医療用医薬品 : スタレボ |
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総称名 | スタレボ |
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一般名 | レボドパ カルビドパ水和物 エンタカポン |
欧文一般名 | Levodopa Carbidopa Hydrate Entacapone |
製剤名 | レボドパ・カルビドパ水和物・エンタカポン配合錠 |
薬効分類名 | 抗パーキンソン剤 |
薬効分類番号 | 1169 |
ATCコード | N04BA03 |
KEGG DRUG |
D10293
カルビドパ・レボドパ・エンタカポン
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KEGG DGROUP |
DG01967
抗パーキンソン病薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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スタレボ配合錠L50 | Stalevo Combination Tablets | オリオンファーマ・ジャパン | 1169102F1027 | 79.1円/錠 | 処方箋医薬品注) |
スタレボ配合錠L100 | Stalevo Combination Tablets | オリオンファーマ・ジャパン | 1169102F2023 | 79.4円/錠 | 処方箋医薬品注) |
COMTにより代謝される薬剤 アドレナリン ノルアドレナリン イソプレナリン ドパミン等 | 心拍数増加、不整脈、血圧変動があらわれるおそれがある。吸入を含めて投与経路にかかわらず注意すること。 | カテコール基を有するこれらの薬剤はCOMTにより代謝されるが、エンタカポンはこれらの薬剤の代謝を阻害し、作用を増強させる可能性がある。 |
選択的MAO-B阻害剤 セレギリン等 | 血圧上昇等を起こすおそれがある。 本剤とセレギリンを併用する場合は、セレギリンの1日量は10mgを超えないこと。 | 選択的MAO-B阻害剤は用量の増加とともにMAO-Bの選択的阻害効果が低下し、非選択的MAO阻害による危険性があるため、本剤との併用により、生理的なカテコールアミンの代謝が阻害される可能性がある。 |
ワルファリン | エンタカポンはR-ワルファリン(光学異性体)のAUCを18%増加させ、プロトロンビン比(INR値)を13%増加させたとの報告がある。併用する場合にはINR等の血液凝固能の変動に十分注意すること。 | 機序は不明である。 |
鉄剤 | 鉄剤の効果が減弱する。鉄剤と併用する場合は、少なくとも2〜3時間以上あけて服用すること。 | 本剤は消化管内で鉄とキレートを形成することがある。 |
レセルピン製剤 テトラベナジン | 脳内ドパミンが減少し、本剤の作用が減弱するおそれがある。 | 脳内ドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる。 |
血圧降下剤 メチルドパ レセルピン等 | 血圧低下作用が増強されるおそれがある。 | 作用機序は異なるが、本剤と血圧降下剤の併用により相加的血圧低下が起こる可能性がある。 |
抗精神病薬 フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン等) ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール等) その他(ペロスピロン等) | 本剤の作用が減弱され、パーキンソン病症状が悪化するおそれがある。 | これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される。 |
他の抗パーキンソン剤 抗コリン剤 アマンタジン ブロモクリプチン | 精神神経系の副作用が増強されるおそれがある。 | それぞれの薬剤で精神神経系の副作用が報告されていることから、併用により精神神経系の副作用が増強されることがある。 |
NMDA受容体拮抗剤 メマンチン等 | 本剤の作用を増強するおそれがある。 | これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある。 |
パパベリン | 本剤の作用が減弱され、パーキンソン病症状が悪化するおそれがある。 | 明確な機序は不明であるが、以下のような説がある。 ・パパベリンが線条体でのドパミン受容体を遮断する。 ・パパベリンがアドレナリン作動性神経小胞でレセルピン様作用を示す。 |
イソニアジド | 本剤の作用が減弱され、パーキンソン病症状が悪化するおそれがある。 | 機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている。 |
イストラデフィリン | エンタカポンとイストラデフィリンとの併用によりジスキネジーの発現頻度の上昇が認められた。 | 機序は不明である。 |
スピラマイシン | レボドパの血中濃度が低下し、本剤の作用が減弱するおそれがある。 | カルビドパの吸収が阻害されることにより、レボドパの血中濃度が低下したとの報告がある。 |
5%以上 | 1〜5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
皮膚障害 | 多汗症 | 発疹(紅斑性又は斑状丘疹状の皮疹)、蕁麻疹、紫斑、皮膚・毛髪・髭・爪・汗の変色注1)、脱毛症、血管浮腫 | ||
精神障害 | 不眠症 | 悪夢、妄想 | 不安、病的性欲亢進、異常な夢 | 激越、精神病、衝動制御障害(病的賭博、リビドー亢進、性欲過剰等)、易刺激性、失見当識、自殺企図、ドパミン調節障害症候群 |
神経系障害 | ジスキネジー(37.5%)、ジストニー | 頭痛、浮動性めまい、体位性めまい、パーキンソニズム悪化(アップダウン現象等) | 味覚異常、運動過多、振戦 | 失神、回転性めまい、運動低下、オンオフ現象、精神的機能障害(記憶障害、認知症等)、感覚鈍麻 |
眼障害 | 霧視、視力障害 | |||
胃腸障害 | 便秘(20.2%)、悪心 | 上腹部痛、下痢注2)、胃不快感、食欲不振、嘔吐、レッチング、消化不良、胃炎 | 腹痛 | 鼓腸、大腸炎、腹部不快感、嚥下障害、食欲減退、口内乾燥、腹部膨満、流涎過多、口内炎、胃腸出血 |
心臓障害 | 心拍数不整、動悸、不整脈、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞等) | |||
肝胆道系障害 | AST増加、ALT増加 | γ-GTP増加 | ||
腎及び尿路障害 | 着色尿注1)(14.4%) | 尿潜血陽性、頻尿、BUN上昇 | 尿閉、排尿異常 | |
血液及びリンパ系障害 | 貧血 | ヘモグロビン減少、白血球数減少、赤血球数減少、白血球数増加 | ヘマトクリット減少、鉄欠乏性貧血 | 顆粒球数減少 |
全身障害 | けん怠感、末梢性浮腫、口渇 | 疲労、無力症、歩行障害、胸痛、浮腫 | ||
筋骨格系障害 | 関節痛、筋肉痛 | 背部痛、筋痙攣 | 筋痙縮 | |
その他 | CK増加、LDH増加、ALP増加、血圧低下、起立性低血圧、高血圧、体重減少、転倒 | 呼吸困難 | 細菌感染、尿路感染、血清鉄減少、血圧上昇、DNA抗体陽性、クームス試験陽性、ほてり、発声障害、唾液・痰・口腔内粘膜・便の変色注1) |
投与製剤(n=128) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | AUClast(ng・h/mL) | T1/2(h) |
本剤 | 1,040±272 | 1.33(0.25〜4) | 2,210±498 | 1.53±0.274 |
標準製剤 | 1,120±323 | 0.5(0.25〜4) | 2,150±461 | 1.54±0.204 |
投与製剤(n=128) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | AUClast(ng・h/mL) | T1/2(h) |
本剤 | 55.1±20.2 | 3(1.33〜6) | 254±97.2 | 1.80±0.303 |
標準製剤 | 56.3±21.2 | 3(1〜5) | 260±98.5 | 1.82±0.283 |
投与製剤(n=128) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | AUClast(ng・h/mL) | T1/2(h) |
本剤 | 809±465 | 0.5(0.25〜5) | 976±296 | 1.12±0.987 |
標準製剤 | 690±401 | 1.67(0.25〜5) | 912±305 | 1.19±1.19 |
投与製剤(n=64) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | AUClast(ng・h/mL) | T1/2(h) |
本剤 | 895±253 | 1.33(0.25〜4) | 2,195±478 | 1.63±0.269 |
標準製剤 | 964±281 | 0.75(0.25〜4) | 2,144±467 | 1.65±0.295 |
投与製剤(n=64) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | AUClast(ng・h/mL) | T1/2(h) |
本剤 | 49.6±18.8 | 3(1.33〜5) | 225±87.2 | 1.92±0.546 |
標準製剤 | 52.4±19.6 | 3(1.33〜4) | 234±93.8 | 1.87±0.321 |
投与製剤(n=64) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | AUClast(ng・h/mL) | T1/2(h) |
本剤 | 1,215±606 | 1(0.25〜5) | 1,828±535 | 1.38±1.09 |
標準製剤 | 1,083±520 | 1.67(0.25〜5) | 1,736±480 | 1.26±0.864 |
測定物質 | 薬物動態パラメータ | 幾何平均比※(90%信頼区間) |
レボドパ | Cmax | 0.93(0.89〜0.96) |
AUClast | 1.03(1.01〜1.05) | |
カルビドパ | Cmax | 0.98(0.95〜1.01) |
AUClast | 0.97(0.94〜1.00) | |
エンタカポン | Cmax | 1.17(1.09〜1.26) |
AUClast | 1.08(1.04〜1.11) |
測定物質 | 薬物動態パラメータ | 幾何平均比※(90%信頼区間) |
レボドパ | Cmax | 0.93(0.89〜0.98) |
AUClast | 1.02(1.00〜1.05) | |
カルビドパ | Cmax | 0.95(0.90〜1.00) |
AUClast | 0.96(0.92〜1.02) | |
エンタカポン | Cmax | 1.12(1.03〜1.23) |
AUClast | 1.05(1.00〜1.10) |
プラセボ併用群(n=95) | エンタカポン100mg併用群(n=98) | エンタカポン200mg併用群(n=88) | ||
ON時間(時間) | ||||
観察期 | 平均値±標準偏差 | 8.2±2.0 | 8.1±2.1 | 8.3±2.2 |
最終評価時 | 平均値±標準偏差 | 8.7±2.6 | 9.4±2.7 | 9.7±2.8 |
変化量(最終評価時−観察期) | 平均値±標準誤差 | 0.5±0.2 | 1.4±0.3 | 1.4±0.2 |
変化量の群間比較[95%信頼区間] 検定結果(分散分析) | エンタカポン群−プラセボ群 | − | 0.8498[0.1989;1.5007] P=0.0107 | 0.8575[0.1886;1.5263] P=0.0122 |
エンタカポン200mg群−100mg群 | − | − | 0.0077[−0.6563;0.6716] P=0.9819 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |