2.1 脳出血のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
2.2 分娩直後の患者[分娩直後の出血を助長するおそれがある。]
2.3 胎盤の早期剥離患者[疼痛、出血、止血障害、急性貧血及びショック症状等が悪化するおそれがある。]
<循環器領域の適応の重症・急性>
イソクスプリン塩酸塩として通常成人1回5〜10mgを1日2〜3回筋肉内注射する。
<子宮収縮の抑制>
イソクスプリン塩酸塩として通常1回5〜10mgを1〜2時間ごとに筋肉内注射する。
<月経困難症の重症>
イソクスプリン塩酸塩として通常1回5〜10mgを筋肉内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
また、いずれの場合も症状がおさまったら経口投与に切り替えること。
頭蓋内出血の疑いのある患者には、止血が完成したと推定される発作後10日ないし2週間頃から投与すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心悸亢進のある患者
心拍数、心拍出量が増大するため、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2 低血圧の患者
9.5 妊婦
妊娠12週未満の妊婦には投与しないこと。[
2.4参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
15.1 臨床使用に基づく情報
海外で本剤の点滴静注により、新生児に低血糖症、腸閉塞があらわれたとの報告がある。
16.1 血中濃度
イソクスプリンを筋肉内注射したところ、1時間以内に最高血漿中濃度に達し、主に尿中へ排泄された。
血漿中からの半減期は約1.5時間であった。