9.1.1 消化管に瘻孔又はその疑いのある患者
9.1.2 消化管の狭窄又はその疑いのある患者
9.1.3 消化管に憩室のある患者
9.1.4 消化管の潰瘍、虫垂炎、憩室炎、潰瘍性大腸炎等消化管に炎症性疾患のある患者
9.1.5 上記のほか、穿孔を生ずるおそれのある患者(腸重積症、消化器新生物、寄生虫感染、消化管切除の既往のある患者又は生検後間もない患者等)
9.1.6 他の医薬品に対し過敏症の既往歴のある患者、喘息、アトピー性皮膚炎等過敏症反応を起こしやすい体質を有する患者
投与に際しては問診を行うこと。ショック、アナフィラキシーがあらわれるおそれがある。[
11.1.1参照]
9.1.7 誤嚥を起こすおそれのある患者(高齢者、嚥下困難者、喘息患者等)
経口投与する際には注意すること。誤嚥した場合には、観察を十分に行い、急速に進行する呼吸困難、低酸素血症、胸部X線による両側性びまん性肺浸潤陰影が認められた場合には、呼吸管理、循環管理等の適切な処置を行うこと。誤嚥により、呼吸困難、肺炎、肺肉芽腫の形成等を引き起こすおそれがある。[
8.3参照]
9.1.8 腸管蠕動運動が著しく低下している患者及び重度の便秘患者
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射を伴う。
小児等には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射を伴う。小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
消化管穿孔、バリウム腹膜炎を起こした場合には、より重篤な転帰をたどることがある。[
8.2参照]