医療用医薬品 : ルリコン

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医薬品情報


総称名 ルリコン
一般名 ルリコナゾール
欧文一般名 Luliconazole
製剤名 ルリコナゾール(Luliconazole)製剤
薬効分類名 抗真菌剤
薬効分類番号 2655
ATCコード D01AC18
KEGG DRUG D01980 ルリコナゾール
商品一覧 商品一覧(他薬効を含む) 米国の商品
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報


禁忌 効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 臨床成績 薬効薬理 理化学的知見 取扱い上の注意 包装 主要文献

商品情報 詳細

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ルリコンクリーム1% Lulicon Cream 1% ポーラファルマ 2655712N1020 52.4円/g
ルリコン液1% Lulicon Solution 1% ポーラファルマ 2655712Q1027 52.4円/mL
ルリコン軟膏1% Lulicon Ointment 1% ポーラファルマ 2655712M1025 52.4円/g

禁忌

次の患者には使用しないこと

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果及び用法・用量

効能効果

下記の皮膚真菌症の治療

白癬

足白癬、体部白癬、股部白癬

カンジダ症

指間びらん症、間擦疹

癜風

用法用量

1日1回患部に塗布する。

使用上の注意

副作用

副作用等発現状況の概要

<クリーム及び液>

臨床試験における安全性評価対象例1,142例(クリーム1,035例、液107例)中、報告された副作用は2.5%(28例、36件)で、主な副作用はいずれも塗布部位の局所性のものであり、クリームではそう痒7例(0.7%)、発赤6例(0.6%)、刺激感、接触皮膚炎各5例(0.5%)、疼痛4例(0.4%)、湿疹2例(0.2%)など、液では刺激感、接触皮膚炎各1例(0.9%)であった。(承認時)

製造販売後の使用成績調査における安全性解析対象症例4,780例[クリーム4,466例、液440例(うちクリーム、液併用126例)]中、報告された副作用は1.51%(72例、79件)であった。主な副作用はクリームでは接触皮膚炎49例(1.10%)、刺激感5例(0.11%)、発赤3例(0.07%)、そう痒2例(0.04%)など、液では接触皮膚炎9例(2.05%)、刺激感1例(0.23%)であった。(再審査終了時)

<軟膏>

使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査は実施していない。

その他の副作用

 0.1〜5%未満0.1%未満頻度不明
クリーム:皮膚そう痒、発赤、刺激感、接触皮膚炎、疼痛、湿疹ほてり、熱感、灼熱感水疱
クリーム:その他 BUN上昇、尿蛋白増加 
液:皮膚刺激感、接触皮膚炎 そう痒
軟膏:皮膚  接触皮膚炎、発赤、そう痒
自発報告につき頻度不明

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[低出生体重児、新生児に対しては使用経験がなく、乳児、幼児、小児に対しては使用経験が少ない。]

適用上の注意

使用部位

眼科用として角膜、結膜には使用しないこと。

著しいびらん面には使用しないこと。

亀裂、びらん面には注意して使用すること。(液のみ)

その他の注意

クリーム及び液において、アジュバントを用いて感受性を高めた動物実験(モルモット)を実施した結果、皮膚感作性が認められている。また、クリーム、液及び軟膏において、アジュバントを用いて感受性を高めた動物実験(モルモット)を実施した結果、液及び軟膏で皮膚光感作性が認められている。

損傷皮膚を用いた動物実験(ラット、ODT条件)において、クリームに比較して液の経皮吸収性が高くなることが認められている。

薬物動態

ヒトにおける吸収・排泄[1]

健康成人男子の上背部皮膚にルリコンクリーム1%5g又はルリコン液1%5mLを24時間単回塗布したとき、塗布12〜24時間後に低濃度の未変化体が血漿中に認められたが、薬剤除去後24時間目には定量限界未満となった。尿中に未変化体は検出されなかった。
また、健康成人男子の上背部皮膚にルリコンクリーム1%5g又はルリコン液1%5mLを7日間反復塗布したとき、初回投与後6時間以降及び各回投与22時間後に低濃度の未変化体が血漿中に認められたが、薬剤除去後24時間目には定量限界未満ないし定量限界をわずかに上回る程度にまで低下した。薬剤塗布後24時間目の血漿中未変化体濃度は、最終塗布時には初回塗布時の約1.9倍(クリーム)、約1.4倍(液)に上昇したが、塗布3回目以降ほぼ一定に推移し、また、反復塗布後の血漿中未変化体濃度の消失も速やかであったことより、反復塗布による蓄積性はないものと考えられた。尿中に未変化体は検出されなかった。

ヒト角層中薬物濃度[2]

健康成人男子24名を対象に、同一被験者の背部にルリコンクリーム1%及びルリコン軟膏1%を単回塗布した時、角層中薬物濃度(平均値±標準偏差)は投与後12時間においてそれぞれ225.48±72.06ng/cm2及び267.83±112.24ng/cm2、投与後24時間においてそれぞれ262.00±88.69ng/cm2及び234.52±100.92ng/cm2であった。

臨床成績

[1][3][4]

比較試験及び一般臨床試験での合計874例の臨床効果の概要は次のとおりであった。

クリーム768例の直接鏡検による真菌消失率及び皮膚症状改善率は下表のとおりであった。

疾患名真菌消失率(菌陰性化症例数/症例数)皮膚症状改善率(中等度改善以上症例数/症例数)
白癬足白癬74.6%(419/562)91.5%(514/562)
体部白癬89.6%(69/77)97.4%(75/77)
股部白癬100%(14/14)85.7%(12/14)
カンジダ症指間びらん症84.0%(21/25)69.2%(18/26)
間擦疹93.8%(30/32)100%(32/32)
癜風84.2%(48/57)96.5%(55/57)

また、液106例の足白癬に対する直接鏡検による真菌消失率及び皮膚症状改善率は、それぞれ65.1%(69/106)、90.6%(96/106)であり、クリームとほぼ同様の成績を示した。

薬効薬理

抗真菌作用[5][6][7][8][9][10]

ルリコナゾールは、皮膚糸状菌(Trichophyton属、Microsporum属、Epidermophyton属)、Candida属真菌及びMalassezia属真菌に対して優れた抗真菌活性を有する。皮膚糸状菌の臨床分離株に対するMICは0.00012〜0.004μg/mLであり、殺真菌活性も低濃度で発現した。

ルリコナゾールは、他の病原性真菌(酵母様真菌、Aspergillus属真菌及び黒色真菌)にも強い抗真菌活性を示した。

モルモット足白癬モデルに対し、1%ルリコナゾールクリーム及び液は1日1回、2日間塗布により、いずれも感染局所の菌の陰性化を示し、治療効果は同程度であった。また、モルモット体部白癬モデルにおいてもクリーム及び液は1日1回、6日間の塗布により、いずれも感染局所の菌の陰性化と感染症状の改善が認められ、治療効果は同程度であった。

モルモット足底部皮膚に1%ルリコナゾールクリームを単回及び反復塗布したときのモルモット皮膚角層中の薬物濃度は全ての塗布期間で高濃度を保持した。

作用機序[11]

ルリコナゾールは真菌の細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの合成阻害作用により抗真菌作用を示す。

有効成分に関する理化学的知見

一般名ルリコナゾール
一般名(欧名)Luliconazole
化学名(−)-(E)-[(4R)-4-(2,4-dichlorophenyl)-1,3-dithiolan-2-ylidene](1H-imidazol-1-yl)acetonitrile
分子式C14H9Cl2N3S2
分子量354.28
融点150〜153℃
性状微黄色から淡黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。
本品はN,N-ジメチルホルムアミド又はアセトンに溶けやすく、アセトニトリル又はメタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
KEGG DRUGD01980

取扱い上の注意

小児の手の届かない所に保管すること。

衣類に付着すると黄色に着色することがあるので注意すること。

合成樹脂を軟化したり、塗料を溶かしたりすることがあるので注意すること。(液のみ)

火気を避けて保存すること。(液のみ)

包装

ルリコンクリーム1%

10g×10本、10g×20本、10g×50本

ルリコン液1%

10mL×10本、10mL×20本

ルリコン軟膏1%

10g×10本、10g×20本

主要文献


1. 株式会社ポーラファルマ 社内資料:臨床試験
2. 株式会社ポーラファルマ 社内資料:皮膚薬物動態学的試験
3. Watanabe,S.et al.,  Mycoses,  49,  236-241,  (2006) »PubMed
4. Watanabe,S.et al.,  Mycoses,  50,  35-40,  (2007) »PubMed
5. 日本農薬株式会社 社内資料:非臨床試験(抗真菌作用)
6. Niwano,Y.et al.,  Antimicrob.Agents Chemother.,  42,  967-970,  (1998) »PubMed
7. Uchida,K.et al.,  Microbiol.Immunol.,  47,  143-146,  (2003) »PubMed
8. Uchida,K.et al.,  Int.J.Antimicrob.Agents,  21,  234-238,  (2003) »PubMed
9. Uchida,K.et al.,  J.Infect.Chemother.,  10,  216-219,  (2004) »PubMed
10. Koga,Y.et al.,  J.Infect.Chemother.,  12,  163-165,  (2006) »PubMed
11. Niwano,Y.et al.,  Med.Mycol.,  37,  351-355,  (1999) »PubMed

作業情報


改訂履歴

2014年5月 改訂
2016年2月 第9版 改訂

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。
株式会社ポーラファルマ
141-0031
東京都品川区西五反田8-9-5
03-5436-2725

業態及び業者名等

製造販売元
株式会社ポーラファルマ
東京都品川区西五反田8-9-5


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2019/1/23 版