医療用医薬品 : テラムロ |
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総称名 | テラムロ |
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一般名 | テルミサルタン アムロジピンベシル酸塩 |
欧文一般名 | Telmisartan Amlodipine Besilate |
薬効分類名 | 胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー/持続性Ca拮抗薬合剤 |
薬効分類番号 | 2149 |
ATCコード | C09DB04 |
KEGG DRUG |
D09743
テルミサルタン・アムロジピンベシル酸塩
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KEGG DGROUP |
DG03231
血圧降下薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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テラムロ配合錠AP「日医工」 (後発品) | TERAMURO Combination Tablets | 日医工 | 2149117F1084 | 10.4円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
テラムロ配合錠BP「日医工」 (後発品) | TERAMURO Combination Tablets | 日医工 | 2149117F2080 | 14円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
アリスキレンフマル酸塩 ラジレス (糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)[2.4参照] | 非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。 | テルミサルタン:レニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
ジゴキシン | テルミサルタンとの併用により、血中ジゴキシン濃度が上昇したとの報告がある4)。 | テルミサルタン:機序不明 |
カリウム保持性利尿剤 スピロノラクトン トリアムテレン等 カリウム補給剤 | 血清カリウム濃度が上昇するおそれがある。 | テルミサルタン:カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 危険因子:特に腎機能障害のある患者 |
リチウム製剤 炭酸リチウム | アンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されている。 | テルミサルタン:明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、テルミサルタンがナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。 |
利尿降圧剤 フロセミド、トリクロルメチアジド等 [11.1.4参照] | 急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。 | テルミサルタン:利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) | 糸球体ろ過量がより減少し、腎障害のある患者では急性腎障害を引き起こす可能性がある。 | テルミサルタン:プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) | 降圧薬の効果を減弱させることが報告されている。 | テルミサルタン:血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成が阻害されるため、降圧薬の血圧低下作用を減弱させると考えられている。 |
アンジオテンシン変換酵素阻害剤 | 急性腎障害を含む腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある5)。 | テルミサルタン:レニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アリスキレンフマル酸塩 | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 | テルミサルタン:レニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
降圧作用を有する薬剤 | 降圧作用が増強されるおそれがある。 | アムロジピン:相互に作用を増強するおそれがある。 |
CYP3A4阻害剤 エリスロマイシン ジルチアゼム リトナビル イトラコナゾール等 | エリスロマイシン及びジルチアゼムとの併用により、アムロジピンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 | アムロジピンの代謝が競合的に阻害される可能性が考えられる。 |
CYP3A4誘導剤 リファンピシン等 | アムロジピンの血中濃度が低下するおそれがある。 | アムロジピンの代謝が促進される可能性が考えられる。 |
グレープフルーツジュース | アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。 | グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が上昇する可能性が考えられる。 |
シンバスタチン | アムロジピンベシル酸塩とシンバスタチン80mg(国内未承認の高用量)との併用により、シンバスタチンのAUCが77%上昇したとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
タクロリムス | アムロジピンベシル酸塩との併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇し、腎障害等のタクロリムスの副作用が発現するおそれがある。併用時にはタクロリムスの血中濃度をモニターし、必要に応じてタクロリムスの用量を調整すること。 | アムロジピンとタクロリムスは、主としてCYP3A4により代謝されるため、併用によりタクロリムスの代謝が阻害される可能性が考えられる。 |
0.5〜5%未満 | 0.5%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | 湿疹、発疹 | そう痒、じん麻疹、紅斑、多形紅斑、光線過敏症、血管炎 | |
精神神経系 | 浮動性めまい | 体位性めまい、頭痛 | 片頭痛、眠気、不眠、頭のぼんやり感、頭重、不安感、抑うつ状態、気分動揺、振戦、末梢神経障害、錐体外路症状 |
血液 | 貧血、好酸球上昇 | 白血球増加、赤血球減少、ヘモグロビン減少、紫斑 | |
循環器 | 低血圧 | 心悸亢進、動悸、上室性頻脈、上室性期外収縮、期外収縮、心房細動、徐脈、洞房ブロック、洞停止、ほてり、ふらつき、起立性低血圧、頻脈 | |
消化器 | 口渇、口内炎、逆流性食道炎、腹部膨満、心窩部不快感、腹痛 | (連用により)歯肉肥厚、食欲不振、消化不良、心窩部痛、嘔気、嘔吐、胃炎、胃腸炎、鼓腸、排便回数増加、軟便、下痢、便秘、膵炎 | |
肝臓 | AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTP上昇等の肝機能異常 | 腹水 | |
呼吸器 | 喘息、咳 | 鼻出血、喀痰増加、咽頭炎、呼吸困難 | |
泌尿・生殖器 | 血清クレアチニン上昇、BUN上昇、血中尿酸値上昇、尿管結石、排尿障害、尿潜血陽性、尿中蛋白陽性、勃起障害、頻尿、女性化乳房 | ||
代謝異常 | 血清コレステロール上昇、糖尿病、高血糖、尿中ブドウ糖陽性 | ||
骨格筋 | 背部痛 | 関節痛、筋肉痛、下肢痛、腱炎、筋痙攣、下肢痙攣、筋緊張亢進 | |
電解質 | 血清カリウム上昇 | 血清カリウム減少、低ナトリウム血症 | |
一般的全身障害 | 疲労 | 倦怠感、脱力感、発熱、胸痛、疼痛、しびれ、体重増加、体重減少、浮腫 | |
その他 | 耳鳴、眼痛、CK上昇 | 結膜炎、目のチカチカ感、羞明、視覚異常、視力異常、鼻炎、上気道感染、インフルエンザ様症状、尿路感染、膀胱炎、敗血症、多汗、脱毛、皮膚変色、味覚異常、異常感覚、CRP陽性 |
単回投与 | テルミサルタン | アムロジピン | ||
40mg/5mg配合剤 | 80mg/5mg配合剤 | 40mg/5mg配合剤 | 80mg/5mg配合剤 | |
例数 | 30 | 29 | 30 | 29 |
Cmax(ng/mL) | 87.0(77.3) | 466(75.7) | 3.39(19.7) | 3.00(21.3) |
AUC0-∞(ng・hr/mL) | 808(62.8) | 2330(70.8) | 156(27.8) | 137(29.8) |
t1/2(hr) | 20.1(35.9) | 20.5(29.2) | 38.4(18.9) | 40.0(13.8) |
tmax(hr)a) | 1.50(0.500-4.00) | 0.750(0.500-3.00) | 6.00(4.00-12.0) | 6.00(6.00-10.0) |
反復投与 | テルミサルタン | アムロジピン | |||
投与量 | T40mg+A5mg | T80mg+A5mg | T40mg+A5mg | T80mg+A5mg | |
1日目 | 例数 | 12 | 12 | 12 | 12 |
Cmax(ng/mL) | 62.3(56.1) | 334(83.5) | 2.89(22.6) | 3.29(27.1) | |
AUCτ(ng・hr/mL) | 460(44.0) | 1090(72.3) | 48.5(22.5) | 55.6(31.0) | |
t1/2(hr) | 20.1(43.0) | 18.4(28.9) | 40.8(14.1) | 41.1(20.2) | |
tmax(hr)a) | 1.50(0.750-3.00) | 0.875(0.500-1.00) | 4.00(3.00-8.00) | 5.00(3.00-8.00) | |
10日目 | 例数 | 12 | 11 | 12 | 11 |
Cmax,ss(ng/mL) | 116(51.2) | 398(95.1) | 8.98(26.6) | 9.69(35.6) | |
AUCτ,ss(ng・hr/mL) | 766(45.1) | 1370(72.1) | 168(26.9) | 190(35.5) | |
t1/2,ss(hr) | 19.0(32.5) | 18.8(28.2) | 40.5(12.4) | 40.7(16.2) | |
tmax,ss(hr)a) | 1.50(0.500-3.00) | 0.750(0.500-2.00) | 6.00(3.00-8.00) | 6.00(3.00-8.00) |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-72(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
テラムロ配合錠AP「日医工」 | 1471.2±666.2 | 152.4±71.4 | 1.89±0.89 | 20.4±5.6 |
ミカムロ配合錠AP | 1500.5±722.3 | 170.1±82.5 | 1.81±0.89 | 20.0±5.9 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-96(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
テラムロ配合錠AP「日医工」 | 97.1±21.7 | 3.10±0.56 | 5.00±0.51 | 39.2±5.7 |
ミカムロ配合錠AP | 93.4±21.8 | 3.05±0.61 | 5.13±0.61 | 38.0±7.6 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-72(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
テラムロ配合錠BP「日医工」 | 5182.1±7410.8 | 1116.6±741.3 | 1.10±0.74 | 23.6±8.1 |
ミカムロ配合錠BP | 5040.4±6881.6 | 1088.8±656.5 | 1.17±0.56 | 22.7±15.7 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-96(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
テラムロ配合錠BP「日医工」 | 86.2±18.7 | 2.60±0.62 | 5.06±0.86 | 39.8±8.9 |
ミカムロ配合錠BP | 87.8±17.9 | 2.74±0.62 | 4.92±0.65 | 41.6±7.3 |
試験 | 投与群 | 拡張期血圧(mmHg) | 収縮期血圧(mmHg) | ||||
投与前値平均値 (SD) | 下降度a) | 投与前値平均値 (SD) | 下降度a) | ||||
調整平均値 (SE) | 群間差b): 調整平均値(SE) [両側95%CI] | 調整平均値 (SE) | 群間差b): 調整平均値(SE) [両側95%CI] | ||||
A5で降圧効果不十分な患者を対象とした試験 | T40/A5 (263例) | 95.95 (5.02) | 9.56 (0.61) | 5.11(0.57)b) [3.98,6.23] | 144.64 (11.75) | 13.04 (0.88) | 7.27(0.85)b) [5.60,8.95] |
A5 (257例) | 95.64 (4.88) | 4.45 (0.61) | 145.31 (10.36) | 5.77 (0.88) |
試験 | 投与群 | 拡張期血圧(mmHg) | 収縮期血圧(mmHg) | ||||
投与前値平均値 (SD) | 下降度a) | 投与前値平均値 (SD) | 下降度a) | ||||
調整平均値 (SE) | 群間差b): 調整平均値(SE) [両側95%CI] | 調整平均値 (SE) | 群間差b): 調整平均値(SE) [両側95%CI] | ||||
T40で降圧効果不十分な患者を対象とした試験 | T40/A5 (153例) | 96.76 (5.30) | 13.49 (0.63) | 8.02(0.82)b) [6.41,9.63] | 145.66 (12.18) | 17.86 (0.86) | 11.35(1.12)b) [9.16,13.54] |
T40 (158例) | 96.57 (6.05) | 5.47 (0.62) | 144.77 (13.38) | 6.51 (0.84) |
試験 | 投与群 | 拡張期血圧(mmHg) | 収縮期血圧(mmHg) | ||||
投与前値平均値 (SD) | 下降度a) | 投与前値平均値 (SD) | 下降度a) | ||||
調整平均値 | 群間差: 調整平均値 [両側95%CI] | 調整平均値 | 群間差: 調整平均値 [両側95%CI] | ||||
T80で降圧効果不十分な患者を対象とした試験 | T80/A5 (87例) | 98.03 (6.03) | 12.28 | 9.14 [7.09,11.18] | 143.70 (13.80) | 18.37 | 14.88 [11.82,17.94] |
T80 (86例) | 98.46 (6.74) | 3.14 | 144.31 (14.52) | 3.49 |
試験 | 投与群 | 拡張期血圧(mmHg) | 収縮期血圧(mmHg) | ||||
投与前値平均値 (SD) | 下降度a) | 投与前値平均値 (SD) | 下降度a) | ||||
調整平均値 | 群間差: 調整平均値 [両側95%CI] | 調整平均値 | 群間差: 調整平均値 [両側95%CI] | ||||
T80/A5とT40/A5の降圧効果を比較した試験b) | T80/A5 (112例) | 90.11 (6.71) | 4.93 | 1.46 [−0.22,3.14] | 133.73 (10.59) | 5.55 | 2.14 [−0.36,4.64] |
T40/A5 (112例) | 90.65 (7.96) | 3.47 | 134.49 (13.61) | 3.41 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |