医療用医薬品 : エリキュース |
List Top |
| 総称名 | エリキュース |
|---|---|
| 一般名 | アピキサバン |
| 欧文一般名 | Apixaban |
| 製剤名 | アピキサバン錠 |
| 薬効分類名 | 経口FXa阻害剤 |
| 薬効分類番号 | 3339 |
| ATCコード | B01AF02 |
| KEGG DRUG |
D03213
アピキサバン
|
| KEGG DGROUP |
DG03320
直接経口抗凝固薬 (DOAC)
|
| JAPIC | 添付文書(PDF) |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| エリキュース錠2.5mg | Eliquis tablets | ブリストル・マイヤーズスクイブ | 3339004F1029 | 114.7円/錠 | 処方箋医薬品注) |
| エリキュース錠5mg | Eliquis tablets | ブリストル・マイヤーズスクイブ | 3339004F2025 | 207円/錠 | 処方箋医薬品注) |
| アゾール系抗真菌剤(フルコナゾールを除く) イトラコナゾール ボリコナゾール等 HIVプロテアーゼ阻害剤 リトナビル等 [16.7.1参照] | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、本剤の減量(1回10mgの場合は5mg、1回5mgの場合は2.5mg)を考慮すること、あるいは、治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と考えられない患者には併用しないこと。 | これらの薬剤がCYP3A4及びP-糖蛋白を同時に強力に阻害するため、本剤の代謝及び排出が阻害されると考えられる。 |
| マクロライド系抗菌薬 クラリスロマイシン エリスロマイシン等 フルコナゾール ナプロキセン ジルチアゼム エンシトレルビル フマル酸 [16.7.2、16.7.3参照] | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 | これらの薬剤のCYP3A4及び/又はP-糖蛋白の阻害作用により、本剤の代謝及び排出が阻害されると考えられる。 |
| リファンピシン フェニトイン カルバマゼピン フェノバルビタール セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 [16.7.4参照] | 本剤の血中濃度が減少するおそれがある。 静脈血栓塞栓症患者に対して併用した場合、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用を避けることが望ましい。 | これらの薬剤又はセイヨウオトギリソウがCYP3A4及びP-糖蛋白を同時に強力に誘導するため、本剤の代謝及び排出が促進されると考えられる。 |
| 血小板凝集抑制作用を有する薬剤 アスピリン クロピドグレル硫酸塩 ジピリダモール チクロピジン塩酸塩 シロスタゾール オザグレルナトリウム等 [8.3、15.1.1参照] | 抗血小板薬との併用は、出血リスクが増大することに注意すること。特に抗血小板薬2剤との併用は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ、併用すること。 | 本剤は抗凝固作用を有するため、これら薬剤と併用すると出血を助長するおそれがある。 |
| 抗凝固剤 ワルファリンカリウム 未分画ヘパリン へパリン誘導体 低分子ヘパリン エノキサパリンナトリウム フォンダパリヌクスナトリウム ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 アルガトロバン水和物等 血栓溶解剤 ウロキナーゼ t-PA等 非ステロイド性消炎鎮痛剤 ジクロフェナクナトリウム ナプロキセン等 デフィブロチドナトリウム [16.7.3、16.7.5参照] | これらの薬剤との併用により、出血の危険性が増大する可能性がある。出血の徴候を十分に観察すること。 | 本剤は抗凝固作用を有するため、これら薬剤と併用すると出血を助長するおそれがある。 |
| レカネマブ(遺伝子組換え) ドナネマブ(遺伝子組換え) | 相手薬投与中にアミロイド関連画像異常-脳微小出血・脳表ヘモジデリン沈着症(ARIA-H)又は脳出血を発現した場合、本剤が出血を助長するおそれがある。併用時にはARIA-H又は脳出血の副作用に注意すること。 | 相手薬の副作用としてARIA-H又は脳出血の報告がある。併用により血液凝固阻止剤である本剤が出血を助長する可能性がある。 |
| 1%以上 | 1%未満 | 頻度不明 | |
| 免疫系障害 | 過敏症(皮疹等の薬物過敏症、アレルギー性浮腫等のアナフィラキシー反応等) | ||
| 神経系障害 | 味覚異常、くも膜下出血、三叉神経痛 | 脳出血、頭蓋内又は脊髄内出血(硬膜下血腫及び脊髄血腫等) | |
| 眼障害 | 眼出血 | 眼充血 | |
| 血管障害 | 血腫 | 腹腔内出血 | |
| 呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 鼻出血 | 喀血、咳嗽 | 気道出血(肺胞出血、喉頭出血、及び咽頭出血等) |
| 胃腸障害 | 歯肉出血、胃腸出血、消化不良、便潜血陽性 | 口腔内出血、便秘、腹部不快感、上腹部痛、血便排泄、下痢、逆流性食道炎、悪心 | 直腸出血、痔出血、後腹膜出血、吐血、マロリー・ワイス症候群、出血性消化性潰瘍 |
| 肝胆道系障害 | 血中ビリルビン増加、γ-GTP増加、肝機能異常 | ||
| 腎及び尿路障害 | 血尿、尿中血陽性 | 尿中蛋白陽性 | |
| 生殖系及び乳房障害 | 前立腺炎、膣出血、不規則月経 | 不正出血、尿生殖器出血、月経過多 | |
| 傷害、中毒及び処置合併症 | 挫傷 | 処置後出血 | 外傷性出血、切開部位出血、血管偽動脈瘤 |
| 皮膚及び皮下組織障害 | 円形脱毛症、そう痒症、紫斑、膿疱性乾癬、顔面腫脹、水疱、点状出血、皮膚びらん | 斑状出血、出血性皮膚潰瘍 | |
| その他 | 初期不眠症、疲労、血小板減少症、血中ブドウ糖変動、高尿酸血症、血中ブドウ糖増加、血中CK増加、末梢性浮腫、動悸 | 適用部位出血、注射部位血腫、血管穿刺部位血腫 |
| 投与量(mg) | Cmax(ng/mL) | AUC0-∞(ng・h/mL) | Tmax(h) | T1/2(h) |
| 2.5 | 52.5(16) | 466(17)※ | 3.50(1.5,6.0) | 6.12(1.21)※ |
| 10 | 175.7(22) | 1628(18) | 3.00(1.0,6.0) | 8.11(4.18) |
| 主要有効性/安全性イベント | イベント発現例数/患者数(年間イベント発現率) | ハザード比(95%信頼区間) | ||
| アピキサバン | ワルファリン | |||
| 脳卒中/全身性塞栓症 複合評価項目 | 212/9120(1.27%/年) | 265/9081(1.60%/年) | 0.79(0.66,0.95) | |
| 全死亡 | 603/9120(3.52%/年) | 669/9081(3.94%/年) | 0.89(0.80,1.00) | |
| ISTH基準の大出血 | 327/9088(2.13%/年) | 462/9052(3.09%/年) | 0.69(0.60,0.80) | |
| 致死性出血 | 10/9088(0.06%/年) | 37/9052(0.24%/年) | − | |
| 頭蓋内出血 | 52/9088(0.33%/年) | 122/9052(0.80%/年) | − | |
| 消化管出血 | 118/9088(0.76%/年) | 130/9052(0.86%/年) | − | |
| 主要有効性/安全性イベント | イベント発現例数/患者数(年間イベント発現率) | ||
| アピキサバン | ワルファリン | ||
| 脳卒中/全身性塞栓症 複合評価項目 | 3/161(0.87%/年) | 6/175(1.67%/年) | |
| 全死亡 | 6/161(1.74%/年) | 11/175(3.02%/年) | |
| ISTH基準の大出血 | 4/160(1.26%/年) | 18/175(5.99%/年) | |
| 致死性出血 | 0/160(0%/年) | 2/175(0.65%/年) | |
| 頭蓋内出血 | 0/160(0%/年) | 6/175(1.97%/年) | |
| 消化管出血 | 2/160(0.63%/年) | 6/175(1.97%/年) | |
| 有効性/安全性イベント | イベント発現例数/患者数(発現割合) | ||
| アピキサバン | UFH/ワルファリン | ||
| VTE/VTE関連死 | 0/38(0%) | 1/40(2.5%) | |
| 大出血/CRNM | 3/40(7.5%) | 11/39(28.2%) | |
| 大出血 | 0/40(0%) | 2/39(5.1%) | |
| CRNM | 3/40(7.5%) | 9/39(23.1%) | |
| 小出血 | 6/40(15.0%) | 10/39(25.6%) | |
| 全出血 | 7/40(17.5%) | 17/39(43.6%) | |
| 主要有効性/安全性イベント | イベント発現例数/患者数(発現割合) | 相対リスク(95%信頼区間) | ||
| アピキサバン | エノキサパリン/ワルファリン | |||
| VTE/VTE関連死a) | 59/2609(2.26%) | 71/2635(2.69%) | 0.84(0.60,1.18) | |
| 登録時:PEb) | 21/900(2.33%) | 23/886(2.60%) | 0.90(0.50,1.61) | |
| 登録時:DVTb) | 38/1698(2.24%) | 47/1736(2.71%) | 0.83(0.54,1.26) | |
| ISTH基準の大出血 | 15/2676(0.56%) | 49/2689(1.82%) | 0.31(0.17,0.55) | |
| 大出血/CRNM | 115/2676(4.30%) | 261/2689(9.71%) | 0.44(0.36,0.55) | |
| 全出血 | 402/2676(15.02%) | 676/2689(25.14%) | 0.59(0.53,0.66) | |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |