くる病や骨軟化症をきたす低リン血症の患者(原発性低リン血症性くる病・骨軟化症、Fanconi症候群、腫瘍性骨軟化症、未熟児くる病等)に投与すること。
通常、リンとして1日あたり20〜40mg/kgを目安とし、数回に分割して経口投与する。以後は患者の状態に応じて適宜増減するが、上限はリンとして1日あたり3,000mgとする。
7.1 血清リン濃度は服用1〜2時間後に最高に達し、その後急激に低下することから、血清リン濃度を保つためには本剤の投与を分割し、1日あたりの投与回数を増やすことが望ましい。
7.2 血清リン値、血清及び尿中カルシウム値、血清ALP値、血清PTH値、血清クレアチニン値等を定期的に測定し、年齢、体重、患者の状態(食事量、食事内容、臨床症状、臨床検査値、併用薬等)を十分に考慮して、用法・用量の調節を行うこと。
7.3 胃腸障害が出現した場合には、1回あたりの投与量を減量し、投与回数を増やすことを考慮すること。
腎臓に石灰化が生じる可能性があるため、必要に応じて超音波検査等を実施することが望ましい。[
9.2.2参照]
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 副甲状腺機能亢進症の患者
9.1.2 ナトリウム摂取制限を要する患者
本剤1包中にナトリウムを94mg含有するため、血清ナトリウムが上昇する可能性がある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重度の腎機能障害を有する患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。腎障害、リン酸腎症が生じる可能性がある。[1.参照]
9.2.2 腎機能障害のある患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
20.1 アルミ包装開封後は、防湿に留意すること。[本剤は吸湿性があるため。]
20.2 アルミ包装中で凝集することがあるが、成分等に影響はない。