医療用医薬品 : トラクリア |
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総称名 | トラクリア |
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一般名 | ボセンタン水和物 |
欧文一般名 | Bosentan Hydrate |
製剤名 | ボセンタン水和物分散錠 |
薬効分類名 | エンドセリン受容体拮抗薬 |
薬効分類番号 | 2190 |
ATCコード | C02KX01 |
KEGG DRUG |
D01227
ボセンタン水和物
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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トラクリア小児用分散錠32mg | Tracleer 32mg dispersible tablets for pediatric | ヤンセンファーマ | 2190026X1028 | 4576.2円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品※ |
AST/ALT値 | 投与法と肝機能検査の実施時期 |
>3及び≦5×ULN | 減量又は投与を中止する。その後少なくとも2週間毎にAST、ALT値を測定し、それらが治療前値に回復した場合は、適宜投与を継続又は再開注)する。 |
>5及び≦8×ULN | 投与を中止する。その後少なくとも2週間毎にAST、ALT値を測定し、それらが治療前値に回復した場合は、投与の再開注)を考慮する。 |
>8×ULN | 投与を中止し再投与してはならない。 |
シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)、タクロリムス(プログラフ) [2.3、16.7.1参照] | (1)本剤の血中濃度が急激に上昇し、本剤の副作用が発現するおそれがある。 (2)シクロスポリン、タクロリムスの血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがある。 | (1)シクロスポリンのCYP3A4活性阻害作用及び輸送タンパク質阻害による肝細胞への取込み阻害により、本剤の血中濃度を上昇させる。 タクロリムスは主にCYP3A4で代謝され、シクロスポリンと同等以上に本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。 (2)本剤のCYP3A4誘導作用により、シクロスポリン、タクロリムスの血中濃度を低下させる。 |
グリベンクラミド(オイグルコン、ダオニール) [2.4、16.7.2参照] | 肝酵素値上昇の発現率が2倍に増加した。 | 胆汁酸塩の排泄を競合的に阻害し、肝細胞内に胆汁酸塩の蓄積をもたらす。 一部の胆汁酸塩の肝毒性作用により、二次的にトランスアミナーゼの上昇をもたらす可能性がある。 |
ワルファリン [8.2、9.1.2、16.7.3参照] | ワルファリンの血中濃度が低下することがある。そのため、ワルファリンを併用する際には、凝血能の変動に十分注意しながら、必要に応じ用量を調整すること。 | 本剤のCYP2C9及びCYP3A4誘導作用により、ワルファリンの血中濃度を低下させる。 |
ケトコナゾール注)、フルコナゾール [16.7.4参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、本剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。 | ケトコナゾールのCYP3A4阻害作用により、本剤の血中濃度を上昇させる。 フルコナゾールのCYP2C9及びCYP3A4阻害作用により、本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
HMG-CoA還元酵素阻害薬(シンバスタチン等) [8.2、16.7.5参照] | シンバスタチンの血中濃度が低下し、シンバスタチンの効果が減弱する。 また、CYP3A4又はCYP2C9により代謝されるスタチン製剤及びその活性水酸化物の血中濃度を低下させ、効果を減弱させる可能性がある。 そのため、これらの薬剤を併用する場合には、血清コレステロール濃度を測定し、必要に応じ用量を調整すること。 | 本剤のCYP3A4又はCYP2C9誘導作用により、シンバスタチン及びこれらの酵素により代謝されるスタチン製剤の血中濃度を低下させる。 |
リファンピシン [16.7.6参照] | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 | リファンピシンのCYP2C9及びCYP3A4誘導作用により、本剤の血中濃度を低下させる。 |
Ca拮抗薬(アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム等) | (1)血圧低下を助長するおそれがある。 (2)Ca拮抗薬の血中濃度が低下する可能性がある。 | (1)両剤の薬理学的な相加作用等が考えられる。 (2)本剤のCYP3A4誘導作用により、Ca拮抗薬の血中濃度を低下させる可能性がある。 |
経口避妊薬 [16.7.7参照] | 経口避妊薬の血中濃度が低下し、避妊効果が得られないおそれがある。 | 本剤のCYP3A4誘導作用により、経口避妊薬の血中濃度を低下させる。 |
グレープフルーツジュース | 本剤の血中濃度が上昇し、本剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるので、本剤投与時はグレープフルーツジュースを摂取しないようにすること。 | グレープフルーツジュースに含まれる成分のCYP3A4阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)含有食品 | 本剤の血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないようにすること。 | セイヨウオトギリソウに含まれる成分のCYP3A4誘導作用により、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
プロスタグランジン系薬物(ベラプロストナトリウム、エポプロステノールナトリウム) | 血圧低下を助長するおそれがある。 | 両剤の薬理学的な相加作用等が考えられる。 |
PDE5阻害薬(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル) [16.7.8参照] | (1)血圧低下を助長するおそれがある。 (2)PDE5阻害薬の血中濃度が低下する可能性がある。 (3)シルデナフィルの血中濃度が低下し、本剤の血中濃度が上昇する。 | (1)両剤の薬理学的な相加作用等が考えられる。 (2)本剤のCYP3A4誘導作用により、この酵素で代謝されるPDE5阻害薬の血中濃度を低下させる可能性がある。 (3)本剤のCYP3A4誘導作用により、シルデナフィルの血中濃度を低下させる。また、機序は不明であるが、シルデナフィルは本剤の血中濃度を上昇させる。 |
HIV感染症治療薬(リトナビル等) | 本剤の血中濃度が上昇し、本剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。 | これらの薬剤のCYP3A4阻害作用により、本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
10%以上注1) | 10%未満注1) | 頻度不明 | |
神経系障害 | 頭痛 | 体位性めまい | 浮動性めまい |
心臓障害 | 動悸 | ||
血管障害 | ほてり、潮紅、血圧低下 | ||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 呼吸困難 | ||
胃腸障害 | 悪心、嘔吐、下痢 | ||
肝胆道系障害 | 肝機能異常 | ||
皮膚及び皮下組織障害 | 皮膚炎、そう痒症、発疹 | ||
筋骨格系及び結合組織障害 | 筋痛 | 背部痛 | |
全身障害及び投与局所様態 | 倦怠感 | 下肢浮腫、疲労 | 発熱、浮腫 |
臨床検査 | AST上昇、ALT上昇、γ-GT(GTP)上昇、白血球数減少、ヘモグロビン減少 | ALP上昇、赤血球数減少、好酸球数増加、ヘマトクリット減少 | 血小板数減少、ビリルビン上昇 |
代謝及び栄養障害 | 体液貯留 |
投与量 | n | Cmax(ng/mL) | tmax(h) | AUC0-∞(ng・h/mL) | t1/2(h) |
64mg (本剤) | 16 | 496(395,623) | 4.0(3.0-5.0) | 3118(2524,3852) | 9.3(7.4,11.5) |
62.5mg (普通錠) | 16 | 592(453,774) | 4.0(2.0-5.0) | 3494(2809,4345) | 8.3(6.5,10.4) |
投与量 | n | Cmax(ng/mL) | AUCτ(ng・h/mL) | tmax(h) |
2mg/kg 1日2回 | 5 | 493.75(187.4-1301.1) | 2299.74(886.9-5963.2) | 2.00(1.0-7.5) |
年齢(歳) | 肺血管抵抗係数(dyn・sec・m2/cm5) | |
投与開始前 | 投与12週時 | |
1 | 720 | 582 |
3 | 306 | 328 |
5 | 660 | 727 |
6 | 1200 | 1578 |
12 | 831 | 884 |
13 | 1729 | 1323 |
平均変化量 | 95%信頼区間 | |
肺血管抵抗係数(dyn・sec・m2/cm5) | −300 | −576,−24 |
平均肺動脈圧(mmHg) | −8.0 | −12.2,−3.7 |
心係数(L/min/m2) | 0.50 | −0.20,1.21 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |