医療用医薬品 : トーリセル |
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総称名 | トーリセル |
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一般名 | テムシロリムス |
欧文一般名 | Temsirolimus |
製剤名 | テムシロリムス点滴静注液 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤(mTOR阻害剤) |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01EG01 |
KEGG DRUG |
D06068
テムシロリムス
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KEGG DGROUP |
DG01597
mTOR阻害薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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トーリセル点滴静注液25mg | TORISEL Injection 25mg | ファイザー | 4291418A1025 | 124083円/瓶 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
症状 | 投与の可否等 |
無症候性で画像所見の異常のみ | 投与継続。 |
軽度の臨床症状注)を認める(日常生活に支障なし) | 症状が回復するまで休薬すること。 |
重度の臨床症状注)を認める(日常生活に支障があり、酸素療法を要する) | 投与中止。 |
臨床症状に増悪傾向を認め、肺拡散能の低下を認める | |
肺の基礎疾患があり、臨床上又は画像所見上の変化を認める |
生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)[2.3参照] | 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれがあるので併用しないこと。 | 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある。 |
CYP3A酵素誘導作用を有する薬剤 カルバマゼピン、フェニトイン、バルビツール酸系製剤、リファブチン、リファンピシン、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等 | テムシロリムス及びその代謝物であるシロリムスの血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱する可能性がある。 | これらの薬剤は、CYP3A4/5を誘導することにより、本剤及びその代謝物であるシロリムスの血中濃度を低下させるおそれがある。 |
CYP3A酵素阻害作用を有する薬剤 プロテアーゼ阻害剤(ネルフィナビル、リトナビル等)、抗真菌剤(イトラコナゾール、ケトコナゾール、ボリコナゾール等)、マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン等)、グレープフルーツジュース、ベラパミル、アプレピタント等 | テムシロリムス及びその代謝物であるシロリムスの血中濃度が上昇する可能性があるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 | これらの薬剤は、CYP3A4を阻害することにより、本剤及びその代謝物であるシロリムスの血中濃度を上昇させるおそれがある。 |
不活化ワクチン(不活化インフルエンザワクチン等) | ワクチンの効果が得られないおそれがある。 | 免疫抑制作用によってワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。 |
ACE阻害剤 エナラプリル、リシノプリル、キナプリル等 | 本剤とこの薬剤の併用により、血管神経性浮腫反応(投与開始2ヵ月後に発現した遅延性反応を含む)が報告されている。 | 機序不明 |
5%以上 | 5%未満 | 頻度不明 | |
皮膚注) | 発疹(そう痒性皮疹、斑状丘疹状皮疹、膿疱性皮疹、湿疹を含む)(44.8%)、そう痒症、爪の障害、ざ瘡、皮膚乾燥 | 剥脱性皮膚炎 | |
循環器 | 高血圧 | ||
呼吸器 | 鼻出血、咳嗽、呼吸困難 | ||
消化器 | 食欲不振、悪心、下痢、嘔吐、腹痛 | 腹部膨満、歯肉炎、消化管出血 | |
肝臓 | ALT上昇、AST上昇、ALP上昇、γ-GTP上昇等の肝機能障害 | ||
代謝・内分泌 | 高コレステロール血症、高脂血症、低リン酸血症、高トリグリセリド血症、低カリウム血症 | ||
腎臓 | クレアチニン上昇 | ||
感染症 | 上気道感染 | 咽頭炎、細菌・ウイルス感染(蜂巣炎、帯状疱疹、単純ヘルペス、気管支炎、膿瘍を含む)、鼻炎、毛包炎、尿路感染(排尿困難、血尿、膀胱炎、頻尿を含む) | |
眼 | 結膜炎(流涙障害を含む)、白内障 | ||
精神神経系 | 不眠症、味覚消失、味覚異常、不安、うつ病 | ||
筋・骨格系 | 筋肉痛(下肢痙攣を含む)、関節痛、背部痛 | ||
その他 | 無力症(31.4%)、浮腫、粘膜炎、発熱、疲労、疼痛、悪寒 | 胸痛、倦怠感 | 創傷治癒遅延 |
バイアル | 実充填量 |
トーリセル点滴静注液25mg (テムシロリムスとして) | 1.2mL (30mg) |
添付希釈用液 | 2.2mL |
15mg/m2投与時 (n=7) | 45mg/m2投与時 (n=3) | |
テムシロリムス | ||
Cmax(ng/mL) | 1014±316 | 1793±422 |
tmax(hr) | 0.51±0.0 | 0.34±0.2 |
t1/2(hr) | 14.8±0.68 | 13.5±1.09 |
AUC0〜∞(ng・h/mL) | 2873±358 | 2750±250 |
CL(L/hr) | 8.48±1.73 | 27.2±6.37 |
Vdss(L) | 84±11 | 163±27 |
シロリムス(代謝物) | ||
Cmax(ng/mL) | 89.1±40.5 | 157.3±37.1 |
tmax(hr) | 7.53±11.3 | 1.87±1.9 |
t1/2(hr) | 67.0±17.4 | 59.2±28.9 |
AUC0〜∞(ng・h/mL) | 8168±2089 | 13524±9763 |
CL/fma)(L/hr) | 3.05±0.61 | 7.11±3.41 |
Vdss/fma)(L) | 190±23 | 325±103 |
評価指標 | インターフェロン-α投与群 (207例) | 本剤投与群 (209例) | 本剤とインターフェロン-α併用投与群 (210例) |
全生存期間の中央値(ヵ月)(95%信頼区間) | 7.3(6.1,8.9) | 10.9(8.6,12.7) | 8.4(6.6,10.2) |
ハザード比a)(95%信頼区間) | − | 0.73(0.58,0.92) | 0.96(0.76,1.20) |
P値b) | − | 0.0083c) | 0.6956 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |