症の患者
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
9.1.3 ショック時の患者
9.1.4 低カリウム血症の患者
9.2 腎機能障害患者
ナトリウム塩の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
9.5 妊婦
9.5.1 晩期妊娠高血圧症候群の患者
ナトリウム塩を負荷することになるので、浮腫等の症状が悪化するおそれがある。
9.5.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 全般的な注意
14.2 薬剤調製時の注意
本剤は使用に際して、よく混合されるよう注意すること。
14.3 薬剤投与時の注意
18.1 作用機序
本剤はNa+及びL-Lactate-を含有し、電解質補液の電解質を補正する。また、体内で代謝されてHCO3-となり、アルカリ化剤として作用する。