医療用医薬品 : タグリッソ |
List Top |
総称名 | タグリッソ |
---|---|
一般名 | オシメルチニブメシル酸塩 |
欧文一般名 | Osimertinib Mesilate |
製剤名 | オシメルチニブメシル酸塩錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 チロシンキナーゼ阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01EB04 |
KEGG DRUG |
D10766
オシメルチニブメシル酸塩
|
KEGG DGROUP |
DG03162
EGFR阻害薬
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
タグリッソ錠40mg | TAGRISSO Tablets 40mg | アストラゼネカ | 4291045F1027 | 9670円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
タグリッソ錠80mg | TAGRISSO Tablets 80mg | アストラゼネカ | 4291045F2023 | 18540.2円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
副作用 | 程度 | 処置 |
間質性肺疾患/肺臓炎 | − | 本剤の投与を中止する。 |
放射線肺臓炎 | Grade1 | 患者の状態に応じて、本剤の投与を継続又は休薬する。 |
Grade2 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。4週間以内にGrade1以下に回復した場合、必要に応じて本剤の減量を考慮し、投与を再開する。4週間以内にGrade1以下に回復しない場合及び再開後に再発した場合は、本剤の投与を中止する。 | |
Grade3以上 | 本剤の投与を中止する。 | |
QT間隔延長 | 500msecを超えるQTc値が認められる | 481msec未満又はベースラインに回復するまで本剤を休薬する。481msec未満又はベースラインに回復した後、本剤を減量し、投与を再開する。3週間以内に回復しない場合は本剤の投与を中止すること。 |
重篤な不整脈の症状/兆候を伴うQT間隔延長 | 本剤の投与を中止する。 | |
その他の副作用 | Grade3以上 | Grade2以下に改善するまで本剤を休薬する。Grade2以下に回復した後、必要に応じて本剤の減量を考慮し、投与を再開する。3週間以内にGrade2以下に回復しない場合は本剤の投与を中止すること。 |
CYP3A誘導剤 フェニトイン、リファンピシン、カルバマゼピン、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort)等 [16.7.1参照] | 本剤の効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。 | 左記薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する可能性がある。 |
P-gpの基質となる薬剤 フェキソフェナジン、ジゴキシン、ダビガトランエテキシラート、アリスキレン等 [16.7.2参照] | 副作用の発現が増強されるおそれがあるので、患者の状態をよく観察して、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤のP-gp阻害作用により、左記薬剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
BCRPの基質となる薬剤 ロスバスタチン、サラゾスルファピリジン等 [16.7.3参照] | 副作用の発現が増強されるおそれがあるので、患者の状態をよく観察して、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤のBCRP阻害作用により、左記薬剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤 キニジン、プロカインアミド、オンダンセトロン、クラリスロマイシン等 | QT間隔延長を増強するおそれがある。 | 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。 |
10%以上 | 10%未満1%以上 | 1%未満 | 頻度不明 | |
皮膚 | 発疹・ざ瘡等(40.8%)、皮膚乾燥・湿疹等(26.2%)、爪の障害(爪囲炎を含む)(30.6%)、そう痒症(13.6%) | 脱毛、手掌・足底発赤知覚不全症候群、皮膚剥脱、じん麻疹 | 皮膚潰瘍、多毛症、爪痛、皮膚疼痛、皮膚変色、皮膚感染、皮脂欠乏性湿疹、過角化、光線過敏性反応、毛細血管拡張症、蜂巣炎、皮膚反応、黄色板腫 | 毛髪障害、毛質異常、皮膚嚢腫、斑、裂傷、皮膚擦過傷、メラノサイト性母斑、皮膚血管炎 |
消化器 | 下痢(38.7%)、口内炎(23.6%) | 嘔吐、食欲減退、便秘、口内乾燥、腹痛、消化不良 | 口唇炎、舌痛、腹部膨満、腹部不快感、胃食道逆流性疾患、嚥下障害、口腔咽頭痛、鼓腸、心窩部不快感、胃腸炎 | 口唇びらん、口腔知覚不全、食道痛、呼気臭、便意切迫、肛門周囲痛、痔出血 |
血液 | リンパ球減少症 | 活性化部分トロンボプラスチン時間延長、内出血発生の増加傾向、播種性血管内凝固、血球減少症、脾臓梗塞 | ||
神経 | 味覚異常、頭痛 | 末梢性ニューロパチー、末梢性感覚ニューロパチー、脳梗塞、めまい、回転性めまい、異常感覚、感覚鈍麻 | 振戦、体位性めまい、記憶障害、構語障害、知覚過敏 | |
眼 | 眼乾燥、結膜炎、霧視 | 眼瞼炎、角膜炎、白内障、流涙増加、眼刺激、羞明、視力低下、視力障害、眼そう痒症、眼精疲労、眼感染 | 黄斑浮腫、網膜出血、夜盲、眼の異物感 | |
呼吸器 | 鼻乾燥、鼻出血、咳嗽 | 呼吸困難、気管支炎、肺感染、ウイルス性上気道感染、肺塞栓症、インフルエンザ、鼻漏、鼻の炎症、咽頭炎、気胸、湿性咳嗽、発声障害、鼻炎、咽喉乾燥、喉頭痛、しゃっくり、労作性呼吸困難 | 細菌性肺炎、鼻粘膜障害、咽頭出血、咽頭潰瘍、気縦隔症、胸膜炎 | |
循環器 | 駆出率減少 | 非心臓性胸痛、動悸 | 房室ブロック | |
腎臓 | クレアチニン増加 | 頻尿、尿路感染、腎機能障害、血尿、排尿困難、膀胱炎 | 腎結石症 | |
全身 | 疲労、無力症、末梢性浮腫 | 発熱、四肢膿瘍、顔面浮腫、倦怠感 | 悪寒、ほてり | |
筋骨格系 | 筋痙縮、筋肉痛、四肢痛、関節痛 | 背部痛、筋骨格硬直、頚部痛 | 筋骨格痛、足変形、骨盤痛 | |
感染症 | 耳感染 | 外耳炎、乳頭炎 | ||
代謝及び栄養障害 | 低カリウム血症 | 高カリウム血症、脱水、高血糖、低リン酸血症、高コレステロール血症 | ||
精神障害 | うつ病、錯乱状態、幻覚、易刺激性 | |||
血管障害 | 深部静脈血栓症、高血圧 | 静脈炎 | ||
泌尿器・生殖器 | 外陰腟痛 | |||
その他 | 体重減少、ALP増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加 | 低アルブミン血症、低カルシウム血症、低ナトリウム血症、アミラーゼ増加 | 高リパーゼ血症、血中コレステロール増加 |
Cmax(nM) | tmax(h)a | AUC(nM・h)b | t1/2(h)b |
247.2±173.6 | 6(2.07〜23.83) | 12170±7340 | 48.6±6.5 |
Css,max(nM) | tss,max(h)a | AUCss(nM・h) | |
オシメルチニブ | 782.4±333 | 6(2〜11.05) | 14980±6809 |
AZ5104 | 80.43±46.83 | 6.04(0〜23.93) | 1619±972.3 |
AZ7550 | 60.75±17.09 | 8(0〜11.95) | 1260±378.5 |
2020年1月17日データカットオフの解析 | 2021年2月1日データカットオフの解析 | |||
本剤群 | プラセボ群 | 本剤群 | プラセボ群 | |
症例数(日本人症例数) | 233(46) | 237(53) | 233(46) | 237(53) |
イベント数 | 26 | 130 | 48 | 154 |
無病生存期間(月) (中央値[95%信頼区間]) | 到達せず [38.8、算定不能] | 19.6 [16.6、24.5] | 49.9 [49.5、算定不能] | 21.9 [16.6、27.5] |
ハザード比a [95%信頼区間] | 0.17[0.12、0.23] | 0.18[0.14、0.25] |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |