医療用医薬品 : オキファスト |
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総称名 | オキファスト |
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一般名 | オキシコドン塩酸塩水和物 |
欧文一般名 | Oxycodone Hydrochloride Hydrate |
製剤名 | オキシコドン塩酸塩水和物注射液 |
薬効分類名 | がん疼痛治療用注射剤 |
薬効分類番号 | 8119 |
ATCコード | N02AA05 |
KEGG DRUG |
D05462
オキシコドン塩酸塩水和物
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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オキファスト注10mg | OXIFAST Injection | シオノギファーマ | 8119400A1025 | 281円/管 | 劇薬, 麻薬, 処方箋医薬品注) |
オキファスト注50mg | OXIFAST Injection | シオノギファーマ | 8119400A2021 | 1373円/管 | 劇薬, 麻薬, 処方箋医薬品注) |
ナルメフェン塩酸塩水和物 セリンクロ [2.9参照] | 本剤の鎮痛作用を減弱させることがある。また、退薬症候を起こすことがある。 | μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される。 |
中枢神経抑制剤 フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体等 吸入麻酔剤 MAO阻害剤 三環系抗うつ剤 β遮断剤 アルコール | 臨床症状:呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こることがある。 措置方法:減量するなど慎重に投与すること。 | 相加的に中枢神経抑制作用を増強させる。 |
クマリン系抗凝血剤 ワルファリンカリウム | クマリン系抗凝血剤の作用が増強されることがあるので投与量を調節するなど慎重に投与すること。 | 機序は不明である。 |
抗コリン作用を有する薬剤 フェノチアジン系薬剤、三環系抗うつ剤等 | 臨床症状:麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こることがある。 | 相加的に抗コリン作用を増強させる。 |
ブプレノルフィン、ペンタゾシン等 | 本剤の鎮痛作用を減弱させることがある。また、退薬症候を起こすことがある。 | ブプレノルフィン、ペンタゾシン等は本剤の作用するμ受容体の部分アゴニストである。 |
CYP3A4阻害作用を有する薬剤 ボリコナゾール、イトラコナゾール、フルコナゾール、リトナビル、クラリスロマイシン等 [16.7.1-16.7.3参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現するおそれがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。 | CYP3A4を介する本剤の代謝が阻害される。 |
CYP3A4誘導作用を有する薬剤 リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン等 [16.7.4参照] | 本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱する可能性がある。なお、これらの薬剤の中止後に、本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現するおそれがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。 | CYP3A4を介する本剤の代謝が促進される。 |
5%以上 | 5%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | 発疹 | 蕁麻疹 | |
循環器 | 低血圧、血圧変動 | 不整脈、起立性低血圧、失神 | |
精神神経系 | 眠気・傾眠(23.8%) | 眩暈、頭痛・頭重感、不眠、悪夢、筋れん縮、発汗、焦燥 | 幻覚、意識障害、しびれ、不安、異夢、興奮、視調節障害、縮瞳、神経過敏、感覚異常、痙攣、振戦、筋緊張亢進、健忘、抑うつ、感情不安定、多幸感、思考異常、構語障害、痛覚過敏注)、アロディニア |
消化器 | 便秘(23.8%)、嘔気(22.8%)、嘔吐(19.8%) | 下痢、食欲不振、腹痛 | 胃不快感、おくび、鼓腸、味覚異常、嚥下障害、口渇、オッジ筋の機能不全 |
投与部位 | 発赤 | 腫脹、硬結、疼痛、そう痒感等の注射部位反応 | |
その他 | そう痒感、呼吸困難、倦怠感、脱水 | 発熱、悪寒、頭蓋内圧の亢進、脱力感、胸部圧迫感、排尿障害、尿閉、無月経、性欲減退、勃起障害、浮腫、皮膚乾燥、血管拡張(顔面潮紅、熱感) |
投与量 | 例数 | Cmax(ng/mL) | AUC0-6hr(ng・hr/mL) | AUC0-inf(ng・hr/mL) | T1/2(hr) | |
2mg | 7※ | オキシコドン | 18.5±4.11 | 37.11±10.65 | 54.38±25.19 | 3.26±0.774 |
ノルオキシコドン | 1.69±0.528 | 8.928±2.772 | 33.02±18.47 | 12.1±5.81 |
投与開始前の疼痛治療 | 静脈内投与 | 皮下投与 | ||
達成例数/評価対象例数 | 達成率(%) | 達成例数/評価対象例数 | 達成率(%) | |
オピオイド系鎮痛剤非使用例 | 10/12 | 83.3 | 1/2 | − |
オピオイド系鎮痛剤からの切替え例 | 47/58 | 81.0 | 13/17 | 76.5 |
合計 | 57/70 | 81.4 | 14/19 | 73.7 |
観測時期 | 静脈内投与 | 皮下投与 | ||
改善例数/評価対象例数 | 改善率(%) | 改善例数/評価対象例数 | 改善率(%) | |
投与開始前 | 31/70<34/75> | 44.3<45.3> | 10/19<14/23> | 52.6<60.9> |
投与終了時 | 61/68<57/65> | 89.7<87.7> | 15/19<17/20> | 78.9<85.0> |
観測時期 | 静脈内投与 | 皮下投与 | ||
改善件数/評価対象件数 | 改善率(%) | 改善件数/評価対象件数 | 改善率(%) | |
レスキュードーズ前 | 69/383 | 18.0 | 21/105 | 20.0 |
レスキュードーズ後 | 288/382 | 75.4 | 73/105 | 69.5 |
試験法 | 動物種 | ED50(95%信頼限界)mg/kg | |
オキシコドン塩酸塩 | モルヒネ硫酸塩 | ||
Hot plate法 | マウス | 3.2(0.9-5.3) | 15.6(8.6-21.9) |
Tail pressure法 | マウス | 3.5(2.7-4.5) | 8.9(4.8-12.7) |
酢酸ライジング法 | マウス | 2.3(1.6-4.0) | 7.0(4.6-15.6) |
Tail flick法 | ラット | 3.8(1.8-5.5) | 21.6(19.2-24.2) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |