医療用医薬品 : ウラリット

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医薬品情報


総称名 ウラリット
一般名 クエン酸カリウム, クエン酸ナトリウム水和物
欧文一般名 Potassium Citrate, Sodium Citrate Hydrate
製剤名 クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物配合製剤
薬効分類名 アルカリ化療法剤−酸性尿・アシドーシス改善−
薬効分類番号 3949
KEGG DRUG D05624 クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム
商品一覧 相互作用情報
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報


禁忌 効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 臨床成績 薬効薬理 理化学的知見 包装 主要文献

商品情報 詳細

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ウラリット−U配合散 Uralyt 日本ケミファ 3949101A1149 18.4円/g 処方せん医薬品
ウラリット配合錠 Uralyt 日本ケミファ 3949101F1073 9.4円/錠 処方せん医薬品

禁忌

次の患者には投与しないこと

ヘキサミンを投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)

効能・効果及び用法・用量

効能又は効果

痛風並びに高尿酸血症における酸性尿の改善

アシドーシスの改善

用法及び用量

ウラリット-U配合散

痛風並びに高尿酸血症における酸性尿の改善

通常成人1回1gを1日3回経口投与するが、尿検査でpH6.2から6.8の範囲に入るよう投与量を調整する。

アシドーシスの改善

原則として成人1日量6gを3〜4回に分けて経口投与するが、年齢、体重、血液ガス分析結果などから患者の状況に応じ適宜増減する。

ウラリット配合錠

痛風並びに高尿酸血症における酸性尿の改善

通常成人1回2錠を1日3回経口投与するが、尿検査でpH6.2から6.8の範囲に入るよう投与量を調整する。

アシドーシスの改善

原則として成人1日量12錠を3〜4回に分けて経口投与するが、年齢、体重、血液ガス分析結果などから患者の状況に応じ適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

腎機能障害のある患者[カリウムの排泄低下により、高カリウム血症があらわれやすい。](「2.重要な基本的注意」の項参照)

肝疾患・肝機能障害のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]

尿路感染症の患者[感染を助長するおそれがある。]

重要な基本的注意

本剤の投与に際しては、患者の血清電解質の変化に注意すること。特に、腎機能障害のある患者に投与する場合や、長期間投与する場合には、血中のカリウム値、腎機能等を定期的に検査すること。また、高カリウム血症があらわれた場合には、投与を中止すること。(「4.副作用」の項参照)

リン酸カルシウムは、アルカリ側で不溶性となることが知られているので、結石防止のため過度の尿アルカリ化は避けるべきである。

相互作用

併用禁忌

ヘキサミン
(ヘキサミン注)
ヘキサミンの効果を減弱することがあるので併用は避けること。ヘキサミンは酸性尿下で効果を発現するので、尿pHの上昇により効果が減弱することがある。

併用注意

水酸化アルミニウムゲル他のクエン酸製剤との併用でアルミニウムの吸収が促進されたとの報告があるので、併用する場合には2時間以上投与間隔を置くこと。クエン酸がアルミニウムとキレート化合物を形成し、アルミニウムの吸収を促進させるとの報告がある。

副作用

副作用発現状況の概要

[1]

ウラリット-U配合散(承認時・再審査時)及びウラリット配合錠(承認時)の調査症例13,226例中192例(1.45%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が報告された。主な副作用は、下痢・軟便20件、胃不快感15件、悪心10件等の消化器症状0.60%であった。また、臨床検査値異常は、血清カリウム値の上昇28件、ALT(GPT)上昇23件、AST(GOT)上昇18件が主なものであった。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

[1]

高カリウム血症(0.21%)

高カリウム血症があらわれることがある。また、高カリウム血症に伴い、徐脈、全身倦怠感、脱力感等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

[1]

 0.1%〜1%未満0.1%未満
肝臓注1)AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇Al-P上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇
腎臓 血中クレアチニン上昇、BUN上昇
消化器胃不快感、下痢食欲不振、嘔気、悪心、嘔吐、胸やけ、口内炎、腹部膨満感、胃痛、舌炎
皮膚 発疹、そう痒感
泌尿器 排尿障害注2)
その他 頻脈、残尿感、眠気、貧血、全身倦怠感
注1)観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。注2)縮小した結石の尿管への嵌頓による。このような場合には外科的処置を含む適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

高齢者では、生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすいので、減量するなど注意すること。

適用上の注意

ウラリット-U配合散

服用時

服用しにくい場合は、水などに溶かして服用すること。[本剤は、塩味が強く服用しにくいことがある。また、痛風・高尿酸血症の患者においては、尿量の増加をはかることが望ましいとされている。]

ウラリット配合錠

薬剤交付時

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

薬物動態

本剤の体内薬物動態は、本剤の成分及び代謝産物がすべて生体常在物質であることをふまえて解析された。

血中濃度[2][3]

健常成人にウラリット-U配合散・ウラリット配合錠を単回経口投与した時、血中クエン酸動態は下表のとおりであった。
血中ナトリウム、カリウム、重炭酸濃度は、投与後一過性に用量依存的増加傾向を示した。

ウラリット-U配合散・ウラリット配合錠の単回経口投与時の血中クエン酸動態

 投与量Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
ウラリット-U配合散
(n=5)
1(g)22.60.5
3(g)31.80.52.6
6(g)40.00.52.2
ウラリット配合錠
(n=20)
6(錠)30.00.82.3

代謝

本剤の成分であるクエン酸塩は生体常在物質であり、細胞内に存在するTCA回路などで通常の代謝を受け、代謝産物として重炭酸塩を産生すると考えられる。

排泄[2]

健常成人にウラリット-U配合散1g、3g、6gを単回経口投与した時、尿中重炭酸濃度は用量依存的な増加傾向を示した。投与後24時間までの尿中排泄増加量(コントロール群との差)を指標に尿中総排泄量を評価すると、クエン酸は投与量の約1%であり、ナトリウムとカリウムは投与量にほぼ一致する量であった。

連続投与[4]

健常成人にウラリット-U配合散1日3g(分3)、4g(分4)、9g(分3)を5日間連続経口投与した時、血中クエン酸濃度は用量依存的に増加したが、血中重炭酸濃度に大きな変動はなかった。尿中重炭酸濃度は用量依存的な増加を示した。血中及び尿中のナトリウム、カリウムに大きな変動はなかった。

(参考)ラットでの薬物動態[5][6]

ラットに[1,5-14C]クエン酸を含有するウラリット-U配合散を250mg/kg単回経口投与したところ、放射能は速やかに血中に出現し、全身に分布した。投与後1週間までに投与量の86.7%がCO2として呼気中に排泄された。その他7.0%が尿中へ、1.8%が糞中へ排泄され、2.6%が体内に残存していた。尿中にはクエン酸及び代謝産物の尿素とα-ケトグルタル酸が検出された。

臨床成績

酸性尿の改善効果[1][7]

国内延べ77施設において痛風、高尿酸血症等の患者411例を対象にウラリット-U配合散を通常1日3gあるいはウラリット配合錠を通常1日6錠経口投与した結果、酸性尿の改善効果は有効率94.2%(387/411例)であった。
また、ウラリット-U配合散は炭酸水素ナトリウムを対照とした比較試験の結果、有用性が認められた。

基礎疾患名有効率(%)
痛風93.3(180/193)
無症候性高尿酸血症98.1(51/52)
高尿酸血症を伴う高血圧症91.2(31/34)
高尿酸血症を伴う腎障害87.5(21/24)
Lesch-Nyhan症候群100.0(5/5)
小児急性白血病100.0(7/7)
尿酸結石ほか95.8(92/96)

アシドーシスの改善効果[1][8]

国内延べ43施設において腎尿細管性アシドーシス等の代謝性アシドーシス患者126例を対象にウラリット-U配合散を原則として1日6gあるいはウラリット配合錠を原則として1日12錠経口投与した結果、アシドーシスの改善効果は有効率89.7%(113/126例)であった。
また、ウラリット-U配合散は炭酸水素ナトリウムを対照とした比較試験の結果、有用性が認められた。

基礎疾患名有効率(%)
ファンコニー症候群90.5(19/21)
ロウ症候群92.9(13/14)
糖原病100.0(12/12)
シスチン症100.0(4/4)
腎尿細管性アシドーシス88.6(39/44)
高クロール血症性アシドーシス 66.7(10/15)
その他のアシドーシス** 100.0(16/16)
*尿路形成術など手術後**アルギニノコハク酸尿症、腎障害に伴うアシドーシスほか

薬効薬理

作用機序

本剤の作用は、主として代謝産物の重炭酸塩(HCO3−)が、生体において塩基として作用することに基づくと考えられる。

酸性尿改善作用[9][10][11]

塩化アンモニウム誘発酸性尿ラットにおいて用量依存的な酸性尿予防及び治療効果を示した。尿酸誘発高尿酸血症ラットの酸性尿に対し、尿中重炭酸濃度及び尿pHの上昇作用を示した。また尿酸誘発高尿酸血症ラットにおいて、酸性側で溶解度が低下する尿酸の腎組織への沈着を抑制した。

アシドーシス改善作用[9]

マレイン酸誘発アシドーシスラットにおいて、低下した血液pH、重炭酸濃度、base excessを用量依存的に増加させた。

有効成分に関する理化学的知見

一般名クエン酸カリウム
一般名(欧名)Potassium Citrate
化学名Tripotassium 2-hydroxypropane-1,2,3-tricarboxylate hydrate
分子式C6H5K3O7・H2O
分子量324.41
性状クエン酸カリウムは無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である。
本品は水に極めて溶けやすく、酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)にほとんど溶けない。
KEGG DRUGD05578

有効成分に関する理化学的知見

一般名クエン酸ナトリウム水和物
一般名(欧名)Sodium Citrate Hydrate
化学名Trisodium 2-hydroxypropane-1,2,3-tricarboxylate dihydrate
分子式C6H5Na3O7・2H2O
分子量294.10
性状クエン酸ナトリウム水和物は無色の結晶又は白色の結晶性の粉末で、においはなく、清涼な塩味がある。
本品は水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
KEGG DRUGD01781

包装

ウラリット-U配合散

500g(バラ)、1g×90包、1g×300包、1g×600包、1g×1,200包、1g×3,000包

ウラリット配合錠

100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)、1,000錠(10錠×100)、3,000錠(10錠×300)

主要文献


1. 日本ケミファ(株):副作用の集計に関する資料(社内資料)
2. 小川由英、他,  薬理と治療,  14,  5251,  (1986)
3. 日本ケミファ(株):生物学的同等性に関する資料(社内資料)
4. 小川由英、他,  薬理と治療,  14,  5273,  (1986)
5. 春木左千夫、他,  基礎と臨床,  20,  5308,  (1986)
6. 春木左千夫、他,  基礎と臨床,  20,  5330,  (1986)
7. 上田 泰、他,  臨床評価,  9,  421,  (1981)
8. 北川照男、他,  小児科臨床,  39,  2257,  (1986)
9. 服部新三郎、他,  腎と透析,  22,  335,  (1987)
10. 日本ケミファ(株):薬効薬理に関する資料(社内資料)
11. 細谷龍男、他,  尿酸,  10,  75,  (1986) »J-STAGE

作業情報


改訂履歴

2010年8月 改訂
2014年3月 第8版 改訂

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
日本ケミファ株式会社
101-0032
東京都千代田区岩本町2丁目2番3号
0120-47-9321
03-3863-1225

業態及び業者名等

製造販売元
日本ケミファ株式会社
東京都千代田区岩本町2丁目2-3

提携
マダウス社
ドイツ


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2018/6/20 版