脳血管を拡張し脳血流を増加させると共に、血小板凝集抑制作用、赤血球変形能改善作用及びPAF産生能抑制作用等により血液流動性を改善し脳循環を改善する。また、脳内アセチルコリン系及びドーパミン系の神経伝達機能を促進し、脳虚血時のグルコース、ATP及びピルビン酸等の各種脳エネルギー関連物質の代謝改善作用により脳代謝を改善する
6)7)8)9)10)11)12)。
18.2.1 脳血管障害患者において、内頸及び椎骨動脈の血流量増加
13)14)が、また、虚血病巣部での脳血流増加
15)が認められている。
18.2.2 ネコの内顎動脈血流量を用量依存的に増加させる
16)。
健康成人
6)及び脳血管障害患者
11)17)において、ADP、コラーゲン等による血小板凝集抑制作用及び赤血球変形能亢進作用が認められている。
18.4.1 ラットにおいて、加齢により低下した脳内コリンアセチルトランスフェラーゼ(CAT)活性及びムスカリン性アセチルコリン受容体の結合能を大脳皮質及び海馬において回復させる
18)。
18.4.2 ラットにおいて、加齢により低下した海馬のアセチルコリン遊離を回復させる
19)。
18.4.3 アセチルコリンエステラーゼ(AChE)に選択的なコリンエステラーゼ阻害活性を有し、マウスにおいて、脳内AChE活性阻害と海馬アセチルコリン量の増加作用を示す
7)。
18.4.4 ラットにおいて、連続経口投与によりドーパミンの代謝回転の促進作用が認められている
8)。
18.5.1 マウスの脳虚血モデル
9)及び低酸素モデル
20)において、脳エネルギー代謝障害に対し改善作用を示す。
18.5.2 老齢ラットの脳梗塞モデル
21)において、グルコースの取込み及び消費に対し改善作用を示す。
18.6.1 マウスの脳虚血モデル
9)及び低酸素モデル
20)において、脳障害に対し保護作用を示す。
18.6.2 ラット海馬CA1領域神経細胞において、低閾値(T-type)カルシウムチャンネル遮断作用を示す
22)。
18.6.3 スナネズミの一過性脳虚血モデルにおいて、海馬CA1領域神経細胞の遅発性壊死を抑制する
23)。
18.6.4 老齢ラットの脳梗塞モデル
21)及びマウスのスコポラミンによる健忘症モデル
24)において、学習・記憶障害に対し改善作用を示す。
脳血管障害患者において、脳波異常の改善が認められている
17)。