医療用医薬品 : ディアコミット |
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総称名 | ディアコミット |
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一般名 | スチリペントール |
欧文一般名 | Stiripentol |
製剤名 | スチリペントール製剤 |
薬効分類名 | 抗てんかん剤 |
薬効分類番号 | 1139 |
ATCコード | N03AX17 |
KEGG DRUG |
D05928
スチリペントール
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ディアコミットドライシロップ分包250mg | DIACOMIT DRYSYRUP | Meiji Seikaファルマ | 1139011R1025 | 791.1円/包 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ディアコミットドライシロップ分包500mg | DIACOMIT DRYSYRUP | Meiji Seikaファルマ | 1139011R2021 | 1580.7円/包 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ディアコミットカプセル250mg | DIACOMIT CAPSULES | Meiji Seikaファルマ | 1139011M1028 | 793.7円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
麦角アルカロイド エルゴタミン酒石酸塩 ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩 メチルエルゴメトリンマレイン酸塩 エルゴメトリンマレイン酸塩等 | これらの薬剤の血中濃度が上昇し、麦角中毒を引き起こすおそれがある。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害する。 |
ピモジド キニジン硫酸塩水和物 ベプリジル塩酸塩水和物 | これらの薬剤の血中濃度が上昇することにより、QT延長、心室性不整脈を起こすおそれがある。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4、CYP2D6、CYP1A2等)を阻害する。 |
フェニトイン フェノバルビタール カルバマゼピン [16.7.3、16.7.4参照] | これらの薬剤の血中濃度上昇や薬理学的相互作用により中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。また、本剤の血中濃度が低下するおそれがある。併用する場合には、必要に応じてこれらの薬剤を減量する、血中濃度を測定するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP2C9、CYP2C19、CYP3A4等)を阻害する。これら薬剤による代謝酵素(CYP1A2、CYP3A4等)誘導作用により本剤の代謝が促進される。また、本剤とこれらの薬剤は共に中枢神経抑制作用を有する。 |
抗てんかん薬 プリミドン ニトラゼパム エトスクシミド ゾニサミド トピラマート等 | これらの薬剤の血中濃度上昇や薬理学的相互作用により中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。併用する場合には、必要に応じてこれらの薬剤を減量する、血中濃度を測定するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP2C19、CYP3A4等)を阻害する。また、本剤とこれらの薬剤は共に中枢神経抑制作用を有する。 |
ベンゾジアゼピン系薬剤 ジアゼパム ミダゾラム トリアゾラム アルプラゾラム クロラゼプ酸二カリウム等 | これらの薬剤の血中濃度上昇や薬理学的相互作用により過度の鎮静が起こることがある。併用する場合にはこれらの薬剤を減量するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害する。また、本剤とこれらの薬剤は共に中枢神経抑制作用を有する。 |
スタチン系薬剤 アトルバスタチンカルシウム水和物 シンバスタチン等 | これらの薬剤の血中濃度が上昇し、横紋筋融解症などの副作用の発現頻度が増加するおそれがある。併用する場合には、これらの薬剤を減量するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4等)を阻害する。 |
免疫抑制剤 タクロリムス水和物 シクロスポリン等 | これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、必要に応じてこれらの薬剤を減量する、血中濃度を測定するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害する。 |
キサンチン系薬剤 カフェイン等 | これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、これらの薬剤を減量するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP1A2)を阻害する。 |
テオフィリン | テオフィリンの血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、必要に応じてテオフィリンを減量する、血中濃度を測定するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP1A2)を阻害する。 |
カフェイン含有食品 チョコレート、コーヒー、紅茶、日本茶、コーラ等 | これらの食品に含まれるカフェインの血中濃度が上昇するおそれがある。同時に服用する場合は、注意すること。 | 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP1A2)に対する阻害作用により、これらの食品に含まれるカフェインの代謝を抑制する。 |
プロトンポンプ阻害薬 オメプラゾール等 | これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、これらの薬剤を減量するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP2C19)を阻害する。 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) セレコキシブ ジクロフェナクナトリウム イブプロフェン等 | これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、これらの薬剤を減量するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP2C9)を阻害する。 |
クマリン系抗血液凝固薬 ワルファリンカリウム | ワルファリンカリウムの抗凝血作用が増強されるおそれがある。併用する場合には、必要に応じてワルファリンカリウムを減量する、血液凝固能を確認するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるワルファリンカリウムの代謝酵素(CYP2C9等)を阻害する。 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 リトナビル サキナビルメシル酸塩 ネルフィナビルメシル酸塩等 クロルフェニラミンマレイン酸塩 カルシウム拮抗薬 ニフェジピン ニカルジピン塩酸塩 ニソルジピン等 | これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、これらの薬剤を減量するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害する。 |
経口避妊薬 ノルエチステロン・エチニルエストラジオール等 | これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害する。 |
マクロライド系抗生物質 エリスロマイシン クラリスロマイシン テリスロマイシン等 アゾール系抗真菌剤 フルコナゾール イトラコナゾール等 | 本剤及びこれらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、これらの薬剤を減量するなど、注意して投与すること。 | 本剤及びこれらの薬剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)に対する阻害作用により、相互に代謝を抑制する。 |
β遮断薬 プロプラノロール塩酸塩 カルベジロール チモロールマレイン酸塩等 抗うつ薬 パロキセチン塩酸塩水和物 セルトラリン塩酸塩 イミプラミン塩酸塩 クロミプラミン塩酸塩等 ハロペリドール コデインリン酸塩水和物 デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 トラマドール塩酸塩 | これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、これらの薬剤を減量するなど、注意して投与すること。 | 本剤は肝臓で代謝されるこれらの薬剤の代謝酵素(CYP2D6)を阻害する。 |
クロルプロマジン塩酸塩 フルニトラゼパム オキサゾラム ロラゼパム ハロタン アルコール(飲酒) | これらの薬剤及びアルコールの中枢神経抑制作用が増強され過度の鎮静が起こるおそれがある。併用する場合には、これらの薬剤及びアルコールを減量するなど、注意して投与すること。 | 共に中枢神経抑制作用を有する。 |
グリベンクラミド | グリベンクラミドの血糖降下作用が増強されるおそれがある。併用する場合には、グリベンクラミドを減量するなど、注意して投与すること。 | 本剤の肝薬物代謝酵素に対する阻害作用により、グリベンクラミドの代謝を抑制する。 |
QT延長を起こすことが知られている薬剤 [8.3、9.1.3参照] | QT間隔を過度に延長させるおそれがある。 | 併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。 |
15%以上 | 5〜15%未満 | 5%未満 | 頻度不明 | |
感染症 | 気管支炎、麦粒腫、肺炎 | |||
精神神経系 | 傾眠(79.2%)、運動失調(ふらつき)(58.3%)、振戦(25.0%) | 不眠症、激越、筋緊張低下 | 注意欠陥多動性障害、多弁、注意力障害、睡眠期リズム障害、睡眠障害、運動過多 | 攻撃性、易刺激性、行動障害、敵対行動、興奮性亢進、ジストニー |
感覚器 | 複視 | |||
消化器 | 便秘、下痢 | 悪心、嘔吐 | ||
皮膚 | 皮膚乾燥 | アトピー性皮膚炎、そう痒 | 発疹、皮膚アレルギー、蕁麻疹 | |
泌尿器 | 排尿困難 | |||
生殖器 | 不規則月経 | |||
一般・全身障害 | 食欲減退(66.7%) | 体重減少 | 無力症、栄養障害 | 疲労 |
肝臓 | AST上昇、γ-GTP上昇(37.5%) | Al-P上昇 | アンモニア増加 | 肝機能検査異常 |
血液 | 好中球減少、血小板減少、白血球減少 | |||
その他 | 転倒 |
パラメータ | 500mg (n=12) | 1000mg (n=12) | 2000mg (n=12) |
Cmax(μg/mL) | 2.63±1.18 | 6.63±1.83 | 13.8±4.83 |
Tmax(hr) | 2.42±0.76 | 2.42±1.00 | 2.96±1.01 |
T1/2(hr) | − | 7.82±1.86 | 11.0±4.18 |
AUC0-30hr(μg・hr/mL) | 8.85±3.77 | 32.1±10.7 | 79.0±24.2 |
AUC0-∞(μg・hr/mL) | − | 33.8±10.9 | 86.6±25.3 |
製剤 | 例数 | Tmaxa)(hr) | Cmax(μg/mL) | AUC0-36hr(μg・hr/mL) |
ドライシロップ剤 | 24 | 3.50 (1.50〜4.00) | 7.32±2.10 | 32.97±11.05 |
カプセル剤 | 24 | 3.00 (1.00〜4.00) | 5.99±1.75 | 30.23±10.81 |
幾何平均値の比の90%信頼区間(点推定値) | NSb) | 1.10〜1.37 (1.23) | 1.04〜1.16 (1.10) |
投与時期 | 例数 | 投与量(mg) | Cmax(μg/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | AUC0-30hr(μg・hr/mL) |
食後 | 12 | 1000 | 6.63±1.83 | 2.00 (1.00〜4.00)a) | 7.82±1.86 | 32.1±10.7 |
食後 | 24 | 1000 | 5.99±1.75 | 3.00 (1.00〜4.00)a) | 17.4±11.4 | 30.2±10.8b) |
空腹時 | 6 | 1200 | 3.43 | 1.58 | − | 12.6c) |
クロバザム | ノルクロバザム | バルプロ酸 | ||||
投与前 | 投与後 | 投与前 | 投与後 | 投与前 | 投与後 | |
CYP2C19のEM | 0.11±0.07a) | 0.17±0.13a) | 0.46±0.35a) | 2.57±1.90a) | 68.22±29.56c) | 73.15±28.01d) |
CYP2C19のPM | 0.12±0.10b) | 0.27±0.32b) | 4.64±3.53b) | 3.21±2.86b) | 57.33±36.23e) | 54.70±28.15e) |
年齢区分 | 1〜18歳 (n=20) | 19〜30歳 (n=4) |
Responder rate (95%信頼区間) | 65.0% (40.8%〜84.6%) | 3/4 (19.4%〜99.4%) |
ベースライン期 (第III相試験開始時) | 16週 (長期投与期開始時) | 28週 | 40週 | 56週 | ||
1〜18歳 | 評価例数 | 18 | 18 | 17 | 16 | 16 |
発作回数 | 10.55 (4.6,157.9) | 4.20 (0.0,54.8) | 4.80 (0.0,82.8) | 4.50 (0.0,82.7) | 3.70 (0.0,121.0) | |
19〜30歳 | 評価例数 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
発作回数 | 12.00 (7.2,18.4) | 3.10 (0.0,3.2) | 1.40 (1.1,14.0) | 5.30 (5.3,5.3) | 6.00 (6.0,7.5) |
投与群 | スチリペントール群 (n=12) | プラセボ群 (n=11) |
Responder rate (95%信頼区間) | 66.7% (34.9%〜90.1%) | 9.1% (0.2%〜41.3%) |
Responder rateの差 (差の95%信頼区間) | 57.6%(26.0%〜89.2%) | |
p値 (Fisherの直接確率) | 0.0094 |
対象症例数注1) | 全般改善度 | 改善症例数 | 改善割合(%)注3) | ||||||
著明改善 | 中等度改善 | 軽度改善 | 不変 | 悪化 | 判定不能 | 不明注2) | |||
515 | 74 | 107 | 106 | 162 | 31 | 19 | 16 | 181 | 37.7 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |