次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 動脈血栓塞栓症(1.4%注1)、0.8%注2))、静脈血栓塞栓症(0.9%注1)、3.0%注2))
心筋梗塞(0.2%
注1)、0.1%
注2))、脳血管障害(0.7%
注1)、0.3%
注2))等の動脈血栓塞栓症、肺塞栓症(0.2%
注1)、1.2%
注2))等の静脈血栓塞栓症があらわれることがあり、死亡に至る例が報告されている。重度の動脈血栓塞栓症があらわれた患者には、本剤を再投与しないこと。[
1.2、
9.1.1参照]
11.1.2 Infusion reaction(3.0%注1)、3.5%注2))
アナフィラキシー、悪寒、潮紅、低血圧、呼吸困難、気管支痙攣等のinfusion reactionがあらわれることがあり、2回目以降の本剤投与時にもあらわれることがある。[
7.1、
7.2、
8.1参照]
11.1.3 消化管穿孔(0.7%注1)、0.7%注2))
死亡に至る例が報告されている。消化管穿孔があらわれた患者には、本剤を再投与しないこと。[
1.4、
9.1.3参照]
11.1.4 出血(9.5%注1)、31.1%注2))
消化管出血(1.8%
注1)、4.8%
注2))、肺出血(0.5%
注1)、2.1%
注2))等の出血があらわれることがあり、死亡に至る例が報告されている。重度の出血が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、本剤を再投与しないこと。[
1.3、
9.1.4-
9.1.6参照]
11.1.5 好中球減少症(3.9%
注1)、49.7%
注2))
、白血球減少症(1.4%
注1)、21.6%
注2))
、発熱性好中球減少症(0.2%
注1)、8.4%
注2))[
8.4、
8.6参照]
11.1.6 うっ血性心不全(0.2%注1)、1.0%注2))
11.1.7 創傷治癒障害(頻度不明注1)、0.3%注2))
創傷治癒に影響を及ぼす可能性があり、創傷治癒障害による合併症があらわれることがある。創傷治癒障害による合併症があらわれた場合には、創傷が治癒するまで本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。[
8.5、
9.1.7参照]
11.1.8 瘻孔(0.2%注1)、0.3%注2))
11.1.9 可逆性後白質脳症症候群(頻度不明注1)、0.1%注2))
痙攣、頭痛、錯乱、視覚障害等が認められた場合には、本剤の投与を中止し、血圧のコントロール、抗痙攣薬の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.10 ネフローゼ症候群(0.2%
注1)、0.2%
注2))
、蛋白尿(6.9%
注1)、14.8%
注2))[
7.3、
8.3参照]
11.1.11 間質性肺疾患(頻度不明注1)、1.2%注2))
11.1.12 肝不全(0.2%注1)、0.1%注2))、肝障害(4.4%注1)、15.1%注2))
肝不全、AST、ALT等の上昇を伴う肝障害、肝性脳症(0.9%注1)、頻度不明注2))があらわれることがある。
11.1.13 感染症(2.5%注1)、24.1%注2))
肺炎(0.5%注1)、1.4%注2))、尿路感染(0.2%注1)、1.2%注2))、敗血症(頻度不明注1)、0.3%注2))等の感染症があらわれることがある。
11.1.14 血栓性微小血管症(頻度不明注1)、0.1%注2))
破砕赤血球を伴う貧血、血小板減少、腎機能障害等が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注1)胃癌患者を対象とした本剤の単独投与による外国第III相無作為化比較試験(REGARD試験)及び肝細胞癌患者を対象とした本剤の単独投与による国際共同第III相無作為化比較試験(REACH-2試験)における発現頻度の集計に基づき記載した。
注2)胃癌患者を対象とした本剤とパクリタキセル併用投与による国際共同第III相無作為化比較試験(RAINBOW試験)、結腸・直腸癌患者を対象とした本剤とFOLFIRI併用投与による国際共同第III相無作為化比較試験(RAISE試験)、非小細胞肺癌患者を対象とした本剤とドセタキセル併用投与による国内第II相無作為化比較試験(JVCG試験)及び外国第III相無作為化比較試験(REVEL試験)、本剤とエルロチニブ併用投与又は本剤とゲフィチニブ併用投与による国際共同第Ib/III相試験(RELAY試験)における発現頻度の集計に基づき記載した。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2.1 単独投与時注1)
| 5〜15%未満 | 5%未満 | 頻度不明 |
血液 | | 血小板減少症 | |
消化器 | 下痢 | 腹痛 | 腸閉塞 |
循環器 | 高血圧 | | |
呼吸器 | | 発声障害 | |
内分泌 | | 甲状腺機能低下症 | |
代謝 | | 低ナトリウム血症、低アルブミン血症、低カリウム血症 | |
皮膚 | | 発疹、皮膚乾燥 | |
その他 | 頭痛 | 末梢性浮腫、粘膜の炎症、血管腫 | |
11.2.2 併用投与時注2)
| 20%以上 | 5〜20%未満 | 5%未満 |
血液 | | 貧血、血小板減少症 | |
消化器 | 下痢、口内炎、食欲減退 | 腹痛 | |
循環器 | | 高血圧 | 心電図QT延長 |
呼吸器 | | | 呼吸困難、咳嗽、上気道感染、咽頭炎、発声障害 |
内分泌 | | | 甲状腺機能低下症 |
代謝 | | | 低アルブミン血症、低ナトリウム血症、低リン酸血症 |
腎臓 | | | 血中クレアチニン増加 |
皮膚 | 脱毛症 | 発疹、皮膚乾燥、手掌・足底発赤知覚不全症候群、ざ瘡様皮膚炎 | 潮紅 |
その他 | 疲労/無力症 | 末梢性浮腫、頭痛、発熱、体重減少、粘膜の炎症、流涙増加 | 関節痛、眼瞼浮腫、顔面浮腫、血管腫 |
注1)胃癌患者を対象とした本剤の単独投与による外国第III相無作為化比較試験(REGARD試験)及び肝細胞癌患者を対象とした本剤の単独投与による国際共同第III相無作為化比較試験(REACH-2試験)における発現頻度の集計に基づき記載した。
注2)胃癌患者を対象とした本剤とパクリタキセル併用投与による国際共同第III相無作為化比較試験(RAINBOW試験)、結腸・直腸癌患者を対象とした本剤とFOLFIRI併用投与による国際共同第III相無作為化比較試験(RAISE試験)、非小細胞肺癌患者を対象とした本剤とドセタキセル併用投与による国内第II相無作為化比較試験(JVCG試験)及び外国第III相無作為化比較試験(REVEL試験)、本剤とエルロチニブ併用投与又は本剤とゲフィチニブ併用投与による国際共同第Ib/III相試験(RELAY試験)における発現頻度の集計に基づき記載した。