医療用医薬品 : テオフィリン |
List Top |
| 総称名 | テオフィリン |
|---|---|
| 一般名 | テオフィリン |
| 欧文一般名 | Theophylline |
| 薬効分類名 | キサンチン系気管支拡張剤 |
| 薬効分類番号 | 2251 |
| ATCコード | R03DA04 |
| KEGG DRUG |
D00371
テオフィリン
|
| JAPIC | 添付文書(PDF) |
|
2.禁忌 4.効能または効果 5.効能又は効果に関連する注意 6.用法及び用量 7.用法及び用量に関連する注意 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 13.過量投与 14.適用上の注意 16.薬物動態 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| テオフィリン徐放錠50mg「ツルハラ」 | Theophylline SR Tablets「TSURUHARA」 | 鶴原製薬 | 2251001F1097 | 6.1円/錠 | 処方箋医薬品注) |
| アデノシン (アデノスキャン)[2.2参照] | 本剤によりアデノシンによる冠血流速度の増加及び冠血管抵抗の減少を抑制し、虚血診断に影響を及ぼすことがある。アデノシン(アデノスキャン)を投与する場合は12時間以上の間隔をあけること。 | 本剤はアデノシン受容体に拮抗するため、アデノシンの作用を減弱させる。 |
| 他のキサンチン系薬剤 (アミノフィリン水和物、ジプロフィリン、カフェイン等) 中枢神経興奮薬 (エフェドリン塩酸塩、マオウ等) [13.1参照] | 過度の中枢神経刺激作用があらわれることがある。 副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 | 併用により中枢神経刺激作用が増強される。 |
| 交感神経刺激剤 (β刺激剤) (イソプレナリン塩酸塩、クレンブテロール塩酸塩、ツロブテロール塩酸塩、テルブタリン硫酸塩、プロカテロール塩酸塩水和物等) | 低カリウム血症、心・血管症状(頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。 副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 | 心刺激作用をともに有しており、β刺激剤の作用を増強するためと考えられる。 低カリウム血症の増強についての機序は不明である。 |
| ハロタン | 不整脈等の副作用が増強することがある。また、連続併用によりテオフィリン血中濃度が上昇することがある。 副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 | テオフィリンとハロタンの心臓に対する作用の相加又は相乗効果と考えられる。 |
| ケタミン塩酸塩 | 痙攣があらわれることがある。 痙攣の発現に注意し、異常が認められた場合には抗痙攣剤の投与など適切な処置を行うこと。 | 痙攣閾値が低下するためと考えられる。 |
| シメチジン メキシレチン塩酸塩 プロパフェノン塩酸塩 アミオダロン塩酸塩 ピペミド酸水和物 シプロフロキサシン ノルフロキサシン トスフロキサシントシル酸塩水和物 パズフロキサシンメシル酸塩 プルリフロキサシン エリスロマイシン クラリスロマイシン ロキシスロマイシン チクロピジン塩酸塩 ベラパミル塩酸塩 ジルチアゼム塩酸塩 フルボキサミンマレイン酸塩 フルコナゾール ジスルフィラム デフェラシロクス [13.1参照] | テオフィリンの中毒症状があらわれることがある。 副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 | 肝代謝酵素が阻害され、テオフィリンクリアランスが低下するため、テオフィリン血中濃度が上昇すると考えられる。 |
| アシクロビル バラシクロビル塩酸塩 インターフェロン イプリフラボン シクロスポリン アロプリノール [13.1参照] | テオフィリンの中毒症状があらわれることがある。 副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 | テオフィリン血中濃度の上昇によると考えられる。 |
| リファンピシン フェノバルビタール ランソプラゾール リトナビル | テオフィリンの効果が減弱することがある。 テオフィリン血中濃度が低下することがあるので、適切な処置を行うこと。 | 肝代謝酵素の誘導によりテオフィリンクリアランスが上昇するため、テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる。 |
| フェニトイン カルバマゼピン | テオフィリン及び相手薬の効果が減弱することがある。 テオフィリン血中濃度が低下することがあるので、適切な処置を行うこと。 また、相手薬の効果減弱や血中濃度の低下に注意すること。 | 肝代謝酵素の誘導によりテオフィリンクリアランスが上昇するため、テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる。 |
| ジピリダモール | ジピリダモールの作用を減弱させることがある。 | アデノシン拮抗作用による。 |
| ラマトロバン | ラマトロバンの血中濃度が上昇することがある。 | ラマトロバンの血中濃度上昇についての機序は不明である。 |
| リルゾール | リルゾールの作用を増強(副作用発現)するおそれがある。 | in vitro試験でリルゾールの代謝を阻害することが示唆されている。 |
| タバコ [13.1参照] | 禁煙(禁煙補助剤であるニコチン製剤使用時を含む)によりテオフィリンの中毒症状があらわれることがある。 副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 | 喫煙により肝代謝酵素が誘導され、テオフィリンクリアランスが上昇し、テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる。また、禁煙により血中濃度が上昇すると考えられる。 |
| セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。 | セイヨウオトギリソウにより誘導された肝代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている。 |
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 | そう痒感、発疹 | 蕁麻疹、固定薬疹、紅斑(多形滲出性紅斑等) | |
| 精神神経系 | 頭痛、不眠、めまい、振戦 | しびれ、不随意運動、筋緊張亢進 | 神経過敏(興奮、不機嫌、いらいら感)、不安、耳鳴 |
| 循環器 | 動悸、不整脈(心室性期外収縮等) | 頻脈、顔面潮紅、顔面蒼白 | |
| 消化器 | 悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、腹部膨満感、下痢、消化不良(胸やけ等) | しゃっくり | |
| 泌尿器 | 蛋白尿 | 頻尿 | |
| 代謝異常 | 血清尿酸値上昇、CK上昇 | ||
| 肝臓 | ALT、ALP、LDHの上昇 | ASTの上昇 | γ-GTPの上昇 |
| 血液 | 貧血 | 好酸球増多 | |
| その他 | 倦怠感、むくみ、胸痛 | 関節痛、四肢痛、発汗、低カリウム血症、鼻出血、しびれ(口、舌周囲) |
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
| AUC0-48(μg・hr/mL) | Cmax(μg/mL) | Tmax(hour) | t1/2(hour) | |
| テオフィリン徐放錠50mg「ツルハラ」 | 85.41±21.05 | 3.83±0.78 | 6.3±0.9 | 11.3±2.0 |
| テオドール錠50mg | 78.86±19.18 | 3.50±0.58 | 6.2±1.2 | 11.8±3.2 |
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
| AUC0-48(μg・hr/mL) | Cmax(μg/mL) | Tmax(hour) | t1/2(hour) | |
| テオフィリン徐放錠50mg「ツルハラ」 | 89.42±23.02 | 4.73±0.84 | 6.4±1.3 | 10.0±2.2 |
| テオドール錠50mg | 85.26±19.95 | 4.21±0.70 | 6.7±0.7 | 10.4±2.1 |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/11/19 版 |