2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 口腔内に悪性腫瘍のある患者又はその既往歴のある患者[本剤が細胞増殖促進作用を有するため]
5.1 本剤は、歯周ポケットの深さが4mm以上、骨欠損の深さが3mm以上の垂直性骨欠損がある場合に使用すること。
5.2 本剤は、インプラント治療に関する有効性及び安全性は確立していない。
5.3 術後に歯肉弁の著しい陥凹を生じると予想される骨欠損部位に対しては、他の適切な治療法を考慮すること。
歯肉剥離掻爬手術時に歯槽骨欠損部を満たす量を塗布する。
本剤の使用にあたっては「17.臨床成績」の項を参照し適切な量を用いること。[
17.1.2参照]
本剤は歯周外科手術の経験のある歯科医師又は医師が使用すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.7 小児等
14.1 薬剤調製時の注意
凍結乾燥品を溶解液で用時溶解し、調製後は速やかに使用する。
14.2 薬剤投与前の注意
14.2.1 スケーリング及びルートプレーニング等により、歯槽骨の骨内欠損部に付着した肉芽組織を除去し、歯根面に付いた歯垢や歯石を十分に除去する。
14.2.2 滅菌生理食塩液で十分に洗浄する。最終洗浄後は歯根面を唾液又は血液で汚染しないように注意する。
14.3 薬剤投与時の注意
14.3.1 本剤は欠損底部を起点にし、歯槽骨欠損部を満たす量を塗布する。
14.3.2 広範囲を安定して縫合するのに適した縫合材を用いて縫合を行う。縫合時、歯間部を歯肉弁で完全に覆い、隙間なく緊密に密着させる。その際、本剤塗布後の創面は歯肉弁によりできる限り被覆する。縫合時に本剤が溢れ出た場合には、速やかに除去すること。なお、縫合後に本剤の漏出が懸念される場合には、歯周包帯(非ユージノール系)を使用してもよい。
14.4 その他
14.4.1 添付の貼薬針を注射又は穿刺に使用しないこと。
14.4.2 本剤は1回限りの使用とし、複数の患者に使用せず、残った薬液は廃棄すること。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相試験(プラセボ対照比較試験)
歯肉剥離掻爬手術を施行する辺縁性歯周炎患者323例を対象に、本剤(215例)又はプラセボ(108例)を0.2mL単回塗布した。投与36週後の新生歯槽骨の増加率は表1のとおりであった。
副作用発現頻度は本剤群で14.4%(31/215例)に認められ、その主なものは尿中アルブミン陽性7.0%(15/215例)、尿中NAG上昇6.5%(14/215例)、尿中β
2ミクログロブリン上昇6.0%(13/215例)等であった
2)3)。
表1 投与36週後の新生歯槽骨の増加率の平均値
| 本剤群(208例) | プラセボ群(100例) | 群間差[95%信頼区間] | P値注) |
| 37.1±32.0% | 21.6±26.3% | 15.6[8.3,22.8]% | P<0.001 |
17.1.2 国内第III相試験(エナメルマトリックスデリバティブ(EMD)対照比較試験)
歯肉剥離掻爬手術を施行する辺縁性歯周炎患者231例を対象に、本剤(115例)又はEMD(116例)を歯槽骨欠損部を満たす量を単回塗布した。投与36週後の新生歯槽骨の増加量は表2のとおりであり、本剤群とEMD群の群間差の95%信頼区間の下限値は事前に設定された非劣性限界値−0.3mmより大きかったことから、EMDに対する本剤の非劣性が認められた。なお、参照群である歯肉剥離掻爬手術単独群における投与36週後の新生歯槽骨の増加量(平均値±標準偏差)は0.68±1.05mmであった。副作用は認められなかった。また、本試験における塗布量別の歯数は表3のとおりであった
2)4)。[7.参照]
表2 投与36週後の新生歯槽骨の増加量の平均値
| 本剤群(108例) | EDM群(109例) | 群間差[95%信頼区間]注) |
| 1.93±1.39mm | 1.36±1.53mm | 0.57[0.18,0.96]mm |
表3 塗布量別の歯数分布
歯数 塗布量 | 1歯 | 2歯 | 3歯 | 4歯 | 5歯 |
| 0.2mL以下 | 45 | 8 | 2 | 0 | 0 |
| 0.2mL超0.4mL未満 | 17 | 4 | 3 | 0 | 0 |
| 0.4mL | 9 | 7 | 7 | 6 | 2 |
20.1 ブリスター包装が開封していたり、破損している場合、又は容器にひび・破損等の異常が認められるときには使用しないこと。
20.2 本剤は、落としたり衝撃を与えたりしないこと。容器の破損の原因となることがある。