医療用医薬品 : ヴォトリエント |
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総称名 | ヴォトリエント |
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一般名 | パゾパニブ塩酸塩 |
欧文一般名 | Pazopanib Hydrochloride |
製剤名 | パゾパニブ塩酸塩錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 キナーゼ阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01EX03 |
KEGG DRUG |
D05380
パゾパニブ塩酸塩
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ヴォトリエント錠200mg | Votrient Tablets 200mg | ノバルティスファーマ | 4291028F1023 | 3783.7円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品 |
肝機能検査値 | 処置 |
3.0×ULN≦ALT≦8.0×ULN | 投与継続(Grade 1以下あるいは投与前値に回復するまで1週間毎に肝機能検査を実施) |
ALT>8.0×ULN | Grade 1以下あるいは投与前値に回復するまで投与を中断し、投与を再開する場合は、400mgの投与とする。 再開後、肝機能検査値異常(ALT>3.0×ULN)が再発した場合は、投与を中止する。 |
ALT>3.0×ULN、かつ総ビリルビン>2.0×ULN (直接ビリルビン>35%) | 投与中止(Grade 1以下あるいは投与前値に回復するまで経過を観察) |
プロトンポンプ阻害剤 エソメプラゾール等 | エソメプラゾールとの併用により、本剤のAUC及びCmaxがそれぞれ約40%及び42%低下したとの報告があるので、プロトンポンプ阻害剤との併用は可能な限り避けること。 | プロトンポンプ阻害剤が胃内の酸分泌を抑制することで、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある。 |
CYP3A4阻害剤 ケトコナゾール等 | ケトコナゾールとの併用により、本剤のAUC及びCmaxは、それぞれ約66%及び45%増加した。 CYP3A4阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。併用が避けられない場合には、副作用の発現・増強に注意し、減量等を考慮すること。 | これらの薬剤がCYP3A4活性を阻害することにより、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。 |
CYP3A4阻害剤 グレープフルーツ(ジュース) | 本剤投与時はグレープフルーツ(ジュース)を摂取しないよう注意すること。 | これらの薬剤がCYP3A4活性を阻害することにより、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。 |
CYP3A4誘導剤 カルバマゼピン フェニトイン等 | カルバマゼピン、フェニトイン等との併用により、本剤のAUC及びCmaxは、それぞれ約54%及び35%低下した。 CYP3A4誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。併用に際しては、本剤の有効性が減弱する可能性があることを考慮すること。 | これらの薬剤がCYP3A4活性を誘導することにより、本剤の代謝が誘導され、血中濃度が低下する可能性がある。 |
パクリタキセル | 本剤は血漿中パクリタキセルのAUC及びCmaxをそれぞれ約26%及び31%増加させた。 | 本剤がCYP3A4及びCYP2C8活性を阻害することにより、パクリタキセルの代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。 |
ラパチニブ | ラパチニブとの併用により本剤のAUC及びCmaxは、それぞれ約59%及び51%増加した。 | ラパチニブはCYP3A4、Pgp及びBCRPの基質であり阻害作用を有することによる。 |
シンバスタチン | 併用によりALTが上昇するおそれがある。 | 機序は不明である。 |
抗不整脈薬 キニジン プロカインアミド ジソピラミド等 QT間隔を延長させる可能性のある薬剤 クラリスロマイシン イミプラミン ピモジド等 | QT間隔延長や心室性不整脈をおこすおそれがある。 | 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあり、併用により作用が増強する可能性がある。 |
30%以上 | 5〜30%未満 | 5%未満 | |
代謝 | 食欲減退 | 体重減少 | 高カリウム血症、高血糖 |
神経系 | − | 味覚異常、頭痛 | 浮動性めまい、末梢性ニューロパチー、不眠症、傾眠 |
循環器 | − | − | 徐脈(無症候性) |
呼吸器 | − | 発声障害 | 呼吸困難、咳嗽、気胸 |
消化器 | 下痢、悪心 | 嘔吐、腹痛、消化不良、口内炎、便秘 | 口内乾燥、腹部膨満、口腔咽頭痛、胃炎、しゃっくり、痔核、嚥下障害、鼓腸 |
皮膚 | 毛髪変色 | 手掌・足底発赤知覚不全症候群、発疹、脱毛症、皮膚色素減少、皮膚乾燥 | 剥脱性発疹、そう痒症、皮膚障害、爪の障害、ざ瘡、皮膚潰瘍、毛髪成長異常 |
筋骨格 | − | 筋骨格痛 | 筋肉痛、関節痛、筋痙縮 |
血液 | − | 血小板減少症、好中球減少症、白血球減少症、貧血 | リンパ球減少症、赤血球増加症 |
臨床検査 | − | − | 血中クレアチニン増加、リパーゼ増加、血中アルカリホスファターゼ増加、LDH異常、血中ナトリウム減少、血中カルシウム減少、血中マグネシウム減少、血中尿素増加、血中リン減少、血中ブドウ糖減少、血中アルブミン減少 |
その他 | 疲労 | 粘膜炎、無力症 | 末梢性浮腫、顔面浮腫、胸痛、霧視、ほてり、発熱、多汗症、脱水、腫瘍疼痛、浮腫、悪寒、挫傷、不規則月経 |
パラメータ | 400/800mg注1,注2) (N=3) | 800mg (N=7) | 1000mg注2) (N=3) | |||
1日目 | 22日目 | 1日目 | 22日目 | 1日目 | 22日目 | |
Cmax(μg/mL) | 25.1 (34.0%) | 55.8 (35.2%) | 22.9 (69.5%) | 40.6 (47.7%) | 21.3 (118.1%) | 53.9 (55.4%) |
tmax(hr) | 4.00 (3.00-23.72) | 2.50 (2.00-3.00) | 2.98 (1.97-5.95) | 2.52 (1.92-3.97) | 3.00 (2.97-3.00) | 4.00 (3.00-4.05) |
AUC0-24(μg・hr/mL) | 402 (17.7%) | 962 (46.3%) | 325 (76.7%) | 677 (45.5%) | 305 (128.6%) | 759 (63.8%) |
t1/2(hr) | 28.4 (35.9%) | 40.1 (67.2%) | 42.5 (31.6%) | 37.8 (47.2%) | 33.0 (23.8%) | 21.4 (60.7%) |
C24(μg/mL) | 14.8 (12.7%) | 34.6 (47.2%) | 9.1 (90.1%) | 22.0 (48.4%) | 8.5 (139.6%) | 21.1 (80.5%) |
群 (N) | 投与量(mg) | Cmax(μg/mL) | tmax(hr) | C24(μg/mL) | AUC0-24(μg・hr/mL) |
A (18) | 800 | 52.0 (17.1-85.7) | 2.8 (1.0-24.2) | 29.8 (10.3-750) | 888.2 (345.5-1482) |
B (12) | 800 | 33.5 (11.3-104.2) | 3.0 (0.5-24.4) | 24.0 (8.3-74.6) | 774.2 (214.7-2034.4) |
C (11) | 200 | 22.2 (4.2-32.9) | 2.0 (0.0-4.0) | 16.2 (3.1-24.2) | 256.8 (65.7-487.7) |
D (14) | 200 | 9.4 (2.4-24.3) | 3.0 (1.0-8.0) | 5.7 (1.5-18.4) | 130.6 (46.9-473.2) |
脂肪肉腫 (N=19) | 平滑筋肉腫 (N=41) | 滑膜肉腫 (N=37) | その他 (N=41) | |
12週時評価 | ||||
CR | 0 | 0 | 0 | 0 |
PR | 0 | 1 | 4 | 1 |
SD | 5 | 16 | 14 | 16 |
PF率(%) (90%信頼区間) | 26 (11.0,47.6) | 41 (28.4,55.5) | 49 (34.3,63.2) | 41 (28.4,55.5) |
投与量(mg) | 肝機能 | |||
正常 | 軽度低下 | 中等度低下 | 重度低下 | |
100 | − | − | − | 1/6例 ・ビリルビン増加(Grade 4) |
200 | − | − | 1/12例 ・ビリルビン増加(Grade 3) | 1/11例 ・下痢(Grade 3) |
400 | − | 1/6例 ・AST増加(Grade 4) | 2/4例 ・AST増加(Grade 4) ・AST増加(Grade 4)、ALT増加(Grade 4)、ビリルビン増加(Grade 3) | − |
800 | 0/18例 | 1/13例 ・胃出血(Grade 5) | − | − |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/08/20 版 |