医療用医薬品 : グルファスト |
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総称名 | グルファスト |
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一般名 | ミチグリニドカルシウム水和物 |
欧文一般名 | Mitiglinide Calcium Hydrate |
製剤名 | ミチグリニドカルシウム錠・ミチグリニドカルシウム水和物口腔内崩壊錠 |
薬効分類名 | 速効型インスリン分泌促進薬 |
薬効分類番号 | 3969 |
ATCコード | A10BX08 |
KEGG DRUG |
D01854
ミチグリニドカルシウム水和物
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KEGG DGROUP |
DG01735
グリニド薬 (速効型インスリン分泌促進薬)
DG02044
血糖降下薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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グルファスト錠5mg | GLUFAST Tablets 5mg | キッセイ薬品工業 | 3969008F1029 | 11.3円/錠 | 処方箋医薬品注) |
グルファスト錠10mg | GLUFAST Tablets 10mg | キッセイ薬品工業 | 3969008F2025 | 20.6円/錠 | 処方箋医薬品注) |
グルファストOD錠5mg | GLUFAST OD Tablets 5mg | キッセイ薬品工業 | 3969008F3021 | 11.3円/錠 | 処方箋医薬品注) |
グルファストOD錠10mg | GLUFAST OD Tablets 10mg | キッセイ薬品工業 | 3969008F4028 | 20.6円/錠 | 処方箋医薬品注) |
糖尿病用薬 インスリン製剤 ビグアナイド系薬剤 α-グルコシダーゼ阻害剤 DPP-4阻害剤 GLP-1受容体作動薬 SGLT2阻害剤 チアゾリジン系薬剤 [11.1.2参照] | 低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニターその他患者の状態を十分に観察し、必要であれば減量する。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 | 作用機序が異なる薬理作用の相加作用による血糖降下作用の増強による。 |
サリチル酸製剤 アスピリン等 | 低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニターその他患者の状態を十分に観察し、必要であれば減量する。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 | 血中蛋白との結合抑制及び抱合代謝阻害による。ただし、アスピリンとして1回量1500mgの併用時に影響する可能性があるが、低用量(アスピリンとして1回量300mg)では影響しない |
クロフィブラート等 | 低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニターその他患者の状態を十分に観察し、必要であれば減量する。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 | 血中蛋白との結合抑制及び代謝阻害による。 |
サルファ剤 スルファメトキサゾール等 | 低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニターその他患者の状態を十分に観察し、必要であれば減量する。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 | 血中蛋白との結合抑制及び代謝阻害による。 |
β-遮断剤 プロプラノロール塩酸塩等 | 低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニターその他患者の状態を十分に観察し、必要であれば減量する。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 | 肝臓における糖新生の抑制及び末梢におけるインスリン感受性の増強により血糖が低下する。 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 | 低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニターその他患者の状態を十分に観察し、必要であれば減量する。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 | 肝臓における糖新生の抑制及び末梢におけるインスリン感受性の増強により血糖が低下する。 |
タンパク同化ホルモン剤 | 低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニターその他患者の状態を十分に観察し、必要であれば減量する。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 | タンパク同化ホルモン剤が糖尿病患者のみに起こる血糖降下作用に加えて代謝抑制・排泄遅延説がある。 |
テトラサイクリン系抗生物質 テトラサイクリン塩酸塩 ミノサイクリン塩酸塩等 | 低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニターその他患者の状態を十分に観察し、必要であれば減量する。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 | インスリン感受性促進による。 |
アドレナリン | 経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 併用時は血糖値コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じ投与量を調節する。 | 末梢でのグルコースの取り込み抑制及び肝臓での糖新生の促進により、血糖値を上昇させる。 |
副腎皮質ホルモン メチルプレドニゾロン等 | 経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 併用時は血糖値コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じ投与量を調節する。 | 肝臓での糖新生促進、末梢組織でのインスリン感受性低下による。 |
卵胞ホルモン エチニルエストラジオール等 | 経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 併用時は血糖値コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じ投与量を調節する。 | 機序不明 コルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化等が考えられる。 |
ニコチン酸 | 経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 併用時は血糖値コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じ投与量を調節する。 | 肝臓でのブドウ糖の同化抑制による。 |
イソニアジド | 経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 併用時は血糖値コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じ投与量を調節する。 | 糖質代謝の障害による血糖値上昇及び耐糖能異常による。 |
ピラジナミド | 経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 併用時は血糖値コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じ投与量を調節する。 | 機序不明 血糖値のコントロールがむずかしいとの報告がある。 |
フェノチアジン系薬剤 クロルプロマジン等 | 経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 併用時は血糖値コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じ投与量を調節する。 | インスリン遊離抑制、副腎からのエピネフリン遊離による。 |
利尿剤 チアジド系等 | 経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 併用時は血糖値コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じ投与量を調節する。 | 血清カリウムの低下、インスリンの分泌障害、組織におけるインスリンの感受性低下による。 |
フェニトイン | 経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 併用時は血糖値コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じ投与量を調節する。 | インスリン分泌を直接抑制する。 |
甲状腺ホルモン 乾燥甲状腺等 | 血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する。 | 血糖コントロール条件が変わることがある。 |
5%以上 | 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
代謝 | 低血糖症状(眩暈、空腹感、振戦、脱力感、冷汗、発汗、悪寒、意識低下、倦怠感、動悸、頭重感、眼のしょぼしょぼ感、嘔気、気分不良、しびれ感、眠気、歩行困難、あくび等) | ||
消化器 | 口内炎、口渇、胸やけ、嘔気、嘔吐、胃不快感、胃炎、胃痛、胃潰瘍、胃腸炎、腹部膨満、腹痛、放屁増加、下痢、軟便、便秘、空腹感、食欲不振、食欲亢進 | 舌のしびれ | |
皮膚 | 湿疹、そう痒、皮膚乾燥 | 発疹 | |
筋骨格系 | 背部痛、筋肉痛、関節痛、下肢痙直、筋骨格硬直 | ||
精神神経系 | 頭痛、眩暈、眠気、不眠、しびれ感 | ||
耳 | 耳痛 | ||
肝臓 | 胆嚢ポリープ、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、総ビリルビン上昇 | ||
循環器 | 心拡大、動悸、心室性期外収縮、高血圧悪化、血圧上昇 | ||
呼吸器 | 咳、咽頭異和感、かぜ症候群 | ||
腎臓・泌尿器 | 腎嚢胞、頻尿、尿蛋白、尿潜血 | ||
その他 | ピルビン酸上昇、BNP上昇 | 倦怠感、脱力感、冷汗、ほてり、浮腫、脱毛、眼のしょぼしょぼ感、胸部不快感、胸痛、右季肋部痛、四肢痛、体重増加、乳酸上昇、遊離脂肪酸上昇、総コレステロール上昇、LDL-コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、尿酸上昇、CK上昇、カリウム上昇 |
投与量(mg) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) |
5(n=8) | 650.3 | 0.28 | 1.24 |
10(n=8) | 1390.7 | 0.23 | 1.19 |
20(n=7) | 2903.2 | 0.25 | 1.22 |
測定日 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-5hr(ng・hr/mL) | AUC0-inf(ng・hr/mL) | CLtot/F(mL/min/kg) | Vdss/F(L/kg) |
1日目(n=8) | 1390.7 | 0.23 | 1.19 | 1326 | 1383 | 1.73 | 0.14 |
7日目(n=8) | 1557.6 | 0.28 | 1.29 | 1455 | 1528 | 1.56 | 0.14 |
薬剤名(用法) | Cmax(ng/mL) | AUC0-5hr(ng・hr/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) |
10mgOD錠(水なしで服用)(n=28) | 640.5 | 1229 | 0.50 | 1.30 |
10mg錠(水で服用)(n=28) | 727.9 | 1214 | 0.50 | 1.24 |
薬剤名(用法) | Cmax(ng/mL) | AUC0-5hr(ng・hr/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) |
10mgOD錠(水で服用)(n=28) | 698.3 | 1153 | 0.44 | 1.34 |
10mg錠(水で服用)(n=28) | 767.5 | 1133 | 0.50 | 1.26 |
投与時期 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-24hr(ng・hr/mL) |
食直前(n=6) | 384.9 | 0.29 | 1.42 | 472 |
食後(n=6) | 143.5 | 2.08 | 1.26 | 444 |
Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-inf(ng・hr/mL) | CLtot/F(mL/min/kg) | Vdss/F(L/kg) | |
腎機能正常者(n=8) Ccrが91mL/min以上 | 1275.3 | 0.69 | 1.48 | 1517 | 1.64 | 0.16 |
腎機能低下者(n=7) Ccrが31〜50mL/min | 1643.9 | 0.29 | 3.22 | 2132 | 1.37 | 0.20 |
慢性腎不全患者(n=8) Ccrが30mL/min以下で透析を実施中 | 764.7 | 0.41 | 11.7 | 1741 | 1.70 | 0.86 |
Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-5hr(ng・hr/mL) | |
高齢者(n=10) | 906.6 | 0.38 | 1.45 | 1082.1 |
非高齢者注2)(n=10) | 1213.3 | 0.28 | 1.35 | 1148.3 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |