| 医療用医薬品 : シクレスト | List Top | 
| 総称名 | シクレスト | 
|---|---|
| 一般名 | アセナピンマレイン酸塩 | 
| 欧文一般名 | Asenapine Maleate | 
| 製剤名 | アセナピンマレイン酸塩舌下錠 | 
| 薬効分類名 | 抗精神病剤 | 
| 薬効分類番号 | 1179 | 
| ATCコード | N05AH05 | 
| KEGG DRUG | 
   D02995
   アセナピンマレイン酸塩 
   | 
| JAPIC | 添付文書(PDF) | 
|   | 2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 13.過量投与 14.適用上の注意 15.その他の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 20.取扱い上の注意 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 | 
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 | 
|---|---|---|---|---|---|
| シクレスト舌下錠5mg | SYCREST SUBLINGUAL TABLETS | Meiji Seikaファルマ | 1179056F1021 | 199.6円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) | 
| シクレスト舌下錠10mg | SYCREST SUBLINGUAL TABLETS | Meiji Seikaファルマ | 1179056F2028 | 307円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) | 
| 中枢神経抑制剤 バルビツール酸誘導体等 アルコール | 中枢神経抑制作用があるので、減量するなど注意すること。 | 本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する。 | 
| ドパミン作動薬 | 相互に作用を減弱することがある。 | 本剤はドパミン遮断作用を有していることから、ドパミン作動性神経において作用が拮抗する可能性がある。 | 
| 降圧剤 | 降圧作用が増強するおそれがある。 | 本剤のα受容体遮断作用により降圧剤の作用を増強する可能性がある。 | 
| 抗コリン作用を有する薬剤 | 抗コリン作用を増強させるおそれがある。 | 併用により抗コリン作用が強くあらわれる可能性がある。 | 
| CYP1A2を阻害する薬剤 フルボキサミン等 [16.7.1参照] | 本剤の血中濃度が増加し、作用を増強するおそれがある。 | これらの薬剤はCYP1A2を阻害することから本剤の代謝が阻害される可能性がある。 | 
| パロキセチン [16.7.2参照] | 本剤投与中に、パロキセチンを単回投与した際に、パロキセチンのCmax及びAUCがそれぞれ82%及び92%増加したとの報告がある。本剤投与中に、パロキセチンの投与を開始する場合には、パロキセチンの投与開始量を適宜減量するなど慎重に投与し、観察を十分に行うこと。 | パロキセチンはCYP2D6で代謝され、CYP2D6阻害作用を有する。本剤はパロキセチンのCYP2D6阻害作用を増強する可能性がある。 | 
| QT延長を起こすことが知られている薬剤 [9.1.3参照] | QT延長があらわれるおそれがある。 | 併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。 | 
| アドレナリン含有歯科麻酔剤 リドカイン・アドレナリン | 重篤な血圧降下を起こすことがある。 | アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強されるおそれがある。 | 
| 5%以上 | 1〜5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
| 血液及びリンパ系障害 | 好中球減少症 | |||
| 内分泌障害 | 高プロラクチン血症 | |||
| 代謝及び栄養障害 | 食欲亢進、脂質異常症、食欲減退、高脂血症 | 体液貯留 | ||
| 精神障害 | 激越、不眠症 | 攻撃性、不安、易刺激性、気分動揺、パニック発作、落ち着きのなさ、睡眠障害、自殺念慮 | 錯乱状態、精神病性障害、悪夢、躁病、うつ病 | |
| 神経系障害 | アカシジア、浮動性めまい、錐体外路障害、傾眠(12.9%) | 味覚異常、頭痛、パーキンソニズム、鎮静、振戦 | 運動緩慢、構語障害、ジスキネジア、ジストニア、感覚鈍麻、失神、舌の麻痺、口下顎ジストニア | 下肢静止不能症候群 | 
| 眼障害 | 調節障害、眼痛、眼球回転発作、霧視 | |||
| 心臓障害 | 動悸、洞性徐脈、頻脈 | 洞性頻脈、脚ブロック | ||
| 血管障害 | 高血圧、低血圧 | 起立性低血圧 | ||
| 呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 呼吸困難 | 咽喉絞扼感、咽頭感覚鈍麻 | ||
| 胃腸障害 | 口の感覚鈍麻(10.1%) | 便秘、悪心、口腔内不快感、流涎過多、嘔吐、口の錯感覚 | 口腔内潰瘍形成、腹部不快感、嚥下障害、舌痛 | 変色歯、口内炎、口腔粘膜水疱形成 | 
| 肝胆道系障害 | 肝機能異常 | |||
| 皮膚及び皮下組織障害 | 異汗性湿疹、そう痒症、小水疱性湿疹、多汗症、発疹、脱毛症 | 顔面腫脹、蕁麻疹、血管性浮腫、全身性皮疹 | ||
| 筋骨格系及び結合組織障害 | 筋固縮、筋緊張、筋骨格硬直、四肢痛、筋肉痛、関節痛 | 筋痙縮、筋攣縮、関節腫脹、筋力低下 | ||
| 腎及び尿路障害 | 遺尿、尿失禁 | |||
| 生殖系及び乳房障害 | 不規則月経 | 乳汁漏出症、無月経 | ||
| 免疫系障害 | 過敏症 | |||
| 一般・全身障害及び投与部位の状態 | 口渇、倦怠感 | 無力症、胸部不快感、疲労、歩行障害、末梢性浮腫、浮腫 | 異常感、局所腫脹 | |
| 臨床検査 | 体重増加 | ALT増加、AST増加、血中CK増加、血中プロラクチン増加、γ-GTP増加、体重減少 | 血中コレステロール増加、血中ブドウ糖増加、血中インスリン増加、血中トリグリセリド増加、心電図QT延長、好酸球数増加、グリコヘモグロビン増加、低比重リポ蛋白増加、尿中蛋白陽性、血中ALP増加 | 心拍数増加、血圧上昇 | 
| その他 | 転倒 | 
| 用量(mg) | 評価例数 | Tmaxa)(hr) | Cmax(ng/mL) | T1/2(hr) | AUC0-∞(ng・hr/mL) | 
| 5 | 6 | 1.25(0.50〜4.03) | 3.31±1.71 | 17.1±6.1 | 26.4±8.0 | 
| 用量(mg) | 評価例数 | Tmaxa)(hr) | Cmax(ng/mL) | T1/2(hr) | AUC0-12hr(ng・hr/mL) | 
| 5 | 6 | 0.50(0.50〜1.50) | 5.05±2.58 | 35.5±20.2 | 29.4±10.3 | 
| 10 | 5 | 1.00(0.33〜1.50) | 5.39±2.49 | 27.8±7.9 | 37.5±16.6 | 
| 投与群 (評価例数) | PANSS合計スコア | ベースラインからの変化量 | プラセボ群との比較a) | ||
| ベースライン | 最終評価時 | 変化量の群間差b) | p値 | ||
| プラセボ (174例) | 94.51±17.26 | 93.38±25.30 | −1.13±19.36 | / | / | 
| 本剤5mg (173例) | 94.23±18.06 | 81.84±26.10 | −12.39±18.93 | −11.29 [−15.42,−7.16] | <0.0001 | 
| 本剤10mg (178例) | 92.83±17.42 | 78.60±25.01 | −14.23±20.45 | −13.22 [−17.33,−9.12] | <0.0001 | 
| 本剤5mg投与群 | 本剤10mg投与群 | プラセボ群 | ||||
| 副作用発現頻度 | 60.0%(105/175例) | 58.6%(106/181例) | 47.1%(82/174例) | |||
| 主な副作用 | 種類 | 頻度 | 種類 | 頻度 | 種類 | 頻度 | 
| 口の感覚鈍麻 | 10.9% (19/175例) | 口の感覚鈍麻 | 9.4% (17/181例) | 口の感覚鈍麻 | 3.4% (6/174例) | |
| アカシジア | 9.7% (17/175例) | アカシジア | 9.9% (18/181例) | アカシジア | 4.0% (7/174例) | |
| 傾眠 | 8.6% (15/175例) | 傾眠 | 11.0% (20/181例) | 不眠症 | 4.6% (8/174例) | |
| 先行試験プラセボ投与群a) | 先行試験本剤投与群b) | |||||
| 評価例数 | 合計スコア | 変化量c) | 評価例数 | 合計スコア | 変化量c) | |
| ベースライン | 44 | 73.14±17.72 | / | 153 | 68.37±18.37 | / | 
| 4週時 | 31 | 71.00±21.53 | −1.90±8.87 | 138 | 67.36±19.19 | −1.56±10.44 | 
| 8週時 | 28 | 67.86±18.26 | −4.46±8.35 | 131 | 66.41±19.59 | −2.91±11.87 | 
| 12週時 | 26 | 71.73±18.70 | −1.08±14.26 | 118 | 63.91±18.53 | −4.58±11.39 | 
| 24週時 | 21 | 68.10±19.69 | −3.81±11.29 | 94 | 64.60±19.72 | −4.48±13.30 | 
| 40週時 | 18 | 69.00±20.68 | −1.72±12.81 | 76 | 63.21±19.16 | −5.53±13.29 | 
| 52週時 | 15 | 63.40±14.53 | −4.07±16.35 | 70 | 64.37±19.26 | −5.10±13.03 | 
| 最終評価時 | 44 | 74.64±20.08 | 1.50±14.67 | 153 | 70.14±20.88 | 1.78±16.27 | 
| 投与群 (評価例数) | PANSS合計スコア | ベースラインからの変化量 | |
| ベースライン | 最終評価時点 | ||
| 本剤投与群 (153例) | 90.20±18.50 | 84.72±21.66 | −5.48±13.34 | 
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |