医療用医薬品 : イムブルビカ |
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| 総称名 | イムブルビカ |
|---|---|
| 一般名 | イブルチニブ |
| 欧文一般名 | Ibrutinib |
| 製剤名 | イブルチニブカプセル |
| 薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤(ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤) |
| 薬効分類番号 | 4291 |
| ATCコード | L01EL01 |
| KEGG DRUG |
D10223
イブルチニブ
|
| KEGG DGROUP |
DG02022
BTK阻害薬
|
| JAPIC | 添付文書(PDF) |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| イムブルビカカプセル140mg | IMBRUVICA Capsules | ヤンセンファーマ | 4291043M1027 | 8848.1円/カプセル | 劇薬, 処方箋医薬品※ |
| 発現回数 | 回復後の再開時投与量 | |
| 慢性リンパ性白血病 原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫 慢性移植片対宿主病 | マントル細胞リンパ腫 | |
| 1回 | 1日1回420mg | 1日1回560mg |
| 2回 | 1日1回280mg | 1日1回420mg |
| 3回 | 1日1回140mg | 1日1回280mg |
| 4回 | 投与中止 | |
| 効能又は効果 | 併用薬 | 投与方法 |
| 慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫 | ボリコナゾール | イブルチニブとして140mgを1日1回経口投与すること。 [10.2、16.7.2参照] |
| ポサコナゾール | イブルチニブとして140mgを1日1回経口投与すること。 [10.2、16.7.7参照] | |
| 造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合) | ボリコナゾール | イブルチニブとして280mgを1日1回経口投与すること。 [10.2参照] |
| ポサコナゾール | イブルチニブとして140mgを1日1回経口投与すること。 [10.2、16.7.7参照] |
| CYP3A阻害作用を有する薬剤 | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
| CYP3A阻害作用を有する薬剤 リトナビル含有製剤 コビシスタット含有製剤 アタザナビル ダルナビル ホスアンプレナビル | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
| CYP3A阻害作用を有する薬剤 ボリコナゾール [7.2、16.7.2参照] ポサコナゾール [7.2、16.7.7参照] フルコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
| CYP3A阻害作用を有する薬剤 エリスロマイシン [16.7.3参照] シプロフロキサシン | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
| CYP3A阻害作用を有する薬剤 ジルチアゼム [16.7.7参照] ベラパミル アミオダロン | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
| CYP3A阻害作用を有する薬剤 アプレピタント | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
| グレープフルーツ含有食品 [16.7.5参照] | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 | 食品中にCYP3A阻害作用を有する成分が含まれている。 |
| CYP3A誘導作用を有する薬剤 カルバマゼピン リファンピシン フェニトイン [16.7.4、16.7.7参照] | 本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
| セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 | 食品中にCYP3A誘導作用を有する成分が含まれている。 |
| 抗凝固剤 抗血小板剤 | 出血のおそれがある。 | 出血のリスクを増強させるおそれがある。 |
| 10%以上 | 10%未満5%以上 | 5%未満 | 頻度不明 | |
| 感染症及び寄生虫症 | 皮膚感染、上気道感染 | 尿路感染、気管支炎、副鼻腔炎、インフルエンザ | ||
| 良性、悪性及び詳細不明の新生物(嚢胞及びポリープを含む) | 基底細胞癌、扁平上皮癌、前立腺癌 | 悪性黒色腫、リンパ腫、骨髄異形成症候群、皮膚癌 | ||
| 血液及びリンパ系障害 | リンパ球増加症、発熱性好中球減少症、白血球増加症 | |||
| 代謝及び栄養障害 | 食欲減退 | 低カリウム血症、高尿酸血症、低ナトリウム血症、脱水 | ||
| 精神障害 | 不眠症 | |||
| 神経系障害 | 頭痛 | 浮動性めまい、末梢性ニューロパチー | ||
| 眼障害注) | 眼乾燥、霧視、視力低下、結膜炎、流涙増加 | |||
| 血管障害 | 高血圧 | |||
| 呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 咳嗽、鼻出血 | 呼吸困難 | ||
| 胃腸障害 | 下痢(27.3%)、悪心 | 口内炎、嘔吐、便秘 | 消化不良、腹痛、胃食道逆流性疾患 | |
| 皮膚及び皮下組織障害 | 発疹、挫傷 | そう痒症、点状出血、紅斑、爪破損、蕁麻疹、血管浮腫、脂肪織炎 | 急性熱性好中球性皮膚症(Sweet症候群) | |
| 筋骨格系及び結合組織障害 | 筋骨格痛、関節痛、筋痙縮 | 関節障害 | ||
| 一般・全身障害及び投与部位の状態 | 疲労 | 発熱、末梢性浮腫 | 無力症、硬膜下血腫 | |
| 臨床検査 | 血中クレアチニン増加 | |||
| 傷害、中毒及び処置合併症 | 転倒 |
| 測定日 | 用量(mg) | n | Cmax(ng/mL) | tmaxa)(h) | AUClast(ng・h/mL) | t1/2(h) |
| 1日目 | 140 | 3 | 42.53±23.74 | 2.02(1.98,3.95) | 203.64±128.60 | 3.90±1.67 |
| 280 | 3 | 68.47±14.09 | 1.82(1.00,1.97) | 339.21±72.42 | 5.64±1.50 | |
| 420 | 9 | 87.33±62.15 | 1.97(1.00,3.98) | 381.73±265.26 | 6.99b)±3.34 | |
| 560 | 6 | 94.57±65.43 | 1.48(0.98,3.92) | 419.09±238.74 | 7.35、5.33c) | |
| 8日目 | 420 | 8 | 77.50±58.11 | 2.00(0.95,3.97) | 383.17±189.61 | 4.60b)±1.86 |
| 560 | 6 | 105.47±68.60 | 2.00(0.97,4.00) | 638.96±476.16 | 6.39、4.23c) |
| 測定日 | 用量(mg) | n | Cmax(ng/mL) | tmaxa)(h) | AUClast(ng・h/mL) | t1/2a)(h) | |
| 中程度以上のCYP3A阻害剤併用なし | Week1 1日目 | 420 | 7 | 386±166 | 2.08(1.78,4.50) | 1843±1146 | 4.86(4.42,5.15)b) |
| Week2 1日目 | 420 | 7 | 275±171 | 4.08(1.85,5.28) | 2102±938 | 3.83,10.2c) | |
| ボリコナゾール併用 | Week1 1日目 | 280 | 4 | 399±126 | 3.83(1.78,5.75) | 4003±1586 | 4.88c) |
| Week2 1日目 | 280 | 4 | 432±374 | 3.87(1.75,5.43) | 2970±2201 | N/A | |
| フルコナゾール併用 | Week1 1日目 | 420 | 8 | 628±526 | 3.91(1.97,4.25) | 5134±4173 | N/A |
| Week2 1日目 | 420 | 8 | 678±701 | 3.95(1.82,5.17) | 6235±5875 | 4.33,4.56c) |
| 測定日 | 用量(mg) | n | Cmax(ng/mL) | tmaxa)(h) | AUClast(ng・h/mL) | t1/2a)(h) | |
| 中程度以上のCYP3A阻害剤併用なし | Week2 1日目 | 420 | 23 | 235±261 | 2.00(0.880,6.05) | 1313±1017b) | 4.10(1.34,10.1)c) |
| Week2 1日目 | 140d) | 1 | 158 | 1.00 | 388 | 5.51 | |
| ボリコナゾール併用 | Week2 1日目 | 280 | 12 | 436±292 | 2.00(0.930,5.00) | 2934±1805 | 4.04(2.47,9.04)e) |
| Week2 1日目 | 140 | 3 | 322±258 | 2.22(1.00,4.00) | 1610,1010f) | ND | |
| ポサコナゾール併用 | Week2 1日目 | 420g) | 2 | 98.4,241 | 3.92,1.75 | 1060h) | ND |
| Week2 1日目 | 280 | 13 | 289±296 | 2.00(1.88,6.00) | 1979±1205i) | 4.70(4.02,5.70)j) | |
| Week2 1日目 | 140 | 10 | 140±124 | 2.83(1.87,5.38) | 915±617 | 4.97(4.95,5.88)k) | |
| フルコナゾール併用 | Week2 1日目 | 420 | 6 | 629±480 | 2.05(1.12,4.08) | 3662±2392 | 4.92(4.46,5.39)k) |
| Week2 1日目 | 280 | 4 | 242±93.9 | 2.99(1.92,5.08) | 1638±819 | 5.49h) |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |