医療用医薬品 : レバチオ |
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総称名 | レバチオ |
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一般名 | シルデナフィルクエン酸塩 |
欧文一般名 | Sildenafil Citrate |
製剤名 | シルデナフィルクエン酸塩錠・シルデナフィルクエン酸塩口腔内崩壊フィルム・シルデナフィルクエン酸塩懸濁用ドライシロップ |
薬効分類名 | ホスホジエステラーゼ5阻害薬 |
薬効分類番号 | 2190 |
KEGG DRUG |
D02229
シルデナフィルクエン酸塩
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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レバチオ錠20mg | Revatio Tablets | ヴィアトリス製薬 | 2190028F1021 | 742.2円/錠 | 処方箋医薬品 |
レバチオODフィルム20mg | Revatio OD Film | ヴィアトリス製薬 | 2190028F2028 | 742.2円/錠 | 処方箋医薬品 |
レバチオ懸濁用ドライシロップ900mg | Revatio Dry Syrup for Suspension | ヴィアトリス製薬 | 2190028R1028 | 625.6円/mL | 処方箋医薬品 |
硝酸薬及びNO供与薬 ニトログリセリン 亜硝酸アミル 硝酸イソソルビド ニコランジル等 [1.、2.2参照] | 降圧作用を増強することがある2)3)4)5)。 | NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する降圧作用が増強する。 |
リトナビル含有製剤 (ノービア、カレトラ、パキロビッド) ダルナビル含有製剤 (プリジスタ、プレジコビックス) イトラコナゾール (イトリゾール) コビシスタット含有製剤 (ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ) [2.4、16.7.1参照] | 本剤の血漿中濃度が上昇する。 リトナビルとの併用により、本剤の血漿中濃度が上昇し、最高血漿中濃度(Cmax)及び血漿中濃度−時間曲線下面積(AUC)がそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加した6)。 | CYP3A4阻害薬は本剤の代謝を阻害するおそれがある。 |
sGC刺激剤 リオシグアト(アデムパス) [2.5参照] | 症候性低血圧を起こすことがある7)。 | リオシグアト投与により細胞内cGMP濃度が増加し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの細胞内濃度が増大し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。 |
CYP3A4阻害薬 (エリスロマイシン、シメチジン、アタザナビル、クラリスロマイシン、エンシトレルビル フマル酸等) [16.7.2参照] | 本剤の血漿中濃度が上昇する。 エリスロマイシン及びシメチジンとの併用により、本剤の血漿中濃度が上昇し、Cmaxはそれぞれ2.6倍及び1.5倍に増加し、AUCはそれぞれ2.8倍及び1.6倍に増加した8)9)。 | CYP3A4阻害薬は本剤の代謝を阻害するおそれがある。 |
CYP3A4誘導薬 (デキサメタゾン、フェニトイン、リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール等) | 本剤の血漿中濃度が低下する。 | これらの薬剤により誘導された代謝酵素により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。 |
ボセンタン (トラクリア) [16.7.3参照] | (1)血圧低下作用が増強するおそれがある。 (2)本剤の血漿中濃度が低下し、Cmax及びAUCがそれぞれ0.45倍及び0.37倍に減少した10)。 | (1)両剤の薬理学的な相加作用等が考えられる。 (2)ボセンタンにより誘導された代謝酵素により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。 |
降圧薬 | アムロジピン等の降圧剤との併用で降圧作用を増強したとの報告がある4)11)。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。 |
α遮断薬 | ドキサゾシン等のα遮断剤との併用でめまい等の自覚症状を伴う血圧低下を来したとの報告がある12)。 起立性低血圧が発現することを最小限に抑えるため、本剤を投与する前にα遮断薬療法中の患者の血行動態が安定していることを確認すること。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。 |
カルペリチド | 降圧作用が増強するおそれがある。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。 |
ビタミンK拮抗薬 (ワルファリン) [9.1.9参照] | 出血(鼻出血等)の危険性が高まることがある。 | 本剤は微小血管が豊富な鼻甲介の血流量を増加させるため、併用により鼻出血の発現を増強するおそれがある。 また、結合組織疾患に伴う血小板機能異常がみられる患者及び経鼻酸素療法(鼻粘膜を乾燥させる)や抗凝固療法を併用している患者では鼻出血などの出血が発現しやすい。 |
アミオダロン塩酸塩 | アミオダロン塩酸塩によるQTc延長作用が増強するおそれがある。 | 機序不明。 類薬とアミオダロン塩酸塩の併用により、QTc延長があらわれるおそれがあるとの報告がある13)。 |
5%以上 | 1%以上5%未満 | 1%未満 | |
神経系障害 | 頭痛(30.6%)、めまい | 錯感覚 | 片頭痛、感覚鈍麻、失神 |
血管障害 | 潮紅 | 低血圧、ほてり | 血管障害 |
胃腸障害 | 消化不良、腹痛、悪心、下痢 | 嘔吐、胃炎、胃食道逆流性疾患 | 腹部不快感、便秘 |
筋骨格系及び結合組織障害 | 四肢痛、筋痛、背部痛、筋痙縮、関節痛、顎痛 | 頚部痛 | |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 鼻出血、咳嗽、鼻閉、呼吸困難 | 咽喉頭疼痛、鼻咽頭炎、鼻漏、気管支炎、上気道感染 | |
眼障害 | 色視症(青視症、黄視症など)、霧視、結膜充血、眼充血、視覚障害、白内障、羞明、網膜血管障害、光視症 | 結膜炎、眼部不快感、網膜出血、視覚の明るさ、眼痛、複視、屈折障害、光輪視、視野欠損、眼出血、色覚異常、流涙増加、眼圧迫感、眼刺激、眼部腫脹、眼変性障害、視力障害、視力低下 | |
耳及び迷路障害 | 耳鳴、難聴 | ||
皮膚及び皮下組織障害 | そう痒症、発疹、紅斑 | 多汗症 | |
一般・全身障害及び投与部位の状態 | 浮腫、胸痛、疲労、発熱 | 疼痛、無力症、倦怠感、胸部不快感、熱感 | |
心臓障害 | 動悸、頻脈、不整脈、チアノーゼ | ||
精神障害 | 不眠症 | ||
代謝及び栄養障害 | 食欲不振 | ||
血液及びリンパ系障害 | 貧血 | ||
生殖系及び乳房障害 | 自発陰茎勃起、勃起増強、持続勃起症 | ||
臨床検査 | 体重減少、ALT増加、AST増加、ヘモグロビン減少、リンパ球数減少 |
投与量(mg) | Tmax(hr) | Cmax(ng/mL) | AUCt(ng・hr/mL) | AUC∞(ng・hr/mL) | t1/2(hr) |
25 | 0.8±0.6 | 105±62 | 231±103 | − | − |
50 | 0.9±0.4 | 192±102 | 504±202 | − | − |
100 | 0.8±0.4 | 425±147 | 1148±274 | 1190±301 | 3.31±0.81 |
150 | 0.9±0.5 | 674±239 | 1977±733 | 2044±721 | 3.23±0.73 |
剤形及び投与量 | Cmax(ng/mL) | AUCt(ng・hr/mL) | Tmaxa)(hr) | t1/2(hr) |
レバチオ懸濁用ドライシロップ(シルデナフィルとして20mg) | 78.9±35.1 | 178±86 | 0.50(0.25-1.50) | 2.46±0.41 |
レバチオ錠20mg | 82.3±35.9 | 197±91 | 0.75(0.25-6.03) | 2.51±0.46 |
剤形及び投与量 | Cmax(ng/mL) | AUC14(ng・hr/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) |
ODフィルム20mg(水なしで服用) | 103±40 | 294±91 | 1.5±0.9 | 2.24±0.43 |
レバチオ錠20mg(水で服用) | 106±47 | 269±83 | 1.3±0.8 | 2.33±0.59 |
剤形及び投与量 | Cmax(ng/mL) | AUC14(ng・hr/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) |
ODフィルム20mg(水で服用) | 106±41 | 265±83 | 0.9±0.5 | 2.22±0.57 |
レバチオ錠20mg(水で服用) | 104±49 | 256±83 | 1.0±0.7 | 2.14±0.47 |
平均値 | (95%信頼区間) | |
6分間歩行距離(m) | 84.2 | (49.1,119.2) |
平均肺動脈圧(mmHg) | −4.7 | (−8.5,−0.8) |
肺血管抵抗係数(dyne・sec/cm5/m2) | −382.00 | (−612.17,−151.83) |
心拍出量(L/min) | 0.556 | (0.088,1.024) |
平均全身動脈圧(mmHg) | −0.9 | (−6.9,5.2) |
心拍数(beats/min) | −4.14 | (−7.62,−0.65) |
平均値(95%信頼区間) | ||
プラセボ群 | シルデナフィル20mgTID群 | |
6分間歩行距離(m) | −3.7(−16.7,9.3) | 41.3(27.9,54.6) |
平均肺動脈圧(mmHg) | 0.6(−0.8,2.0) | −2.1(−4.3,0.0) |
肺血管抵抗係数(dyne・sec/cm5/m2) | 113.2(−99.9,326.2) | −220.4(−381.5,−59.2) |
心拍出量(L/min) | −0.08(−0.37,0.21) | 0.39(0.09,0.68) |
平均全身動脈圧(mmHg) | −3.1(−6.2,−0.1) | −2.6(−5.1,−0.1) |
心拍数(beats/min) | −1.3(−4.1,1.4) | −3.7(−5.9,−1.4) |
平均値(95%信頼区間) | ||
プラセボ群 | シルデナフィル群a) | |
6分間歩行距離(m) | 4.1(−6.5,14.7) | 30.1(19.2,41.0) |
平均肺動脈圧(mmHg) | 0.2(−1.0,1.3) | −3.6(−5.0,−2.3) |
肺血管抵抗係数(dyne・sec/cm5/m2) | 7.9(−61.4,77.2) | −296.0(−390.8,−201.3) |
心拍出量(L/min) | −0.12(−0.33,0.09) | 0.75(0.48,1.02) |
平均全身動脈圧(mmHg) | −1.5(−3.7,0.7) | −4.0(−5.9,−2.1) |
心拍数(beats/min) | 0.8(−1.1,2.7) | −2.8(−4.7,−0.8) |
投与量 | 年齢(歳) | 肺血管抵抗係数(dyne・sec/cm5/m2) | ||
投与開始前 | 16週後/中止時 | 変化量 | ||
10mg1日3回(体重20kg以下) | 4 | 336.8 | 585.6 | 248.8 |
1.6 | 871.2 | 204.8 | −666.4 | |
1.7 | 1456.8 | − | − | |
20mg1日3回(体重20kg超) | 14 | 2681.6 | 3268.8 | 587.2 |
10 | 1033.6 | 974.4 | −59.2 | |
10 | 2532 | 1692.8 | −839.2 |
平均値±標準偏差 | |
BNP(pg/mL) | 40.93±247.711(n=6) |
NT pro-BNP(pg/mL) | −73.07±1398.397(n=6) |
心拍出量(L/min) | 0.348±0.8023(n=5) |
平均全身動脈圧(mmHg) | −2.6±15.69(n=5) |
心拍数(beats/min) | 8.0±16.17(n=5) |
体重 | 低用量 | 中用量 | 高用量 |
8kg以上20kg以下 | 該当なし | 10mg | 20mg |
20kg超45kg以下 | 10mg | 20mg | 40mg |
45kg超 | 10mg | 40mg | 80mg |
平均値±標準偏差(例数) | ||
プラセボ群 | シルデナフィル中用量群 | |
肺血管抵抗係数(dyne・sec/cm5/m2) | 72±512(n=52) | −264±960(n=51) |
心拍出量(L/min) | −0.42±1.82(n=55) | 0.16±1.32(n=51) |
平均全身動脈圧(mmHg) | 1.30±12.13(n=55) | 0.08±10.75(n=54) |
心拍数(beats/min) | 0.82±16.00(n=56) | 1.95±18.48(n=55) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/03/19 版 |