医療用医薬品 : KCL

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医薬品情報


総称名 KCL
一般名 塩化カリウム
欧文一般名 Potassium Chloride
薬効分類名 注入針付補正用電解質液
薬効分類番号 3319
ATCコード B05XA01
KEGG DRUG
D02060 塩化カリウム
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2023年10月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
KCL補正液キット20mEq KCL Corrective kit 20mEq 大塚製薬工場 3319402G2030 151円/キット 処方箋医薬品注)

4. 効能または効果

電解質補液の電解質補正

6. 用法及び用量

電解質補液の補正用として、体内の水分、電解質の不足に応じて電解質補液に添加して点滴静脈内注射するか、腹膜透析液に添加して腹腔内投与する。

7. 用法及び用量に関連する注意

7.1 高カリウム血症を起こすことがあるので、投与速度はカリウムイオンとして20mEq/hrを超えないこと。
7.2 本剤は電解質の補正用製剤であるため、必ず電解質補液又は腹膜透析液に全量を混合して使用すること(カリウムイオン濃度として40mEq/L以下に必ず希釈し、十分に混和した後に投与すること。)。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
急速投与高カリウム血症

14. 適用上の注意

14.1 全般的な注意
使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.2 薬剤調製時の注意
14.2.1 着色剤として含有するリボフラビンリン酸エステルナトリウムは光に対して不安定で、分解すると退色あるいは沈殿を起こすので、外観に変化が見られた場合は使用しないこと。
14.2.2 リボフラビンリン酸エステルナトリウムの着色が均一になるように十分に混合して使用すること。
14.2.3 本剤並びに電解質補液等の首部を下へ傾けて接続すると、薬液がこぼれることがあるので、両者の首部をやや持ち上げ、両者のゴム栓に薬液が触れないようにして接続すること。
14.2.4 注入針は電解質補液等のゴム栓に垂直にゆっくりと刺すこと。
14.2.5 注入針には直接手を触れないこと。
14.2.6 誤穿刺に注意すること。
14.3 薬剤投与時の注意
残液は使用しないこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
本剤はK及びCl-を含有するカリウム製剤で、電解質補液の電解質を補正する。

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. 塩化カリウム

一般的名称 塩化カリウム
一般的名称(欧名) Potassium Chloride
分子式 KCl
分子量 74.55
物理化学的性状 無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は塩辛い。
水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
水溶液(1→10)は中性である。
KEGG DRUG D02060

20. 取扱い上の注意

20.1 外箱開封後は遮光して保存すること。
20.2 液漏れの原因となるので、強い衝撃や鋭利なものとの接触等を避けること。
20.3 以下の場合には使用しないこと。
・容器表面に水滴や結晶が認められる場合
・容器から薬液が漏れている場合
・性状その他薬液に異状が認められる場合

22. 包装

50mL 10本 プラボトル(PLABOTTLE)(注入針付)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
株式会社大塚製薬工場 輸液DIセンター
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2
電話:0120-719-814
FAX:03-5296-8400
製品情報問い合わせ先
株式会社大塚製薬工場 輸液DIセンター
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2
電話:0120-719-814
FAX:03-5296-8400

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
株式会社大塚製薬工場
徳島県鳴門市撫養町立岩字芥原115
26.2 販売提携
大塚製薬株式会社
東京都千代田区神田司町2-9

その他の説明

調製方法
<製品仕様(各部の名称)>
注入針部(内部は滅菌済み)
1 アダプターを持ち、キャップを開封の→方向に回してシールを切り、キャップを外す。
2 電解質補液(以下、腹膜透析液を含む)の首部及び本品のアダプター部を持ち、電解質補液のゴム栓に注入針を垂直にゆっくりと最後まで刺し込む。
注意
・ゴム栓に薬液が触れたまま接続すると、薬液がこぼれることがあるので、本品並びに電解質補液の首部をやや持ち上げ、両者のゴム栓に薬液が触れないようにして接続すること。
・注入針が完全に刺し込まれていることを確認すること。
3 本品をポンピングして本液の全量を注入する。
4 電解質補液の首部を保持し、本品を注入針部ごと抜きとる。
5 電解質補液をよく混和する。
廃棄方法
廃棄時にゴミ袋を破ることがないようキャップを装着すること。
キャップを装着する場合には誤穿刺に注意すること。

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/11/19 版