医療用医薬品 : アデムパス |
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総称名 | アデムパス |
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一般名 | リオシグアト |
欧文一般名 | Riociguat |
製剤名 | リオシグアト錠 |
薬効分類名 | 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤 |
薬効分類番号 | 2190 |
ATCコード | C02KX05 |
KEGG DRUG |
D09572
リオシグアト
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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アデムパス錠0.5mg | Adempas tablets 0.5mg | バイエル薬品 | 2190034F1027 | 685.9円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
アデムパス錠1.0mg | Adempas tablets 1.0mg | バイエル薬品 | 2190034F2023 | 1371.7円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
アデムパス錠2.5mg | Adempas tablets 2.5mg | バイエル薬品 | 2190034F3020 | 3429.3円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
硝酸剤及びNO供与剤 ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等 [2.5、16.7.1参照] | 本剤単回投与後にニトログリセリンを舌下投与したときに、プラセボ投与に比べて有意な収縮期血圧の低下が認められている。 | 細胞内cGMP濃度が増加し、降圧作用を増強する。 |
PDE5阻害剤 シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ、レバチオ) タダラフィル(シアリス、アドシルカ、ザルティア) バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ) [2.6、16.7.2参照] | 症候性低血圧を起こすことがある。 | 細胞内cGMP濃度が増加し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。 |
アゾール系抗真菌剤 イトラコナゾール(イトリゾール)、ボリコナゾール(ブイフェンド) [2.7、16.7.3参照] | ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)との併用により本剤のAUCが150%増加し、Cmaxは46%上昇した。また、消失半減期が延長し、クリアランスも低下した。 | 複数のCYP分子種(CYP1A1、CYP3A等)及びP-gp/BCRP阻害により本剤のクリアランスが低下する。 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 リトナビル(ノービア) ロピナビル・リトナビル(カレトラ) インジナビル(クリキシバン) アタザナビル(レイアタッツ) サキナビル(インビラーゼ) [2.7、16.7.3参照] | ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)との併用により本剤のAUCが150%増加し、Cmaxは46%上昇した。また、消失半減期が延長し、クリアランスも低下した。 | 複数のCYP分子種(CYP1A1、CYP3A等)及びP-gp/BCRP阻害により本剤のクリアランスが低下する。 |
オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル(ヴィキラックス) [2.7、16.7.3参照] | ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)との併用により本剤のAUCが150%増加し、Cmaxは46%上昇した。また、消失半減期が延長し、クリアランスも低下した。 | 複数のCYP分子種(CYP1A1、CYP3A等)及びP-gp/BCRP阻害により本剤のクリアランスが低下する。 |
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬 ベルイシグアト(ベリキューボ) [2.8参照] | 症候性低血圧を起こすおそれがある。 | 細胞内cGMP濃度が増加し、降圧作用を増強するおそれがある。 |
CYP1A1阻害剤 エルロチニブ、ゲフィチニブ | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、強いCYP1A1阻害薬との併用には注意すること。 | CYP1A1阻害により本剤のクリアランスが低下する。 |
CYP1A1で代謝される薬剤 イストラデフィリン、グラニセトロン、エルロチニブ | これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤及びM-1のCYP1A1阻害によりこれら薬剤のクリアランスが低下する。 |
シクロスポリン | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、強いP-gp/BCRP阻害薬との併用には注意すること。 | P-gp/BCRP阻害により本剤のクリアランスが低下する。 |
制酸剤 水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム合剤等 [16.7.4参照] | 水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム合剤との併用により本剤のAUCが34%減少し、Cmaxは56%低下した。 制酸剤は本剤投与後1時間以上経過してから服用させること。 | 消化管内pHの上昇により本剤のバイオアベイラビリティが低下する。 |
CYP3A阻害剤 クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ネルフィナビル等 [16.7.7参照] | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、強いCYP3A阻害薬との併用には注意すること。 | CYP3A阻害により本剤のクリアランスが低下する。 |
ボセンタン [16.7.5参照] | ボセンタンを併用した肺動脈性肺高血圧症患者において、本剤のAUCが27%減少した。 | CYP3Aの誘導により本剤のクリアランスが上昇する。 |
CYP3A誘導薬 フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等 | 強いCYP3A誘導薬との併用により本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 | CYP3A誘導により本剤のクリアランスが上昇する。 |
10%以上 | 1〜10%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
精神神経系 | 頭痛、浮動性めまい | |||
感覚器 | 鼻閉 | 鼻出血 | ||
消化器 | 消化不良 | 悪心、胃・腹部痛、下痢、嘔吐、胃食道逆流、便秘、嚥下障害、胃炎、腹部膨満 | 胃腸炎 | |
循環器 | 低血圧、動悸、潮紅、失神 | |||
呼吸器 | 呼吸困難 | |||
血液 | 貧血 | |||
その他 | 末梢性浮腫、疲労、顔面浮腫 |
投与量 | Cmax(μg/L) | tmax※(h) | AUC(μg・h/L) | t1/2(h) |
0.5mg | 22.9/31.5 | 1.0(0.5-1.5) | 106/56.4 | 4.15/46.1 |
1.0mg | 49.7/23.6 | 1.0(0.5-1.5) | 272/101 | 6.33/86.4 |
2.5mg | 126/17.1 | 1.5(0.75-4.0) | 824/70.9 | 7.59/47.2 |
投与量 | Cmax(μg/L) | tmax※(h) | AUC(0-7)(μg・h/L) | t1/2(h) |
1.0mg 1日3回 | 59.9/35.8 | 1.50(0.5-4.0) | 325/40.3 | 9.69/28.7 |
1.5mg 1日3回 | 101/27.6 | 1.50(0.5-4.0) | 516/29.3 | 9.17/25.7 |
評価項目(単位) | 本剤投与群 [症例数] | プラセボ投与群 [症例数] |
主要評価項目 | ||
6分間歩行距離(m) 平均値±SD | 38.9±79.3 [173] | −5.5±84.3 [88] |
投与群間の比較:45.69(24.74〜66.63)※1 p<0.0001※2 | ||
主な副次的評価項目 | ||
肺血管抵抗(dynes・sec・cm−5) 平均値±SD | −225.7±247.5 [151] | 23.1±273.5 [82] |
投与群間の比較:−246.43(−303.33〜−189.53)※1 p<0.0001※2 | ||
NT-proBNP(pg/mL) 平均値±SD | −290.7±1716.9 [150] | 76.4±1446.6 [73] |
投与群間の比較:−443.99(−842.95〜−45.03)※1 p<0.0001※2 | ||
WHO機能分類※3
症例数(%) | ||
改善 | 57(32.9%) | 13(14.9%) |
不変 | 107(61.8%) | 68(78.2%) |
悪化 | 9(5.2%) | 6(6.9%) |
投与群間の比較:p=0.0026※2 |
評価項目(単位) | 本剤投与群 [症例数] | プラセボ投与群 [症例数] |
主要評価項目 | ||
6分間歩行距離(m) 平均値±SD | 29.6±65.8 [254] | −5.6±85.5 [126] |
投与群間の比較:35.78(20.06〜51.51)※1 p<0.0001※2 | ||
主な副次的評価項目 | ||
肺血管抵抗(dynes・sec・cm−5) 平均値±SD | −223.3±260.1 [232] | −8.9±316.6 [107] |
投与群間の比較:−225.72(−281.37〜−170.08)※1 p<0.0001※2 | ||
NT-proBNP(pg/mL) 平均値±SD | −197.9±1721.3 [228] | 232.4±1011.1 [106] |
投与群間の比較:−431.81(−781.52〜−82.10)※1 p<0.0001※2 | ||
WHO機能分類※3
症例数(%) | ||
改善 | 53(20.9%) | 18(14.4%) |
不変 | 192(75.6%) | 89(71.2%) |
悪化 | 9(3.5%) | 18(14.4%) |
投与群間の比較:p=0.0033※2 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2022/7/20 版 |