(1)エチレングリコール中毒患者22例を対象に前向き非盲検非対照試験を実施した。ホメピゾールとして初回は15mg/kg、2回目から5回目は10mg/kg、6回目以降は15mg/kgを、12時間ごとに30分間以上かけて点滴静注し、血漿中エチレングリコール濃度が20mg/dL未満になるまで投与を継続した時の結果は以下のとおりであった。
なお、血液透析を併用する場合には、規定された投与方法に従って投与した。
エチレングリコールの代謝物であるグリコール酸を指標として測定値が得られた16例(15例は血液透析併用)を対象に検討した結果、投与開始時に定量限界を超えたものは11例であった。本剤投与後5時間以内に血漿中グリコール酸濃度は低下し、最終評価時の血漿中グリコール酸濃度は11例のうち9例で定量限界未満となった
5)(外国人データ)。
副作用発現頻度は、31.8%(7/22例)であり、主な副作用は、頭痛及び痙攣発作が各9.1%(2/22例)であった
5)。
(2)メタノール中毒患者15例を対象に前向き非盲検非対照試験を実施した。ホメピゾールとして初回は15mg/kg、2回目から5回目は10mg/kg、6回目以降は15mg/kgを、12時間ごとに30分間以上かけて点滴静注し、血中メタノール濃度が20mg/dL未満になるまで投与を継続した時の結果は以下のとおりであった。
なお、血液透析を併用する場合には、規定された投与方法に従って投与した。[6.参照]
メタノールの代謝物であるギ酸を指標として測定値が得られた11例(7例は血液透析併用)を対象に検討した結果、投与開始時に血漿中ギ酸濃度が生理的範囲以上(1mM以上)を示したのは6例であった。本剤投与後4時間以内に血漿中ギ酸濃度は低下し、最終評価時の血漿中ギ酸濃度は6例のうち1例が1mM未満、5例が定量限界未満となった
6)(外国人データ)。
副作用発現頻度は、40.0%(6/15例)であり、主な副作用は、激越13.3%(2/15例)であった
6)。