健康成人24例に本剤0.109〜3.27mg
注)を単回経口投与及び健康成人36例に本剤0.25〜1mg
注)を1日1回7日間反復経口投与した結果、本剤及び活性代謝物である脱チロシン体の血漿中濃度は、すべての時点で定量下限未満であった
4)5)。更に、便秘型過敏性腸症候群患者446例に本剤0.0625〜0.5mg
注)を1日1回4週間または8週間投与したときの本剤及び脱チロシン体血漿中濃度は、すべての時点で定量下限未満であった
6)。この結果より、本剤の吸収性は非常に低いと推察された。
注)本剤の承認された1日通常用量は0.5mgである。
本剤は腸液において、タンパク質分解酵素により、活性代謝物である脱チロシン体に代謝され、更に小ペプチドや天然型アミノ酸に代謝された
7)(
in vitro試験)。
本剤はCYPの基質にはならず
8)、また、本剤並びに活性代謝物である脱チロシン体はCYP分子種(CYP1A2、2B6、2C8、2C9、2C19、2D6、2E1及び3A4/5)に対する阻害作用は弱く、CYP1A2、2B6及び3A4/5に対する誘導作用も示さなかった
9)10)11)(
in vitro試験)。
本剤はP-gpの基質にはならず、排出又は取り込みトランスポーターのうち、OATP2B1に対して阻害作用(10μmol/Lにて55%の阻害)を示したが、P-gp、BCRP、MRP2、MRP3、MRP4、OATP1B1、OATP1B3、PEPT1及びOCTN1に対しては阻害作用を示さなかった(IC
50値>10μmol/L)
12)13)。また、脱チロシン体は排出又は取り込みトランスポーターに対して阻害作用を示さなかった(IC
50値>10μmol/L)
13)(
in vitro試験)。