<腎機能障害軽度〜中等度のIgA腎症における尿蛋白減少>
5.1 腎機能障害が軽度〜中等度(クレアチニン・クリアランスとして50mL/min以上)のIgA腎症における尿蛋白減少の目的にのみ使用すること。
5.2 適切な病型診断(腎生検、あるいは血尿、尿蛋白、腎機能等多面的な検査に基づく臨床診断)のもとで使用を開始し、経過を見ながら投与開始後6ヵ月を目標として、尿蛋白・腎機能等を定期的に検査し以後の投薬継続の可否を検討する。病態の急速な進展がみられる場合には中止又は他の療法を考慮するなど適切な処置をとること。尿蛋白減少が認められ、投薬継続が必要な場合は、以後定期的に尿蛋白・腎機能等を測定しながら投薬すること。
<狭心症、その他の虚血性心疾患(心筋梗塞を除く)>
1回ジラゼプ塩酸塩水和物として50mgを1日3回経口投与する。年齢及び症状により適宜増減する。
<腎機能障害軽度〜中等度のIgA腎症における尿蛋白減少>
1回ジラゼプ塩酸塩水和物として100mgを1日3回経口投与する。年齢及び症状により適宜増減する。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者
副作用として一過性のALT上昇が報告されているため、肝機能障害を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット:静脈内投与)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
<狭心症、その他の虚血性心疾患(心筋梗塞を除く)>
17.1.1 国内臨床試験
労作性狭心症患者96例にジラゼプ塩酸塩水和物50mg(対照薬としてトリメタジジン塩酸塩3mg)を1日3回毎食後6週間経口投与した臨床試験及び狭心症患者111例にジラゼプ塩酸塩水和物50mg(対照薬としてニフェジピン10mg)を1日3回毎食後4週間投与した臨床試験において、狭心発作の緩解・消失、硝酸薬使用量の減少、心電図上の虚血性変化の改善、運動耐容能の増大等に有用性が認められた。トリメタジジン塩酸塩を対照薬とした臨床試験において、副作用はジラゼプ塩酸塩水和物投与時に1/47例(2.1%)認められ、症状は胃痛であった。ニフェジピンを対照薬とした臨床試験において、副作用はジラゼプ塩酸塩水和物投与時に3/54例(5.6%)認められ、症状はめまい、頭重、顔面紅潮感であった
4)5)。
<腎機能障害軽度〜中等度のIgA腎症における尿蛋白減少>
17.1.2 国内臨床試験
プラセボとの二重盲検比較試験で腎機能障害軽度〜中等度のIgA腎症における尿蛋白減少に有用性が認められた
6)。